2024年度 通関士養成通信教育講座・通関実務 集中対策講座受講(受験回数:2回)
全国通関士模試受験
(Y.Y. 様)
私は実際に通関業務には関わっていないものの、通関士関連の知識が業務に役立つと思い2023年に受験を決めました。しかし結果として満足に学習できず、この年は受験自体を諦めていました。
2年目の今回、改めて受験を決め、通関士養成講座を利用して学習を始めました。
4月~7月:
テキストを読む、Web講義を観る、課題演習と復習など。
とにかく法令や問題文に慣れ、出題分野の全体像を把握することを意識。
8月:
集中対策講座と模試を受けて、実務の演習不足を実感。計算問題と申告書問題を集中的に解く。
また、課題の演習をして自分の理解度や苦手分野を確認。通勤中等にWebアプリを使い始める。
9月~試験当日:
苦手分野をひとつずつ克服すること、実際の時間配分に慣れることを意識して演習。
・通関士養成講座課題…現時点での理解度を確認する小テストとして活用
・全国通関士模試(過去分含む)…実際の時間配分や得点を確認するテストとして活用
・通関士養成講座テキスト…知識の参照元として辞書的に活用
・通関士試験問題・解説集…苦手分野の克服等、分野毎に集中して学習する際に利用
・まるわかりノート…手軽に参照するためのハンドブック的に活用(特に試験直前期)
・ゼロからの申告書、計算問題ドリル、関税評価ドリル…実務問題対策として活用
私の場合は、以下のような流れで学習を進めていました。
① 課題の各回を解き、現状の理解度や苦手分野を確認
② 解答解説やテキスト・Web講義等で知識の再確認
③ 問題・解説集で苦手分野を集中的に演習
↓
①へ戻る、又は摸試問題を解き、同様に②~③を行う
各回の課題は各分野の問題が本試験に近いレベルでバランスよく出題されており、自分の理解度を理解したり、後から参照して頻出問題をおさらいしたりと、コピーして何度も活用しました。また、課題の講評は間違えやすいポイントの指摘などがり、特に学習初期には参考になりました。
間違えた問題は、解説を読んだ後にまず、まるわかりノートを参照していました。見開きページで分野がまとまっているため参照しやすく、間違えた箇所はマークして見直せるようにしていました。
また、まるわかりノートを読んでもわからなければテキスト、それでもわからなければWeb講義、というように、理解度に応じて教材を変えていました。
テキストやWeb講義は、ある程度問題演習を終えた後に改めて活用すると、知識の整理に非常に役立ちました。特に苦手分野は一度テキストや講義を集中的に見て、基礎から理解しなおすことをお勧めします。
また、Webアプリは通勤中などのちょっとした時間に使うのに重宝しました。ゲーム感覚でサクサクと解けるので、あまり苦にならずに問題に慣れることができたと思います。
8月の集中対策講座では、実務問題の基本や解き方のテクニックの解説があり、実務問題に対する理解がかなり深まったと思います。同時に自分の実務対策が全く足りないことに気づき、本格的に実務対策を始めました。
加算要素の判断など関税評価絡みの問題が苦手だったため、評価問題の基礎固め→申告書・計算問題の演習、という順で学習しました。関税評価ドリルは難易度順に様々なパターンの問題が網羅されており、評価を集中的に学習するためには有効でした。
全国通関士模試では凡ミスが重なり結果は散々でしたが、知識とは別に解答順や時間配分などの受験テクニック的なことを考えるよい契機になったと思います。今年分の解きなおしに加えて前年・前々年の模試問題も利用し、本試験と同様の試験時間で解くことで、自分に合った解答順や時間配分を調整できました。
業法は8割、関税法と実務は6~7割程度を安定して得点できるくらいのレベルで試験日を迎えましたが、当日は関税法が難しすぎて泣きそうになりました。
とにかく心折れずに全問解答することを目指して解きましたが、結果としては合格基準の引き下げがあったり、半ば勘で選んだ選択肢が正解していたりということがあったので、諦めずに解答して良かったと今になって改めて思います。
学習に関しては独学で合格される方もおられますが、私の場合はテキストや講義など講座の教材をメインに学習していて、また課題や集中対策、模試など時期ごとに何かしら学習課題があることがモチベーションの維持につながったため、費用をかけてでも講座を利用した意義は大きかったと思います。
通関士試験は出題範囲が広く、最初は途方もない学習量に思えますが、ひとつずつ分野を攻略していくことで全体像が見え、合格の可能性が何となく見えてきます。学習時間の確保が難しいところですが、なんとか時間を作って学習を習慣化するのが合格の鍵だと思います。皆様のご健闘をお祈り申し上げます。
通関士養成講座、全国通関士模試、関連書籍については下記をご参照ください。
・全国通関士模試 ※2025年4月中旬より募集開始予定