2020年2月４日（火）及び2月６日（木）、日本関税協会、日本通関業連合会、日本貿易関係手続簡易化協会（JASTPRO）及び駐日欧州連合（EU）代表部の共催により、日EU・EPA発効１周年記念セミナーを東京及び大阪において開催しました。両日とも天候に恵まれ、日本とEU諸国との間の貿易に関係している輸出入者及び通関業者の方々を中心に東京会場、大阪会場ともにほぼ満席となるご参加をいただきました。

欧州委員会税制・関税同盟総局において原産地規則等を担当されているジャン＝ミシェル・グラーブ課長、JASTPRO菊川専務理事（東京会場）及び日本通関業連合会岡藤会長（大阪会場）がそれぞれ主催者を代表して挨拶を行い、日EU・EPAの重要性、日EU・EPA発効に基づく日・EU間の貿易の増加、今後の一層の活用等について強調されました。

セミナーは、欧州委員会及び財務省関税局から、EU諸国及び日本における日EU・EPA原産地規則に関する現状及び日EU双方から公表された新たな原産地規則の運用に関するガイドライン等について詳細な説明が行われるとともに、約1時間30分の時間を設け、主催者が事前に受け付けたEPA利用者からの質問及び当日会場で提起された質問への丁寧な回答が行われました。

EPA利用者が日頃有している具体的な質問に対し、日EU双方の税関当局から明確かつ詳細な回答が行われたことから、参加者からは貿易業務に非常に参考になった、日頃不安に思っていた点が解消できた、今後一層の利用に向けて取り組みたい等セミナーに対する高い評価の声を多く頂きました。

なお、東京においては、セミナー終了後、駐日欧州連合（EU）代表部主催によるネットワーク作りのためのレセプションが開催され、主催者を代表して欧州委員会ジャン＝ミシェル・グラーブ課長及び前職の関税局審議官であった時に⽇EU・EPAの協議にあたられた財務省財務総合政策研究所 ⾼⾒副所⻑からご挨拶をいただきました。レセプションでは日EU税関当局者、貿易関係者間において活発な情報交換が行われました。

開催日時：2020年2月4日（火）東京　13：00～16：30（12：00開場）

　　　　　　　　　　　　　※東京会場のみセミナー後にEU主催のレセプションを開催（17：00～18：30）

　　　　 　　　　　2月6日（木）大阪　13：00～16：30（12：00開場）

会　　場：【東京】CIVI研修センター日本橋 6階 N6HALL８（東京都中央区日本橋室町4-1-6クアトロ室町ビル）

　　　　　【大阪】CIVI研修センター新大阪東 7階 E705（大阪市東淀川区東中島1丁目19番4号新大阪NLCビル）

演　　題：・「EUにおける日 EU･EPA原産地手続きに関する新ガイダンス・ペーパー」

　　　　　・「日EU･EPAの現状について」

講　　師：欧州委員会、財務省関税局

言　　語：英語及び日本語（日英の同時通訳あり）

参加費用：無料（定員：東京300名・大阪200名）

共　　催：日本関税協会･日本通関業連合会(東京通関業会･大阪通関業会)･日本貿易関係手続簡易化協会(JASTPO)･

　　　　　駐日欧州連合(EU)代表部

参加資格：日本関税協会・日本通関業連合会・日本貿易関係手続簡易化協会（JASTPRO）の賛助会員

プログラム及び資料：『日EU・EPA発効1周年記念セミナー』

※質疑応答セッションの内容については、日欧双方の了承を得た後、掲載させていただく予定です。

左から、欧州委員会 アルバート・ヘンドリクスチームリーダー、日本通関業連合会 岡藤正策会長、欧州委員会 ジャンミシェル・グラーブ課長、日本通関業連合会 今野 孝一専務理事

   欧州委員会 アルバート・ヘンドリクスチームリーダーのご講演