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模試と特別答練で合格モード

~疑問点を解消しながら学習を進めるのもよい方法だと思います~

2020年度通関士養成通信教育講座、特別答練受講(受験1回)

全国通関士模試受験

匿名希望

はじめに
私は関西にあるメーカーの輸出関連部門で管理職をしております。
私が通関士試験の勉強を始めるにあたり関税協会の通信講座を選んだ理由は、2020年1月に仕事で受講した岩見先生の「中国貿易と通関」のセミナー(関税協会主催)の内容が分かりやすく実践的であったことと、関税協会の通関士講座の歴史や講師陣のキャリアから「税関以外では通関士試験を一番よく理解している組織」と考えたからでした。仮に試験に受からなくとも、通関士試験の勉強をするだけでも自身の業務にプラスになると考えていたため、関税協会の講座と一蓮托生と割り切って勉強に臨みました。
あまり参考にはならないかもしれませんが、この体験記が通関士試験や関税協会の通信教育講座の一面を知って頂く手がかりの一つとして頂ければ幸いです。

受験結果、使用教材、SNS等
第54回通関士試験

  • 通関業法 38点
  • 関税法他 46点
  • 通関実務 30点

模試

  • 関税協会全国通関士模試(8月):E判定(業法33 関法34 実務16)
  • LEC全日本通関士公開模試(9月):(業法27 関法26 実務14)

使用教材

  • 関税協会の通信講座テキスト(2周)
  • 2020年度通関士養成講座 関税関係法令集
  • 通関士試験問題・解説集2020(1周)
  • まるわかりノート2020(1周)
  • ゼロからの申告書2020(1周)
  • 計算問題ドリル2020(1周)
  • 関税評価ドリル2020(Level 1の途中まで) ※ほとんどやっていません
  • 特別答練 演習1~4レジュメ(3周)

SNS

  • Twitterのアカウント「通関士試験みこ(miko_sakura5523)」をフォロー

関税協会の通信教育講座
関税協会の通信教育講座は、開講前のガイドブックを読む時間を除くと約6か月の学習期間で合格するようにカリキュラムが組まれています。
最初の4か月間は「関税関係法令集」を使った「科目別テキスト(4冊)」の読み込みと、「通関士試験問題・解説集」の問題演習、月に1~2回程度の課題に取り組みます。残り2か月は「計算問題ドリル」や「ゼロからの申告書」や過去問を使った本試験に向けた演習となります。
前半の4か月に解く「通関士試験問題・解説集」の問題量は嫌になるほど多く感じますが、通関業法と関税法他の試験科目については、この期間で得点力が養成されます。

後半の2か月は通関実務試験の得点力をつける期間となります。通信講座の場合、この時期は「科目別テキスト(4冊)」とは別に送られてくる市販のテキストを中心に学習を進めることになりますが、おそらくこれだけではどのように学習を進めたらよいかわからないため、8月下旬に実施される「特別答練」に参加されることをお勧めします。「特別答練」は通関実務試験の徹底対策となっており、非常に中身の濃い試験分析と問題演習を行います。ここで本試験の構造と対策法、学習すべきポイント等が明らかになります。

私の学習の経過
最初の4か月は学習すべきことが明確で、順調に課題をこなしました。しかし、久しく勉強から離れていた中年サラリーマンにとってはなかなかのボリュームがあり、前半のカリキュラムが終わった段階で達成感とともに気が抜けてしまいました。
7月下旬から8月下旬の模試までは全く勉強に手がつかない期間が続き、学習した内容の大半を忘れた状態で8/23の全国通関士模試を受けました。通関実務で点数を大きく落としたためE判定でしたが、通関業法と関税法他は意外に点が取れたと勇気づけられ、もう一度試験モードに入りました。
全国模試の翌週には「特別答練」に参加し、ここでようやく通関実務試験の構造と勉強すべきポイントがよく理解できました。「特別答練」の演習問題では思うように得点できませんでしたが、解説を繰り返し理解することで輸出申告・輸入申告を中心に得点力がつきました。
9/6のLEC模試(会場受験)では学習効果が出ませんでしたが、9月の連休(9/20-21)に解いた過去問3年分では合格点に達しました。試験直前のこの段階でようやく合格に十分な実力がついていると実感できました。

  • 第53回:業法40 関法39 実務37
  • 第52回:業法42 関法55 実務33
  • 第51回:業法41 関法53 実務40

初受験でしたが、おかげで本試験当日は自然体で臨むことができました。出題意図が難解な問題も一部ありましたが、全体的に得点力がついていたおかげで合否には影響しませんでした。(計算問題ドリルを一通りやっていたおかげか、模索しながら解いた消費税の計算問題は正解していました)

 

最後に
以上が関税協会の通信教育講座を利用した私の体験記となりますが、通信講座という性質上、不便と思うポイントもありました。それは他の受講生の様子がわからない(学習のモチベーションを保つのが難しい)という点と講師への質問です。
前者の課題に関しては、通関士試験で有名なアカウント(通関士試験みこ)をTwitterでフォローすることで補うことができました。後者に関しては、通信講座の質問掲示板が残念ながら使いづらく、結局オンライン開催だった「特別答練」やコロナ禍のため開催されたフォローアップのWEB講義でしか講師に質問できませんでした。今思えば、通関士試験みこさんが開催されている「みこ会」に並行して加入して、疑問点を解消しながら学習を進めるのもよい方法だと思います。

少しマイナス点も書きましたが、私にとっては関税協会の通信講座は結果が伴う満足のいく内容だったと感じています。来年も関税協会の通関士試験講座から多くの合格者が出ることを願っています。