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暗記嫌いの通関士受験

モチベーションを保ち学習を継続すること

2022年度通関士養成通信教育講座(受験回数1回)

全国通関士模試受験

H.S

私は暗記が苦手で嫌いです。初めは単語も数字も全く頭に入らず、合格など一生無理ではないかと感じたほどでした。そんな私が1回で合格できたのはなぜか。運も含め様々な要因がありましたが、自分に合った勉強法を見つけられたことも、その1つだったと考えます。

ここでは、私が勉強する際に意識したポイントを3つ、端的にお伝えできればと思います。私の勉強法が合う方も合わない方もいらっしゃるかとは存じますが、何らかの参考となれば幸いです。

まず1点目は、テキストや参考書を噛み砕き、理解できるまでひたすらじっくりと読むことです。尤も、最初は文章の意味さえ分からないのが普通ですから、大枠を掴めれば十分です。読み進める中で見覚えのある単語や文に遭遇したら、前に出てきた箇所へ戻り読み返す。その反復により細部の記憶が定着すると同時に、項目間の連関や自分なりの解釈も生まれ理解が深まるのです。

2点目は、数字や規定を可能な限り丸暗記せず、納得できる規則性や論理を見出すことです。

例えば、関税法の内国貨物と外国貨物の規定の1つとして公海等で採捕された水産物の取扱いがありますが、10マスある表を丸暗記しようとすると少々骨が折れますよね。しかし内容を整理すると、「領海で採捕された水産物は海に帰属」「その他の海域で採捕された水産物は船に帰属」というたった2つの規則に落とし込むことが出来ます。

「課税物件の確定時期、納期限、法定納期限の違い」「特例輸出入者と通関業者の欠格事由」など、組み合わせて比較することで規則性が際立ち、記憶しやすくなる項目も少なくありません。1点目の内容と併せて、暗記が嫌い・苦手な方はぜひ実践してみてください。

最後に3点目は、モチベーションを保ち学習を継続することです。勉強法に関わらず全ての受験生にとって、これこそが最も重要かと思います。

皆様が通関士受験への挑戦を決意されたきっかけは何でしょうか。現在の業務で活かしたいから、将来を見据えて自身の価値を高めたいから、資格取得自体が趣味だからという方もいらっしゃるかもしれません。人それぞれ何でも良いと思います。大切なのはその思いを手放さず、学習を続ける支えとすることです。

中弛みしてしまう時には、一度休んで気分転換することも必要です。ただ、完全に離れてしまうと感覚を取り戻せなくなる恐れがあるので、1日10分でもテキストに向かうことを奨めます。

ここまで講釈を垂れてきましたが、冒頭で述べた通り私は暗記嫌いで怠惰な凡人です。通関士試験は勿論簡単ではありませんが、自分に合う勉強法を見つけ、正しい努力を続けることさえ出来れば、こんな人間でも合格できるのです。どうか最後まで諦めず、1人でも多くの方が合格を掴み取られることを切に願っております。

最後にもう1点だけ付け加えて筆を置かせて頂きます。インプット中心で勉強なさる方も、過去問演習は必ず行ってください。特に実務科目の申告書問題と計算問題は、知識があっても慣れがなければ制限時間内の完答が難しいです。逆に、慣れてさえしまえば安定して得点源にできる箇所ですから、しっかり対策して得意にしてしまいましょう。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。