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●中国国務院
2015年4月23日、中国財務省は、様々な先端的な技術分野の製品の製造に不可欠とされるレアアース等の輸出の促進に資するためとしてこれまでレアアース、タングステン、モリブデンに賦課されていた輸出関税を撤廃するとの発表を正式に行いました。
中国政府は、これらのレアアース等の輸出について、有限な天然資源を保全し、採掘によって発生する環境破壊を防ぐためにはこのような資源の輸出を規制することが必要であるとして輸出制限効果を有する輸出関税等の措置を導入してきましたが、日本、米国および欧州連合(EU)は、中国の主張は、国内の生産者に対しても同じように制限されないのであれば認められるものではなく、中国の措置は外国のユーザーを制限する一方で、中国国内の生産者を優遇し、国際競争上国内生産者を有利に扱っており世界貿易機関(WTO)のルールでは認められる措置ではないとして、この件をWTOの紛争解決機関(DSB)に提訴し、DSBの場で争われてきました。最終的には、昨年8月の紛争解決上級委員会において日、米、欧州連合の主張が認められ、中国政府はこれらの資源に係る措置をWTOのルールに合致させるよう求められることとなりました。
今回の中国財務省の発表によってレアアース等に対する輸出関税は5月1日から撤廃されることとなります。また輸出割当管理による輸出規制措置に関しては中国商務省はWTOの決定を受けてすでにその管理を撤廃しているとされています。
(出典:2015年4月23日付けの中国財務省のプレスリリースより)
過去の関連ニュース
2014年8月14日 「中国のレアアース等の輸出規制はWTO協定違反―WTO紛争解決上級委員会が結論―(WTO)」等