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少しずつの積み重ねで

~毎日コツコツと学習し続けること~

2020年度通関士養成通信教育講座受講(受験2回)

全国通関士模試受験

K・Fさん

【はじめに】
私は、2回目の受験で合格することができました。これから受験される方に役立つよう、私が行った勉強方法について紹介します。

【はじめての受験】
私は大学生で、就活で役立つ資格を取りたいと調べる中で通関士試験を知りました。はじめて受験した昨年度は通関士試験があるということを知ったばかりで十分な勉強時間を取ることができませんでしたが、書店で販売している本を2冊購入し、独学で学習し、受験しました。勉強不足もあり不合格でしたが、通関士試験がどういったものであるのか、受験会場の雰囲気はどのようなものであるのかということを知ることができました。勉強時間が取れていないから、どうせ落ちてしまうからと思い受験を辞めてしまうのではなく、雰囲気を知るというだけでも十分に意味があると思うので、迷わず受験してみてください。

【2回目の受験】
4月〜5月中旬
テキストが到着してから5月中旬までに、一度全てのテキストを読みました。細かいところまで正確に覚えようとするのではなく、全体的な流れを知ることを重視しました。毎日1時間程度は学習時間を確保するようにしました。隙間時間を見つけてコツコツ取り組むことが肝心です。

5月中旬〜7月
課題提出期限に合わせて学習を進めました。細かい点までテキストを読むとともに、期間ごとに区切られた講座内容に合わせて『通関士試験問題・解説集』を解き、間違えた問題にはチェックをつけ後から見返せるようにしておきました。ただ覚えるだけでは忘れてしまうことも多いので、どうしてそうなるのか、という理由を意識しながら覚えるといいと思います。また、課題は期限内に出すように心がけました。学習スピードを保つということに役立つだけでなく、全体の中での順位もわかるためモチベーションの維持にも繋がります。この頃には、毎日2時間程度の学習時間を確保しました。7月末までには、通関業法、関税法等の分野では、安定して6割をとれるように学習しました。

8月
『通関士試験問題・解説集』に加え『ゼロからの申告書』、『通関士試験補習シリーズ 関税評価ドリル』、『通関士試験補習シリーズ 計算問題ドリル』『まるわかりノート』を本格的に解き始めたのはこの時期です。8月中に『通関士試験問題・解説集』を2回、『ゼロからの申告書』、『通関士試験補習シリーズ 計算問題ドリル』をそれぞれ3回、『通関士試験補習シリーズ 関税評価ドリル』、『まるわかりノート』を1回解きました。8月の合計での勉強時間は150〜160時間程度だと思います。『通関士試験問題・解説集』は、以前と同じように間違えた問題には印をつけておき、自分の苦手分野がわかるようにしておきました。また、間違えた問題の解説はテキストにも書き加えておき、テキストを見返すことで復習できるようにしました。『ゼロからの申告書』、『通関士試験補習シリーズ 計算問題ドリル』は毎日取り組み、少しずつ慣れるようにしました。当初は難しく感じ、解説を読みながらではないと問題を解くことができませんでしたが、何も見ずにスラスラと解けるようになるまで学習すると、後々楽になります。『通関士試験補習シリーズ 関税評価ドリル』、『まるわかりノート』は一度目を通しておき、必要だと思った箇所に付箋を貼り付けておきました。

【全国通関士模試】
正答率は通関業法 95%、関税法等 86%、実務 60%であったと記憶しています。通関業法、関税法等は7月頃までに学習を進めていたため正答率は高かったものの、実務の勉強を進める必要を感じる結果となりました。この時期までに自信を持てる科目を作っておくことで、以降、余裕を持つことができます。

9月~
9月から受験当日までは実務の勉強を集中して行いました。具体的には『ゼロからの申告書』、『通関士試験補習シリーズ 計算問題ドリル』を毎日解き、完璧にできるようにしました。輸出入申告書についての勉強をすることは、品目分類の勉強にもつながるので力を入れる必要があると思います。実務試験は時間が足りないように感じるかもしれませんが、問題集を何度も解き、問題形式に慣れることで時間に余裕が生まれます。通関業法、関税法等の内容を忘れてしまっては元も子もないので適宜、テキストを見返す時間を設けました。9月の総勉強時間は130〜140時間程度でした。

【通関士試験当日】
落ち着いて試験に取り組むようにしました。周囲の方々と比べてしまい、自分なんて、と思ってしまうかもしれませんが、これまで勉強してきたことを信じて落ち着いて解答することが合格への必須条件だと思います。特に、実務試験ではたった一問が合否を分けてしまうことになるので、わからない、とすぐに投げ出すのではなく、落ち着いて隅々まで問題を読むようにするといいと思います。

【終わりに】
毎日コツコツと学習し続けることが必要です。無理をする必要はないので、自分のペースを保ちながら、毎日少しずつ学習してください。勉強した時間が自信につながるはずです。通関士試験に合格したことがわかったときの解放感は忘れることができません。合格した暁には勉強した時間に見合うだけの達成感を得ることができる試験だと思います。以上が私の合格体験記になりますが、これから受験される皆様に少しでも役に立つ箇所があれば幸いです。