輸入貨物にかかる関税額の計算の元となる課税価格を決定する方法を関税評価といいます。通関業務に従事している方にとって関税評価に関する知識は必要不可欠であり、また輸出入貨物を取り扱っている皆様にとって原価計算上重要な要素の一つといえます。
当セミナーでは、関税評価に関係した業務に携わる方を対象に、関係法令の規定についてわかりやすく解説致します。
関税評価の実務では、現場の取引実態に応じて関係法令の規定に照らし合理的な方法で課税価格を決定することが求められます。前半は関税評価の基礎となる課税価格決定の原則と加算要素について関係法令の規定に立ち返って解説、後半は具体的なケースやロジックをもとに、実務に踏み込んで関税評価をとらえ直し、実際の業務へとつなげていきます。
必要に応じ法令・条約・関税評価技術委員会の勧告規定、関税評価条約起草時の思想等を盛り込み、様々な事例について対応できる力を養うことを目的としたセミナーです。
1 | 関税評価とは |
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2 | 関税評価協定について |
3 | 輸入取引・関税評価上の売手と買手 |
4 | 現実支払価格の範囲と加算要素 |
5 | 運送に関する費用等 |
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6 | インコタームズと関税評価 |
7 | 揚地ファイナルの関税評価 |
8 | VMIと関税評価 |
9 | 移転価格と関税評価 |
10 | その他 |
日にち (締切) |
セミナー名 | 定 員 | 状 態 | 講 師 | 一般価格 (賛助会員価格) |
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2016年 5/13 |
「通関手続 関税評価」
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72名 | 終 了 | 宮崎 千秋 氏 | 11,880円 (8,640円) |
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宮崎 千秋(みやざき ちあき)
1966年大蔵省(門司税関)入省。大蔵省関税局輸入課に在籍時のHS導入プロジェクトに参画以降ベルギーWCO本部事務総局勤務までの約9年間HS関税分類関係に携わる。帰国後は改正京都規約作業部会、特殊関税制度、途上国税関職員への関税技術協力等に従事。2006年7月財務省(横浜税関)を退職後、東海大学海洋学部非常勤講師並びに調査・研究担当部長として日本関税協会勤務。
関税評価は事後調査及び関税評価部門在籍中、評価実務担当者として東京ラウンドの関税評価協定と旧評価との比較検討、協定の実施のための法律・政令改正案の検討作業にも関与。
著書:「関税評価303」(第5版、第6、第7版改訂版)日本関税協会
『貿易と関税』内「関税分類の基礎と実践」連載中