歓天喜地!

~何事にも時間配分に気を配って~

平成29年度通関士養成通信教育講座、スクーリング、特別答練受講(受験1回)

全国通関士模試受験

野尻 守さん

 

かねてより、通関士に関心がありましたが、会社での現業務が畑違いですので、必要にせまられて、資格を取得する環境でもありませんでした。ただ、昨年辺りから自分の心の中で、通関士という言葉が騒ついて落ち着きませんでした。それは通関士の事をもっと知りたいという現れだと思いました。そして昨秋に大手通信教育会社から資料を取り寄せたりしましたが、ネットを通じて数ある通信教育機関の中から関税協会のカリキュラムが自分に一番合っていそうで、関税協会の通信教育に一番関心を持ちその後、今年の初めのガイダンスに参加をさせていただきました。そのガイダンスでは、講師の方が「簡単に受かる試験ではない」「受験をすると決めたなら酒なんか飲んでいられない!」とまで言われていたこと、前年度に合格された方からの合格体験談のお話(特に受験10回目にして合格された方のお話)が自分にとって衝撃的なものでした。ガイダンスを終え家路につく途中、その中で伺ったお話しを反芻しておりました。私には決して安い受講料ではありませんでしたので受講するからには、一発合格が第一条件として心に決めておりました。自分にはかなりハードルの高いチャレンジングな「賭け」でした。

 

受講を決めてからは「絶対受かる!」スイッチに切り替え10月の受験まで臨むことを心に誓いました。期間中はこれまでの生活からストイックな受験モードにシフトして、「必ず毎日最低30分はテキストに目を通す」「休日には最低3時間は机に向かう」等々。幸いにも通勤時間が乗換なしの片道80分の移動ですので、往復の車中では集中して勉強することが出来ました。関税協会から提示された学習スケジュールに沿って勉強を進めることに努め、敢えて時々怠けてしまう時もありましたが、何とかスケジュール通りにキャッチアップし、課題も全て期日までに提出することが出来ました。当然苦しい時もありましたが、節目でスケジュール通り出来る度、達成感に浸ることができたのも次のステップへの良い刺激になりました。スクーリングは参加出来ませんでしたが、夏の特別答練には参加しました。日々の通信学習だけでは得られないものが多かった気がします。通関関連のお仕事に携わってなく、しかも初めて受験をされる方は是非通信のみではなく、スクーリング・特別答練に参加されることをお奨めいたします。また、模試については他校主催を含む複数の模試受験にもトライしました。模試の良いところの一つには本試験と同じスケジュールで受験が出来ることです。

 

お蔭で本試験では、既にその臨場感を体感していたのでそれ程緊張もなく臨むことが出来ました。ところが、実のところ特別答練でのテスト、模試の点数はどれも最悪の結果で、合格点に達するには程遠く全く以って自信喪失に陥りました。その時は来年に再度トライすればと考えたりもしました。でも此処まで自分なりに頑張ってきたことが台無しになるのも無念なので、やはり考え直して本試験までの残された約1ヵ月間を「駄目でもともと」と言う気持ちで会社の有給休暇を何日か使って勉強時間にあて、集中的に過去問を時間のある限り解きまくりました。

 

試験当日の10月1日は試験会場には1時間前に到着、なるべく早く会場の空気に慣れることに努めました。3科目とも時間的にギリギリでしたが、なんとか時間内に終わらせることが出来ました。終わった瞬間「野となれ山となれ」で合否のことを考えるより、テストをやり切ったという気持ちが強く、約6か月間の短いようで長かった時間を乗り越えたという達成感がありました。合否結果までの日々は自分に期待を持たず過ごしたせいか、精神的に負担が無かったように思われます。そして合否の当日、自宅に封筒が届き「合格」の文字を見つけた瞬間の驚きと喜びはまさに「歓天喜地!」でした。

 

以下に試験勉強中に自分に課していたことを挙げておきます。

 

  1. 通関士試験を受験することを周囲に宣言する。
  2. 合格後の自分の姿を常に想像する。
  3. これまで趣味に当てていた休日(時間)は極力勉強時間に回す。
  4. 日々の勉強時間をゼロにしない(隙間時間を使うため教材をいつも携帯する)。
  5. 広げすぎず、適当に覚えない。
  6. 毎週、向こう1週間までは詳細に予定表を作成する(予定通り出来ない場合に備え翌週キャッチアップ出来るように予定表は多少余裕をもって組む)。
  7. 必ず課題は期日までに提出する。
  8. 過去問題はなるべく多く解く(多ければ多いほど身に付きます)。
  9. 模擬試験は最低1つ受験する。
  10. 一発合格を目指すも合格するまで諦めない。

 

以上皆様の合格を心より祈念しております。