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もう一度だけ、と決めて頑張ったこの1年

~もう一度だけ3科目受験で勉強を始めました~

2020年度通関士養成通信教育講座受講(受験4回)

全国通関士模試受験

匿名希望

通関士試験に合格することができ、今ほっとしています。ずっと独学で挑戦していましたが、毎年3科目目の通関実務に苦しみ合格に至らず、昨年不合格だと分かった際は再受験する自信が全くありませんでした。また、私は通関業者に従事しているため、一定年数経てば通関実務の科目免除資格を得られることもあり、再受験するなら今でなくともよいのではと悩みました。しかし、しばらく考えたのち、もう一度だけ3科目受験で頑張ってみようと思い、通信講座に申し込み3月頃から勉強を始めました。

学習時間としては、3月から10月までの全期間・全教科で最低350時間、模試までに300時間を達成することを目標に勉強を進めました。アプリを使い参考書・科目ごとに学習時間を記録すると、目標までの進捗状況を可視化することができ、月ごとに目標勉強時間やスケジュールを組みなおすのに役立ちました。
今年は前述のとおり、苦手な通関実務に重点を置いて勉強しました。何故通関実務が苦手なのかと今までの試験結果を見直すと、複数選択肢問題を得点源にできていないこと、計算書問題では加算項目の判断ミスで金額を誤っていることから、必要となる関税法等の内容を十分理解できていないことがわかりました。そのため、毎日電車の通勤時間は参考書を読み込む時間と決めて、少しでも内容を理解することを心掛け、帰宅後は1問だけでも実務問題を解く時間を作りました。最終的に模試までに、参考書の熟読を3周、『通関士試験問題・解説集』・『ゼロからの申告書』を3周解いて、それでも理解できない内容や問題は何度でも繰り返し復習しました。

以上のことを続けていくうちに、内容を理解しながら解ける問題が増えてくことを実感でき、模試では今までで一番いい結果を出せました。しかし、毎年模試で合格ラインに立てても本試験では結果を出せなかったため、残りの2か月も気を緩めないように勉強をつづけました。
合格発表当日、官報に掲載された自分の名前を見た時は信じられない気持ちでいっぱいでしたが、合格証が届き、職場の方々に「おめでとう」の暖かいお言葉をいただいて、やっと合格の実感が湧きました。

数年挑み続けて、仕事をしながら勉強を両立することが難しく、本当に大変な試験だと身をもって知りました。また、独学ではモチベーションを保つことが本当に難しかったのですが、通信講座の課題テストでは毎回順位が出るため、学生時代の定期テストや模試のような気持ちで挑めて楽しく、顔は見えないけれど自分以外にもこの講座で試験に向けて頑張っている人がいることが分かり、少し心の支えとなっていました。個人的には、この点がとても良く、通信講座を選んで正解だったなと感じました。

これから受験される方にとって、この体験記が何かお役にたてれば嬉しいです。チャンスは年にたった1回という大変な試験ですが、どうか諦めずに頑張ってください。