ホーム海外トピックス › USTRがベトナムの木材製品の輸出と為替政策に関して通商法301条調査を開始(USTR)

海外トピックス

教育セミナー・研修

社内研修にも活用できる企業別研修も承っております。

Jtrade

貿易統計Web検索システム ジェイ・トレード

FAX&COPYサービス

統計品目番号を記して申し込めば、後はFAXを待つだけ!

貿易統計
データ提供サービス

貿易統計データを表計算ソフトに取り込み二次加工が容易に!

USTRがベトナムの木材製品の輸出と為替政策に関して通商法301条調査を開始(USTR)

USTR

米通商代表部(USTR)は、2020年10月2日、ベトナム政府の為替政策等に関して米通商法301条に基づく調査を開始したことを明らかにした。通商法301条は、外国の不公正な貿易慣行等に関して対象国と協議し、解決できなければ関税引上げ等の一方的な措置を発動する権限を大統領に付与する規定である。

 

今回の301条調査の対象は、ベトナムの木材製品の輸出と為替政策の2点である。

 

木材製品の輸出に関しては、ベトナムが外国で違法に伐採された木材を輸入して、木製家具等を製造し、これを米国に輸出していることを問題としている。2020年10月8日付けの連邦官報(Vol. 85, No. 196)によれば、ベトナムは木製品等に関しては世界最大の輸出国の一つで、米国の2019年におけるベトナムからの木製家具の輸入額は37億ドル(約3,900億円)に上る。ベトナムは木製家具等を製造するための原材料となる木材を外国からの輸入に依存しており、その輸入木材は違法に伐採されたものが多く、絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引について定めたワシントン条約(CITES)にリストアップされているものも含まれている。木材はその多くがカンボジア、カメルーン、コンゴ民主共和国から輸入されており、この中には違法に伐採されたものもあると説明されている。

 

2点目の為替政策に関して、ベトナム政府は同国の国家銀行(SBV)を通じて厳格に通貨管理を行っており、これまでの米国の分析によれば、2017年~2019年の過去3年間について見るとベトナム通貨(ドン)の実効為替レートが過小評価されている。2017年と2018年には、それぞれ約7%と約8.4%分が過小評価されている。また2019年にはSBVが約220億ドル相当の外貨を購入し、2019年の為替相場1ドル23,224ドンの1,090ドン分を引き下げたと指摘している。

 

USTRのライトハイザー代表は、トランプ政権は米国にとって不利益となる外国の不公正な貿易慣行等と闘うことに強くコミットしている。違法に伐採された木材を使った製品を米国市場に輸出することは環境に有害であり、また合法的に伐採された木材を使用して製造している国内業者等にとっても不公正な結果を招く。さらに、不公正な為替政策によって人為的に価格が抑えられ、ベトナムの製品と競合している国内業者に損害をもたらすこととなる。調査の結果を慎重に見極め、必要な場合は適当な措置をとると述べた。

 

(出典:2020年10月2日付けのUSTRのプレスリリース及び2020年10月8日付けの連邦官報より)