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●USTR
2018年3月28日、トランプ米大統領は米韓自由貿易協定(KORUS FTA)の再交渉が妥結したことを正式に表明した。
その再交渉による改訂内容として次の諸点があげられている。
・米国製の自動車の韓国への年間輸出量を25,000台から50,000台に倍増し、米国製の自動車は米国の安全基準のままで販売する。
・韓国は、米国の自動車及びその部品について、米国の環境基準、排出ガス基準に基づいて販売条件を簡素化する。
・韓国は、ピックアップトラックについて米国で課税される25%の関税の段階的引下げの最終撤廃期限を2021年から2041年に延長する。
以上に加えて、米国の輸出を妨げる要因となる煩瑣な通関手続の改善や本年末までの薬価制度の変更についても合意された。
KORUS FTAの枠外で、付帯的な合意として次の2点があげられている。
その一つは、鉄鋼製品について韓国からの輸入を2015年~2017年の間の平均年間輸入量の70%相当の枠に制限すること、もう一点は為替条項で、不公正で、競争的な通貨安誘導を行わないこと、透明性を高め、報告や説明責任を明白にすることを求める内容で、この二点目の合意については財務省間で今後その詰めを行うとされている。
米韓自由貿易協定は2012年に発効したが、協定発効後、物品の貿易収支は米国にとって132億ドルの赤字から229億ドルの赤字に拡大(73%増)している。またサービス貿易も含めた貿易収支は63億ドルから107億ドルにその赤字幅が拡大(70%増)しているとされる。
同日、米通商代表部(USTR)は、通商拡大法232条に基づいて鉄鋼製品の輸入に適用されている追加関税について韓国をその対象国から除外することについても合意されたと述べ、今回の米韓間の合意内容は両国間の強固で、恒久的な安全保障関係に基づいて、貿易・経済関係を改善する上での重要な前進であると述べている。
(出典:2018年3月28日のホワイトハウスの発表及びUSTRのプレスリリースより)