2021年度通関士養成通信教育講座、特別答練受講(受験1回)
全国通関士模試受験
K.Sさん
【はじめに】
私は2021年度通関士試験を受験し、初回受験で合格することができました。
通関士養成講座(オンライン)を軸に、時期ごとで実践していたことを書いていきたいと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。とはいえ、この内容を読んでくださっている方と私が受験した際の状況が異なっていることのほうが多いと思いますので、参考までに養成講座を受ける前の状況とトータルの勉強時間についてはじめに記載します。
◆過去に3年間海貨業者で勤務経験あり(ただし通関業務には全く触れず)
◆計勉強時間:おおよそ400時間程度
⇒平日は1.5~2時間、土日は2~3時間 集中的に勉強(通勤中は勉強しない)
貿易条件(インコタームズ)はすべて理解している状態でしたので、もし完全なるゼロスタートであれば、貿易等に関する前提知識をつける時間を作ったほうがよいと考え、プラス数十時間は必要になるだろうと思われます。
【講座前期(4月~5月】
・主に講座の動画をみながらテキストをなぞり、マーキング・ノートへのまとめで基礎的な部分を定着させました(この時期は関税法・関税定率法・関税暫定措置法がメイン)。
・この時期に早々にHS CODEの分類の暗記を始めました。早めに着手すると時間もたっぷりあるので余裕をもって覚えることができると思います!
(暗記法については講師の知恵に倣い、講座内の“かわらばん”に掲載されていた単語カードを使った方法で覚えました。)
・同時に該当箇所の問題集も実施し、間違えた問題はマークし後で復習。
【講座中期(6月~7月)】
・前期に引き続き講座内容を中心に、通関実務関連の基礎知識を定着させます。
・やはりキーになるのは申告書問題&計算問題の対策ですが、ここであまり立ち止まりすぎないようにします。
【講座後期(8月~9月)】
・この時期でおそらく通関業法に入っているかと思いますが、ボリュームは多くないので早めに抑えて、残りの時間を問題集・過去問(特に申告書問題!)に費やします。
・通関士模擬試験は必須(時間配分の体感をするためにも)。
【試験当日】
・おそらくどれだけ対策しても、到底解けないような問題が出題されます。なので、一部は捨て問が生じるものとして割り切って、確実に取れる問題をしっかり見直して落とさぬようにする必要があると感じます(マークミスも勿体ない…)。
毎年出題傾向は微妙に変わっていくかと思いますので、人によって重点対策する箇所は変わってくるでしょうが、やはり申告書問題は非常に実践的な内容でしたので、いかに前倒しで基礎知識を定着させ、問題集・過去問に時間を割けるか、が合格へのカギになってくかと思います。合格証書を貰えば喜びも一入ですので、ぜひ前向きにやってみてください。