ホーム › 最後まで諦めず、受験生活はこれが最後という気持ちで

通関士養成

研修・セミナー

社内研修にも活用できる企業別研修も承っております。

Jtrade

貿易統計Web検索システム ジェイ・トレード

FAX&COPYサービス

統計品目番号を記して申し込めば、後はFAXを待つだけ!

貿易統計
データ提供サービス

貿易統計データを表計算ソフトに取り込み二次加工が容易に!

最後まで諦めず、受験生活はこれが最後という気持ちで

~厳しい現実を受け入れながら、諦めないと決めて取り組んだ6か月~

平成29年度通関士養成講習会受講(受験3回)

全国通関士模試受験

川嶋 智美さん

【受験のきっかけ】

私は専門商社で主に輸入の貿易事務の仕事をしております。実務の中で通関業者の担当者からの商品内容確認のための質問が細かく、嫌がらせかなというぐらい質問が続いてなかなか申告すらしてもらえないことが続き、通関の担当者がどんなことを考えているのか知りたい、対等に話せるようになりたいと思うようになりました。そのためには通関の勉強をしようと思い始め、どうせ勉強するなら国家資格である通関士試験に合格すれば説得力が出てくるだろうと考えたことが通関士試験への挑戦のきっかけです。

 

【合格までの学習歴】

今回3回目の受験で合格することができました。

1回目:2012年 ユーキャン

2回目:2016年 関税協会通関士養成講座講習会

3回目:2017年 関税協会通関士養成講座講習会

1回目の受験時にテキストが理解できなかったこと、ペースがつかめず試験範囲の勉強すら終わらなかったことがあり、実務経験を積んでから勉強しようと思い数年勉強から離れた後、昨年2016年と今年2017年関税協会の通関士養成講座に通いました。

 

【2016年の失敗の原因】

自分に合った学習方法を把握しないで勉強していたため、内容がわかったようでわかっていませんでした。教科書をただ読む、サブノートを作ることに力を入れてしまう等で十分に演習時間を取れていませんでした。また気分転換と称する時間が多く勉強から離れてしまった時間も長かったです。自分を信じ過ぎて、自分を甘やかしていたと今年になって実感しました。

9月になり焦りもあり過去問の繰り返しや「計算問題ドリル」を徹底的にこなし、手応えが出てきましたが、結局は勉強不足でした。

【2017年の学習】

昨年の勉強で残っていたものは品目分類の記憶が残っていたため今年は品目分類に力を入れることなく勉強を進めていくことができました。

初めての方は他の勉強で時間が取られるとは思いますが早い段階から代表品目とテキスト内の太字の注から覚え始めることをお勧めします。申告書や実務の問題で役に立ちます。覚え方は人それぞれですが私は語呂合わせにしたり、思いつかないものは掛け算九九のように覚えました。

今年は前年の反省から毎日5分だけでも通関士の勉強に触れることを心がけ、自分は問題を解いていくことによって間違えながら知識が定着すると自覚しましたので、とにかく問題に慣れるため3種類のドリル【通関手続、関税評価、計算問題】を毎日少しずつやることから始めました。講習会の回数が進んでからはもらった課題を繰り返し、過去問にも取り掛かり始めました。8月・9月は昨年の反省から有料の自習室を借りて勉強しました。

 

【学習の進め方】

 4月~6月: 3種類のドリルを毎日行い、土曜日の講習会の課題を繰り返していました。6月の終わりぐらいからドリルと課題に加え関税法の過去問を解き始めました。

 

7月: 通関業法の勉強を講習会と過去問や問題集で行いました。また「ゼロからの申告書」の輸出入の品目分類のみを1回ずつ行いました。ドリルは継続していました。

 

8月: 「ゼロからの申告書」の輸出入を毎日1問ずつ、土曜日の課題や過去問を繰り返しました。「計算問題ドリル」はたとえ1問だけでも問題を解くようにしていました。

 

9月: 引き続き毎日「ゼロからの申告書」の輸出入問題をそれぞれ時間を測りながら行いました。輸出10分、輸入20分を目安に行い正解率もほぼ100%になっていきました。

「ゼロからの申告書」が一区切りついてからは模擬試験【関税協会とTAC】を復習し得点率85%以上になることを目標としていましたが、達成したり、足りなかったりしました。また継続していずれかの年の過去問を3科目とも解くようにしていました。

学習を進めていくなかでふと忘れてしまったことや記憶があいまいな点は「まるわかりノート」を辞書のように頼って確認し再度定着させるようにしました。最後まで「計算問題ドリル」からは離れず少しでも取りかかるようにしていました。

【学習時間】

1日の勉強時間は自習室を借りるまでの4月から7月まで

朝: 20分から30分会社の最寄駅のファストフードやカフェで勉強

お昼: 食事後20分ぐらい会社で

夜: 1~1.5時間ぐらい自宅またはファストフードなどでと決して十分ではありませんでした。

8月と9月は朝とお昼は7月までと同じように勉強していました。夜は2~2.5時間ぐらい、週末は5~6時間ぐらい自習室で勉強しました。8月と9月は仕事の繁忙期で残業もあり、仕事後に思うように時間が取れませんでしたが、ずっと残業していると勉強時間の確保に不安がありましたので何とか週に1回午後半休を取って少しでも勉強時間を確保するようにしていました。

このような状態の中で私は最終的に問題集等を次の量の勉強をしました:

ドリルの通関手続と関税評価:4周

計算問題ドリル:6周

ゼロからの申告書:5周

過去問(過去4年分):4周

過去問(過去5~7年分):3周

関税協会とTACの模試の復習:4回ずつ

問題集で苦手な部分(外為法)や不安な部分(減免税や通関業法)を1通り行いました。

わからない点は掘り下げすぎないようにもしました。その分は他でカバーできる項目を増やそうと心がけました。100%の得点率を目指していると投げ出したくなることがあったので60%得点できれは合格できるのだからとも言い聞かせました。

 

【模擬試験について】

本試験の時間配分や雰囲気を体験しておくためにも受験をお勧めします。自分なりに今年は勉強しているつもりでしたが模擬試験では手ごたえすらありませんでした。

 

関税協会の模擬試験の結果は

通関業法:30点、関税法:43点、実務:21点とE判定でした。

その後に受けたTACの模試は更にひどく、3科目とも得点率が40%台でした。

 

【本試験の自己採点】

通関業法:34点、関税法:45点、実務:35点と3科目とも得点率約75%で合格ができました。通関実務では時間配分が重要なため私は次の順番で行いました。

計算問題→択一問題→複数肢選択問題→輸入申告書→輸出申告書

今年は例年と問題の傾向が違ったため、時間がかなり余り、見直しをしてもまだ時間があるという状態で不安になりました。それでも先に申告書以外の問題を済ませてしまってよかったです。

 

【受験生活中の心境の変化】

4月: 講習会が始まったばかりで緊張感が少なく、まだできなくて大丈夫、無理しないでやっていこうと思っていました。

5月: 連休中に思うように勉強がはかどらなかったことや、勉強を始めて1ケ月を過ぎているのに手応えがなく不安を感じ始めていました。昨年のペース配分の失敗もあり少しずつでも続けていかないと昨年と同じことになると焦りも出てきました。

6月: 講習会で品目分類や減免税などに入り、より実務に近づいてきているのに理解が深まっていないという焦りと落ちこぼれているのではないかと感じていました。

7月: 通関業法の勉強を始めましたが改正があったため、要注意点が多くいつも焦っていました。「ゼロからの申告書」の分類のみ行いましたが、昨年の感覚が薄れていて予想以上に時間がかかりこの勉強でも焦りと不安に悩まされていました。「これでは模試で結果を出せない。」という不安が日に日に大きくなっていました。

8月: 「ゼロからの申告書」を解き始めたら思った以上に時間がかかり、間違えたため先が思いやられるという心境でした。模試で打ちのめされ、何を本試験までにやったらいいのだろうとかなり落ち込みましたがやめようという気持ちにはならず、TACの模試までに巻き返そうと気持ちを切り替えました。

9月: TACの模試の出来が更に悪く、茫然としてしまいました。ダメかもしれないという考えは一切排除して、毎日毎日その日にできることを続けて積み重ねるだけと気持ちを持ち直しました。ネガティブな感情が湧いて来る暇がないように勉強を続けました。また100点取る必要はない、60%で合格できるテストだと何度も確認して思いつめないようにしました。できなかった問題にクヨクヨしないで、とにかく試験当日まで問題を解いていくのみと常に言い聞かせていました。試験が近づくにつれ、「受験生活はこれで最後にしたいからとにかく当日まであきらめない」という気持ちが大きくなっていきました。

 

【受験が終わって】

受験生活ではモチベーションの維持と健康管理が難しく重要だなと感じました。モチベーションの維持については、私は関税協会で一緒に勉強しているみなさんに助けてもらいました。勉強中での不安な点や弱音を聞いてくれて感謝しています。

とにかく健康があっての受験生活です、取り返しがつかなくなる前に休息を取ることも大切です。私にとっては決して簡単でも楽しくもなく我慢が強いられる挑戦でしたが、合格証書を手にしたときは大きな達成感と解放感を味わうことができました。最後まであきらめずに続けてよかった、報われたとしみじみと感じました。

またこの挑戦で1つの事をやり切れたという自信もつきました。次に受験される皆様にもぜひ、この達成感を味わっていただきたいです。私の記録が皆様の学習の参考になり、励みになれば幸いです。最後に、温かく見守ってくれました先生、事務局の皆様、ありがとうございました。