通関士の仕事

通関士の仕事

通関士の業務は、申告書類の審査と申告

通関士の業務は、申告書類の審査と申告が主な仕事です。通関士は、輸出入者の代理人として税関に対して輸出入の申告するわけですが、それに先立って取引書類の内容を見て、規制や各種法令に対して問題が無いかどうかの確認も行います。また、書類上の商品に対して輸入は実行関税率表、輸出は輸出統計品目表を用いてHS分類をし、輸入では納税額の算出もします。ちなみに、分類に使う商品コードはHSコードといい、国際条約によって定められています。

輸出入の申告にはNACCS(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)というシステムを使います。
これは、入出港する船舶・航空機及び輸出入される貨物について、税関その他の関係行政機関に対する手続及び関連する民間業務をオンラインで処理するシステムです。このシステムを利用して、輸出入の申告の他、関税の納付(輸入の際にかかる税金)をオンライン上で行っています。

 

社内では一目置かれる存在

通関士という仕事は、大手になればなるほどクライアント(輸出入者)と直接話をする機会等はほとんどありません。加えて、日々の業務は淡々と通関書類を審査・申告するという地味な作業に映りがちです。
しかし、社内において通関士は、「通関のスペシャリスト」ととして位置付けられており、通関業務の合間にくる様々な問い合わせに対しても的確なアドバイスを送ってあげることも重要な仕事のひとつなのです。
案件を処理(審査・申告)するごとに知識と経験は確実に蓄積され、通関士としての職責を全うした期間分だけ自分の肥やしになります。
日々の業務に派手さはありませんが、人の生活に必要な貨物を日本から送り出したり、逆に日本へ迎え入れたりという重要な仕事であるため、世界中の人のお役に立っていると実感できるのではないでしょうか。

折角なので、この機会に素敵なエピソードを一つご紹介します...

2011年3月11日に発生した東日本大震災。被災後、各国から援助物資の輸送依頼が入り、多くの通関手続きを行いました。輸入申告はNACCSではなく『救援物資等輸入申告書』という書面にて免税申告を行いました。免税申告の為、救援物資である証明を税関にしなければならないので、その証明に苦労することも多かったのですが、税関の方々も証明OKとなるととても迅速に対応してくれます。ほんの少しですが官民一体となった被災地への支援の一翼を担えたことを誇りに思ってます。 (26歳・女性、入社4年目、通関士歴2年)