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関税法学習のポイント

関税法は、2科目目に出題されますが、通関士試験の中で最も範囲が広く、出題数も多い法律です。したがって、2科目目の得点に大きく影響しますので、ケアレスミスは許されません。
また、3科目目の計算問題、例えば、法令改正により適用税率に変更があった場合の税額の計算、修正申告・更正の請求・更正等による税額の計算、延滞税額・加算税額の計算などの問題についても、その基礎知識はすべて関税法の中にあります。

関税法は、馴染みのない用語などがあり難しいところもありますので、一度に理解することは大変です。そこで、1回目はあまり細部にこだわらずに輪郭だけをつかむようにして、途中で少しぐらいわからないところがあっても読み進んでいくことをお勧めします。そして、2回目からは各条文の内容をじっくりと把握するように学習していくと、効率よく、かつ、より深い理解が得られるでしょう。

この法律は、「関税の確定・納付・徴収・還付」、「保税地域」、「運送」、「輸出入通関」などについて規定していますが、「輸出入の定義と申告・許可の要否」、「税額の確定方式と納税申告」、「法定納期限と延滞税」等のように関連する事項や、「修正申告と更正及び決定」、「補正と是正」、「法定納期限と納期限」、「許可と承認」等のように類似する事項が多く、また「適用法令」、 「納税義務者」、「輸出入の申告時期」等のように原則と例外があるものも多く、さらに規定に該当する期間も「1月」、「3月」、「2年」、「3年」等異なるものが数多くあるなど多岐に渡っていますので、それらの相互関係や違いを正しく、かつ、幅広く理解することが重要になります。
一方、「送達」、「賦課決定」、「告知」、「承継」等のように専門的で特殊な語句もありますので、これらの語句の内容を正しく理解して、正確に覚えることも求められます。

関税法の語句選択式での出題は、輸出入通関や関税の確定等に関するものがほとんどです。また、複数肢選択式や択一式の問題も輸出入通関と関税の確定・納付・徴収等に関するものが圧倒的に多く出題されています。問題集ではそれらを重点的に取り組んでください。

学習のポイント

(1)定義
  ● 輸入、みなし輸入とその例外、輸出と積戻し
  ● 外国貨物と内国貨物、みなし内国貨物
     
(2)課税物件の確定の時期と適用法令
  ● 課税物件の確定の時期 原則と例外をしっかりと覚えます。特に、保税地域に置かれた外国貨物の取扱いについては、しっかり覚ておく必要があります。
  ● 適用法令 原則と例外をしっかりと覚えておきましょう。特に、課税物件の確定の時期と比較しながら覚えると効果的です。
     
(3)納税義務者    
  ● 例外的納税義務者 通関業者の補完的納税義務及び総合保税地域の貨物の管理者の連帯納税義務の要件は要チェックです。
その他の例外的納税義務者も確認しておきましょう。
     
(4)関税の確定
  ● 申告納税方式 納税申告の時期について、その原則と特例について整理しておきましょう。
「修正申告」と「更正の請求」ができる場合とできる期間を整理しておきましょう。
     
(5)関税の徴収権の消滅時効    
  ● 徴収権の消滅 徴収権の消滅の期間の原則と例外をきちんと把握しておかなければなりせん。
     
(6)関税納付
  ● 法定納期限と納期限 関税納付の事由ごとに法定納期限と納期限を整理しておきましょう。
  ● 納期限の延長 その要件と効果の確認が必要です。
     
(7)附帯税
  ● 延滞税 税額計算の方法と端数処理について確認しておきましょう。
  ● 過少申告加算税 賦課される場合とされない場合、賦課される場合の状況及びその税率を確認しておきましょう。
税額計算の方法と端数処理
  ● 無申告加算税 賦課される場合とされない場合
税額計算の方法と端数処理
  ● 重加算税 賦課される場合と加算又は軽減される場合及びその税率
税額計算の方法と端数処理
     
(8)輸出通関
  ● 輸出申告書と仕入書 記載内容を整理しておきましょう。
  ● 輸出の許可の時期の原則と例外
  ● 輸出の取止め 通常の輸出申告の場合と特定輸出申告の場合の手続の相違を整理しておきましょう。
     
(9)特定輸出申告制度
  ● 承認の要件とその失効と取消し及び承認の承継制度
  ● 特定輸出申告に係る帳簿・書類の保存期間
  ● 特定輸出申告を行うことができない貨物
  ● 特定委託輸出申告 特定輸出申告との違いを確認しておきましょう。
  ● 特定製造貨物輸出申告 特定製造貨物輸出申告制度の概要を把握しておきましょう。
  ● 特定輸出貨物と特例輸出貨物の違い
     
(10)輸入通関
  ● 輸入申告書と仕入書 記載内容を整理しておきましょう。
  ● 原産地証明書 種類と提出が必要な場合・不要な場合を確認しておきましょう。
  ● 帳簿及び書類の保存義務 保存期間を確認しておきましょう。
  ● 輸入が許可されない場合
  ● 輸入許可前における貨物の引取り 仕組みと当該貨物の性質及び承認がされない場合について確認しておきましょう。
     
(11)特例申告制度
  ● 原則的な輸入(納税)申告との相違点
  ● 特例輸入者 承認の要件と承認の取消し・失効・承継について整理しておきましょう。
  ● 輸入申告ができる時期
  ● 輸入(引取)申告書に添付すべき書類
  ● 特例申告書に添付すべき書類
  ● 特例申告ができない貨物
  ● 特例申告の場合の関税の納期限
  ● 特例申告に係る帳簿・書類の保存期間
  ● 特例委託輸入者 特例輸入者との相違を確認しておきましょう。
     
(12)輸出してはならない貨物と輸入してはならない貨物
  ● 輸出してはならない貨物 貨物の種類を輸入と対比して覚えましょう。
  ● 輸入してはならない貨物 貨物の種類を輸出と対比して覚えましょう。
  ● 認定手続
  ● 輸出差止申立て制度 この制度を利用できる権利は何かを確認しておきましょう。
  ● 輸入差止申立て制度 この制度を利用できる権利は何かを確認しておきましょう。
     
(13)保税地域
  ● 保税地域の種類・機能・ 許可期間・
    蔵置期間・貨物の取扱い・ 記帳義務者
一覧表にして対比しながら覚えましょう。
  ● 保税地域の許可基準と許可の失効・取消し
  ● 外国貨物の廃棄と滅却 違いについて明確にしておきましょう。
  ● 保税工場 内国貨物を使用する場合の手続とできた製品の取扱いの違いを確認しておきましょう。
場外作業の許可
  ● 保税展示場 「展示等の承認」前にできる作業、保税展示場内で蔵置場所を指定される貨物、担保を求められる貨物、使用状況の報告を求められる貨物について、整理しておきましょう。
  ● 特定保税承認制度 承認の要件及び承認取得者のベネフィットについて確認しておきましょう。
     
(14)保税運送
  ● 保税運送の流れと手続
  ● 保税運送の承認が不要な場合
  ● 保税運送の特例 特定保税運送者の承認とその要件、及びその失効と取消し事由を整理しておきましょう。
  ● 収容 収容が可能な貨物、収容の方法、収容の解除の手続について整理しておきましょう。
     
(15)認定通関業者
  ● 認定基準
  ● 認定の失効と取消しの要件
  ● 特例委託輸入者や特定委託輸出者との関係
     
(16)特定製造貨物輸出申告
  ● 認定製造者 認定基準と認定の失効についてまとめておきましょう。
  ● 認定製造者と特定製造貨物輸出者との関係
     
(17)不服申立て
  ● 不服申立ての流れ