上川 純史 著
近年、我が国はさまざまな国や地域と経済連携協定(EPA)を締結し、貿易自由化の推進を図っています。
本書では、これらEPAにおける原産地規則への理解を深めるためにも、原産地規則の必要性、原産地の決定の仕方、原産品であることの証明等、原産地規則について基本から詳細まで解説をし、それを踏まえて、日オーストラリアEPAまでの14本のEPAについて解説を行いました。条文の逐条解釈についてはオーストラリアEPAの原産地規則の条文を用い、他のEPAの各条文との対照表を掲載しました。また、主要なメガEPAであるTPP11協定及び日EU EPAとの対照表も掲載しています。これにより、様々な読者の求めに対応した内容となっています。
*著者プロフィール
日本貿易学会一般会員。1995年から2001年までの間の財務省関税局在籍時において、WTO非特恵原産地規則調和作業及び日シンガポールEPAにおける原産地規則の交渉を担当。2005年より2009年まで、財務省関税局関税課原産地規則専門官として、日マレーシアEPAから日オーストラリアEPAまでの12本のEPAの原産地規則の交渉を担当。
第2章 オーストラリアEPAの原産地規則(広義の総則的規定)の逐条解釈
(その1)Ⅰ.序/Ⅱ.逐条解釈/第3.1条(定義)~第3.5条(原産資格割合の算定)
(その2)第3.6条(累積)~第3.13条(こん包材料及びこん包容器)
(その3)第3.14条(原産地に関する証拠書類)~第4.5条(事前教示)
第1章 「協定」の基礎知識
第2章 統一システムの解釈に関する通則
第3章 関税評価協定の関連規定