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欧州諸国への楽器等の持ち込みトラブル解消へ(EU)

 

●EU

10月31日、欧州連合(EU)は、かねて空港でトラブルが度々発生していた旅行者が欧州連合の域内に持ち込むバイオリン等の楽器の関税法上の扱いについて、空港税関等で特別の手続をとることなく持ち込み等ができるよう、共同体関税法の実施規則((EEC) No 2454/93)を改正する内容を官報で公表しました。

 

公表された規則((EU) No 1076/2013)によれば、入国に際して旅行者に求められる税関への申告に関連して、携帯品として持ち込んだ楽器については税関への明示的な申告が行われなかったとしても、職業用具として一時的に持ち込んだものであれば、輸入申告又は輸出申告があったものとみなして、持ち込むこともまた持ち出すことも可能となります。

 

現行の欧州連合の取扱いは、楽器等の手荷物で一時的に欧州連合の域内に持ち込まれるものについては、一時的輸入手続に基づいて税関にその物品を提示した上で、申告することが必要とされています。しかしながら、このような手続は、通常旅行者には十分理解されておらず、そのため空港等でさまざまなトラブルが発生していました。今回の規則改正によって、旅行者は何ら税関での手続を求められることなく、空港等で、税関申告をするものがないことを示すグリーン・チャネルを通過できることとなります。

 

この規則は、官報に公示された日から20日後の11月21日に発効します。

 

国際的に税関手続の簡素化等に取り組んでいる世界税関機関(WCO)もこの欧州連合の措置を歓迎し、仮通関等を扱う国際条約(イスタンブール条約、ATA条約)の加盟国会合で、この問題が審議され、既存の税関手続についての理解の欠如が様々な問題を引き起こしているとの認識で一致し、今後は税関がこの制度の理解を深め、適切に実施することが重要であるとの点で意見の一致をみました。WCO事務局も、今後各国の経験や運用振り等についての情報を共有することが必要であるとしています。

 

(出典:(欧州連合規則)及び11月8日付けのWCOのプレスリリース