2020年度通関士養成通信教育講座、特別答練受講(受験2回)
全国通関士模試受験
N・Wさん
【はじめに】
令和2年度、2度目の受験で合格することができました。この間の勉強方法について、合格のために「やって良かったこと」「反省点」を織り交ぜつつ紹介いたします。
【1回目の受験を振り返って】
去年は、他社教材を用い、約6か月で試験に臨みました。通関業法33点、関税法34点、通関実務33点という結果でした。反省点は以下です。
①過去問の演習量が足りなかったこと
②関税定率法4条の理解が足りなかったこと
の2点です。
【2回目の受験】
「今年は絶対に合格するぞ!」という強い気持ちで勉強をスタートしました。どこの通信教育講座をとろうか悩んでいたところ、社内に通関士試験を合格された方に相談し、当講座を案内していただきました。テキストの記載内容がかなり詳しかったです。法律の規定があっても、なぜこういった規定が存在するのか、理由や背景まで詳しく書かれているテキストは関税協会以外にはないと思います。特に、関税定率法4条についてかなり詳しく書かれており、理解を深めることができました。2回目の本試験の自己採点は、通関業法33点、関税法44点、通関実務38点という結果でした。
私が取り組んだ勉強内容は以下です。
【やって良かったこと】
問題・解説集[科目別]を3周勉強して良かったです。過去問を通して通関業法、関税法の基礎知識をつけることができました。また、過去問をベースにして問題が作成されているため、実際にどういった問題が問われやすいのかを理解することができました。「ゼロからの申告書」を9周解いてよかったと思います。私は申告書問題が苦手で、全国通関士模試で通関実務の点数が26/45(57%)と6割を下回ってしまいました。原因は得点源であるはずの申告書問題が全く解けなかったためです。「ゼロからの申告書」は良問ぞろいで、基礎的な問題から過去の問題よりもレベルの高い問題まで出題されています。全て完璧にすることで、過去問レベルではなく、より飛躍した力を身に着けることができると思います。
【反省点】
戻し税や関税暫定措置法などの対策が遅れてしまい、苦手分野となってしまいました。難易度が高く、出題されやすい箇所なので、今後勉強される方は早めに取り組むことをお勧めします。
【最後に】
合格するまでの道のりは長く、険しいものですが、自分の名前を官報で見つけたとき、そして合格証を手にしたときは、今まで頑張って良かったと本当に思える瞬間です。また、この試験は頭の良し悪しではなく、「どれだけ暗記したか、どれだけ問題を解いたか」に尽きると思います。自分の頑張りがそのまま試験結果に反映されるため、受験を検討している方には、是非頑張っていただきたいと思います。