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弱点の分析、確実な知識の定着を!!

~課題の提出 その後の復習で実力アップ~

 

平成25、26、28年度・通関士養成通信教育講座受講(受験4回)
全国通関士模試、オンライン模試受験
村口 宗之さん

私は入社して3年目のときに上司より業務の知識として通関士の資格を取るように言われたのがきっかけで勉強を始めました。1、2回目は何となく勉強して合格したらラッキーとしか思っておりませんでした。中途半端な気持ちでやっても合格するはずもないと思い3回目にして本腰を入れて勉強しました。しかし、3回目は自分の中ではかなり頑張って勉強してできたと思っておりましたが、結果通関実務が基準点2点足らずで悔しい思いをしました。4回目はもっと具体的かつ計画的に作戦を練ってから勉強するようにしました。これが良かったのかぎりぎりで合格を勝ち取ったのだと思います。この合格体験記を通じてこれから受験される方に少しでも役に立つのであれば幸甚です。

(受験講座と使用教材)
受験講座
・通信教育講座
・全国通関士模試
・オンライン通関士模試

使用教材
・通信教育講座テキスト等 一式
・通関士試験 問題・解説集
・ゼロからの申告書
・計算問題ドリル
・関税評価ドリル
・通関手続ドリル

まずはじめに、自分の弱点を見つけることと試験問題の分析をして確実に点を取れるところをうろ覚えではなく確実に知識として定着させることが大事だと思い、過去3回受けてきて何が足りなかったのか、どこが弱点なのか分析しました。通関業法と関税法等は合格基準点を超えていたのでとりあえず後回しにして、3回目の試験では通関実務の品目分類と計算問題で単純ミスをしていたので品目分類と計算問題、申告書問題で確実に点を取れるように早い段階から開始しました。品目分類は勉強開始の3月から、計算問題は4月から、申告書問題は5月から開始していました。具体的に品目分類は、かわらばんで紹介されたように語呂合わせで覚えていきました。品目分類は隙間時間で覚えようとトイレに紙を貼り付けたり、お風呂で覚えたり、会社のパソコンのデスクトップに貼り付けたりと毎日少しずつ覚えていました。電車通勤の方は通勤時間に覚えるのもいいかと思います。(私は車通勤でした。)計算問題は、昼休みに最低1問、帰宅してから最低1問、毎日解くようにしていました。間違った問題を何回も解き直し、完璧になるまで解きました。申告書問題も毎日1題は解くようにしていました。初めは1問解くのに40~50分かかっていましたが、何回も繰り返すうちに解き方を覚えれば20分程で解けるようになりました。おかげで見直しもでき心にゆとりができたと思います。

また7回の課題をすぐに提出し、自分の実力を把握し、提出したら終わりではなく、提出後の復習こそ大事だと思い、繰返し9割以上取れるようにしました。間違った箇所は、テキストに戻りどこが間違っていたのか詳細に原因を追究して、条文を読み込んだり、紙に書き写して覚えていました。8月半ばの全国通関士模試ではD判定でした。結果に一喜一憂するのではなく、全国通関士模試で間違った箇所を何度も解き直して、自分の知識として定着させました。過去問・全国通関士模試・課題と9割以上の解答ができるように何度も解き直しました。

本試験では、通関業法・関税法等はまずまずの出来だったので通関実務もこの調子で、と思っていましたが、輸入申告書問題の奇問には度胆抜かれました。私の通関実務の解き方として、まず申告書問題は飛ばして、選択式⇒計算問題⇒択一式から始めました。ここを確実に点を取らなければならないと思い、落ち着いて問題を解いていきました。が最後の輸入申告書問題でまったく手ごたえがありませんでしたので、今回も駄目かなとあきらめていました。試験後来年も受けようか悩んでおりましたが、合格通知がきたときは、びっくりして全然実感がありませんでした。でも上司から「よく頑張った、おめでとう」と言って頂きとても嬉しく達成感がようやく出てきました。

今回、合格できたのは、早い段階で自分の苦手分野を分析し、繰返し問題を解くことで得点に繋がったのではないかと思っております。また確実に取れるところで取ることが当たり前ではありますが、一番重要なのではないかと思っております。これから受験される方にぜひ実践して頂きたいのは、間違った箇所が、なぜ、そしてどこが間違ったのか原因を突き止めて、正確かつ確実に覚えていけば合格への道へと近づくかと思います。限られた時間の中で、勉強時間を作るのは大変かと思いますが、隙間時間を有効に活用し少しでも多くの問題に当たって下さい。また来年もこれだけしんどいことをしなければならないかと考えると、何としてでも今年中に合格してやる、という強い気持ちでやり続ける事も大事だと思います。