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合格体験記は合格自慢ではありません

~合格体験記は合格自慢ではありません~

平成30年度通関士養成通信教育講座受講

全国通関士模試受験

匿名希望

【ご挨拶】

はじめに、こちらへ寄稿できることを嬉しく思います。今年もダメだろうと思っていた2回目の受験で合格まで導いてくださった関税協会には感謝しかございません。本当にありがとうございました。

 

【通関士を目指した理由】

約10年勤めた運送会社を退職し、競合他社へ転職したことがきっかけでした。どちらの運送会社にも国際物流部門があり、①この業界で生きていくのなら通関士の資格があったほうがいいと思ったのと、②以前通関士の市販テキストを買って独学を試みたけど、意志が弱く挫折したため、(転職で給与・待遇も良くなったことだし)思い切って通信講座を受け、試験に再チャレンジしてみることにしました。

 

【関税協会を選んだ理由】

前年は別会社の通信講座を受講しました。学習を進めるうちに、計算問題の苦手意識が強くなったので、関税協会の計算問題ドリルを買って解いてみました。すると、レベル1からレベル5まで難易度を徐々に上げていく構成のおかげで確実に実力をつけることができました。計算問題ドリルがこれだけ素晴らしいのなら、きっと他の教材も素晴らしいに違いないと思い、学習2年目になる今年は関税協会を受講することに決めました。今では、この選択は間違いではなかったと思っています。

 

【通関士養成講座のココが良かった】

前年の学習で、『課税物件の確定時期と適用法令』のところがどうしても覚えられませんでした。毎年頻出問題であることは分かっているのになかなか覚えられず、模試や試験本番で問題が出てくるたびにテンションが下がりました。関税協会のテキストで『課税物件の確定時期と適用法令』が始まった時も「またこの勉強か」と、しばらくテキストを読む気になれませんでした。しかし、通関士試験を目指す以上避けて通れないと覚悟を決めて読み始めると「もっと早く読めばよかった」と思いました。関税協会のテキストには、どうしてこうなるのか理由が丁寧に説明されてあり、断片的に暗記していたものが理解に変わり、記憶として定着していくのを実感できました。『課税物件の確定時期と適用法令』のところだけでこんなに力説してしまいましたが(笑)、良かったところは他にもたくさんあります。それは、他の方も書かれることと思いますので、そちらにお任せしたいと思います。

 

【仕事と勉強との両立】

長々と実を言うと前年は休日しか勉強していませんでした。平日は、勉強したかったけど、仕事が終わって家に帰るとグッタリしていました。緊張感も足りなかったのだと思います。直前期でさえも平日は勉強してなかったので、家族から「そんなことで大丈夫なの?」と心配されました。案の定不合格でしたけど。 だから今年は学習計画と記録のための手帳を買い、計画・記録を残すようにし、平日も夜に最低1時間は勉強するようにました。記録を振り返り、学習時間の少ない週には「これでは今年も合格できないぞ」と自分を奮い立たせました。 元来ズボラな性分なのと、仕事が繁忙期を迎えたため、手帳の計画・記録も7月くらいまでしか続きませんでしたが、その頃になると勉強する事が習慣化し、おおよその計画を頭の中で立てられるようになりました。

 

【これから通関士を目指す方へのアドバイス】

耳から聞いた方が記憶に残りやすいタイプや、目から入ってくる情報の方が覚えやすい人、書いた方がいい人や、声に出して読んだ方がいい人など、自分に合う学習法は十人十色だと思います。合格体験記はそんな自分に合う勉強法を探すための参考書です。実を言うと、私は合格体験記を「私はこんなに頑張った!」という合格自慢だと思って、ほとんど読みませんでした。今は読まなかったことを後悔しています。 本来でしたら、この勉強法で大丈夫だろうか?他にもっと効率のいい勉強法は無いのだろうか?と不安になった時、合格体験記を開くのが理想ですが、いざ学習が始まると合格体験記を読む暇はなくなると思います。開講前の時間があるときに合格体験記が送られてくると思いますので、「どのように学習を進めていこうか」「こんな勉強法があったのか」などと考えながら読んでみてください。 私たちはつい一発合格者や短期合格者の体験談へ目が向きがちですが、最近では複数回の受験で合格を勝ち取られた方の「何が悪くて何が良かったのか」も参考になるのではないかと思うようになりました。先人たちがどこで躓き、どんなきっかけで合格を勝ち取られたかを教えてもらえること、それは貴重な財産だと思います。