米国においてCOVID-19のテストキットの偽物が相次いで差止め(CBP)
●CBP
2020年3月14日、米税関・国境警備局(CBP)は、ロサンゼルス国際空港に到着した英国からの貨物の中から模倣品の疑いのあるCOVID-19のテストキットを発見し、差し止めたことを発表した。
テストキットは6つのプラスチック・バッグから見つかったもので、様々なバイアル(薬ビン)が梱包され、外装には「Purified Water Vials」と表示され、申告価格は196.81ドルであったが、さらに開披検査をしたところバイアルの中には白色の液体が詰められており、ラベルには「Corona Virus 2019nconv(COVID-19)」と「Virus1 Test Kit」と表示されていた。これらの貨物は更なる分析のため米食品医薬品局(FDA)に移管された。
今回の模倣品の発見を受け税関当局は、目下非常事態状況の中でこのような模倣品が見つかったことは重大なことで、消費者は偽物を掴まされるおそれがあることから一般家庭向けのテストキットをオンライン等で購入する際十分注意するよう呼び掛けている。
さらに、3月17日、シカゴ・オヘア国際空港においても英国から到着した貨物の中から禁止されているテストキットが見つかった。見つかったテストキットの一部はCOVID-19にも使用できるものとされ、その他のものは髄膜炎、IVF、MRSA等のテストにも使えるものと表示されていた。
これらの物品は連邦食品・医薬品・化粧品法(FDCA)によって厳しく規制されている。
(出典:2020年3月19日付けのCBPのプレスリリース)