アジアを中心とする日本企業の海外展開が加速する一方で、日本では予想できない海外ビジネスリスクへの対応が求められています。
海外に進出した企業は、海外進出に伴う事業の利益還元を求めると同時に、労務リスク、知財リスク、売掛回収リスクやローカル社員による不正リスク等の業務リスクのような日本とは異なる様々なビジネスリスクへの対応が求められます。また、中国での反日デモや労働争議による工場・施設の破壊、アルジェリアで起こったテロ、社員の誘拐などのような、海外特有の人命の関係する安全管理に関する危機管理への対応も今迄以上に求められています。
今回のセミナーでは、第一部で海外に進出した場合の「海外事業展開とビジネスリスクマネジメント」について話をし、第二部では「海外での安全管理」を中心に、世界の治安状況の説明、日本人社員の出張時・駐在時の安全対策、工場・事務の安全対策について、数々の実例とともにその対策について紹介致します。 今後の日本の企業の海外展開におけるリスクマネジメント及びスムーズな海外事業展開のための基礎知識を得る事で経営に役立ててもらう事を目的としたセミナーです。
講演1 「海外事業展開とビジネスリスクマネジメント」
コンサルビューション㈱ 代表取締役社長 高原彦二郎氏
1 | 海外事業展開とビジネスリスクのとらえ方 |
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2 | 海外リスクと海外事業成功要因 |
3 | リスクマネジメントと日本企業の特徴 |
4 | 新興国を中心としたリスクへの対応 |
5 | 事例紹介 |
講演2・3 「海外事業展開における安全対策と危機管理」
株式会社 オオコシセキュリティコンサルタンツ 代表取締役社長 大越修氏
佐々木泰幸氏
1 | 海外におけるセキュリティーリスク |
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2 | 海外駐在員・出張者の安全対策 (1)出発前の準備 (2)出張旅行中の対策 (3)家族の安全 (4)事件に遭遇した場合の対応 |
3 | 身代金誘拐事件 ミニ・シミュレーション・トレーニング 「貴社の海外駐在社員が誘拐されました!あなたはどうする?」 →家族への対応、警察への対応、マスコミへの対応は…… |
4 | 企業のリスク(危機)管理対策の骨子 |
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高原 彦二郎(たかはら ひこじろう)
コンサルビューション株式会社代表取締役社長。
1980年早稲田大学卒業後、大手石油会社にてロンドン支店、香港事務所副所長、北京事務所所長、本社課長を歴任。2004年に退社後、高原コンサルティング事務所(現:コンサルビューション株式会社)を設立、中国進出前・進出後の日系企業の内部監査、内部統制システム構築を通じ、会計・税務・労務・ 知財・債権分野等のビジネスリスクマネジメントのコンサルティングに従事。近年では撤退のコンサルティング、アジア新興国への進出コンサルも手掛ける。NPO中国税務アドバイザー協会理事、JETRO中国リスクマネジメント委員、中小企業基盤整備機構海外事業評価委員委員としても活躍。
大越 修(おおこし おさむ)
株式会社 オオコシセキュリティコンサルタンツ代表取締役社長。
警視庁に20年間在籍。この間3年間外務省へ出向し領事としてニューヨークへ。海外におけるセキュリティを経験すると同時にFBI、NY市警など米国の法治機関と親交を持つ。帰国後、87年からエッソ石油に入社、セキュリティ部門を設立。その後JPモルガン銀行、及びAIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)にてセキュリティ・マネージャーを務める。米国の危機管理専門会社クレイトン・コンサルタンツ(トリプルキャノピー グループ)のシニア・コンサルタントを経る。米国務省が支援するOSAC(Overseas Security Advisory Council)日本支部の運営委員、日本セキュリティ・マネジメント学会、危機管理システム研究学会会員。世界的なネットワークを持つ日本の企業セキュリティの草分け的存在。
佐々木 泰幸(ささき やすゆき)
株式会社 オオコシセキュリティコンサルタンツシニア・コンサルタント
警視庁に23年間在籍。この間、4年間外務省へ出向し、在スーダン日本大使館及び在サンフランシスコ日本総領事館で警備対策官・領事として勤務。帰国後、外事警察・国際テロ分野で約10年の勤務を経て退職。危機管理コンサルタントとして15年。海外渡航歴は、外務省、JICA、企業からの要請等で70カ国以上、150都市以上に及ぶ。2009年1月からコンサルビューション(株)のシニア・コンサルタントも手がける。