ウクライナの自動車セーフガード措置についてWTOパネル審理を要請しました

ウクライナの自動車セーフガード措置についてWTOパネル審理を要請しました

種別 資料 出所 経済産業省 文書番号   文書日付 H26.02.26
ウクライナの自動車セーフガード措置についてWTOパネル審理を要請しました
ウクライナの自動車セーフガード措置についてWTOパネル審理を要請しました

(経済産業公報2/26)((財)経済産業調査会)
〔(2月)通商政策局国際経済紛争対策室〕

 

1 概要

 ウクライナは、平成25年4月14日から3年間のセーフガード措置として、乗用車に対して追加関税を課しています(排気量1000cc-1500ccに6.46%、1500cc-2200ccに12.95%の追加関税)。

 我が国は、ウクライナによる本措置が、発動要件(輸入の増加、国内産業への重大な損害、因果関係等)認定の暇疵及び手続要件の暇疵の点で関税及び貿易に関する一般協定(GATT)及びWTOセーフガード協定に違反する可能性があると考えています。

 また、本措置により、日本からの直接の輸入だけで年間約19億円の追加関税が賦課される見込みであり、我が国産業界への影響も懸念されます。

 したがって、平成25年10月30日、ウクライナに対してWTO二国間協議要請を行い、同年11月29日及び本年1月21日にウクライナとの協議を実施しました。

 上記協議結果を踏まえ、2月13日、我が国はWTOに対し、ウクライナが導入している自動車セーフガード措置について、パネル(第1審)での審理を要請しました。

 

2 今後の予定

 政府としては、本件がWTOルールに従って適切に解決されるよう、今後の手続を進めていく予定です。

 

3 参考

(1)セーフガードとは

WTO協定に定められた緊急措置であり、輸入国政府が、自国の産業に重大な損害を与える輸入の急増に対して、その損害を防止するため、対象製品について関税引き上げや輸入数量制限を行うものです。

(2)WTOパネルについて

政府間の協議によって問題解決に至らない場合、パネル(第1審)という準司法的な第三者機関が、WTO加盟国の要請により、問題となっている措置のWTO協定整合性について審理・判断し、違反が認められる場合にはその是正を勧告します。パネルに不服のある当事者は、上級委員会(第2審)に審理を要請することができます。