2019年1月25日、公益財団法人日本関税協会沖縄支部保税部会は沖縄地区税関との間において、「密輸防止に関する覚書(MOU)」を再締結しました。
MOUとは、税関当局と関連業界との間で、密輸防止のための協力関係の強化を目的としたものです。
1993年に麻薬を対象とした同MOUを締結した後、1997年にはMOUの対象に「銃砲」を加え、3度目となる今回の再締結では「テロ関連物資」及び「金地金等」を新たに対象に加えました。
MOUの対象拡大の背景には、G20サミット、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピック等の国際的な催しを見据え、テロ対策として保税地域のセキュリティ強化を進めていること、そして、金地金等の密輸が近年社会問題化していることが挙げられ、MOUの再締結は一層の協力関係強化を目指したものになります。
保税部会会員は輸出入貨物等にいち早く接する立場にあり、そこから得られる疑わしい輸出入貨物や人物に係る情報を提供することで税関の取締り業務の執行に役立つものと期待されます。
写真左より、吾住税関長、安里支部長、新垣保税部会長 |