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通関士の作業方法を徹底的に模倣しました

どんな難問も、全ては過去問の応用と旬な話題をマッチさせたものに過ぎません

平成26年度・通関士養成通信教育講座受講(受験4回)
天野 宗亮さん

私は、4度目のチャレンジで合格することが出来ました。過去問を見ていく限りでは、最も難しい時代を受験したのではないかと思います。もし、これから書く体験記に、皆さんの学習の中で何かしら活かしていただけることがございましたら幸いです。

1回目(H23)は通関実務で惨敗、2回目(H24)と3回目(H25)は実務で1点足りないという経験をしました。4回目(H26)は、通関実務の自己採点で合計30点中24点と、合格ラインを圧倒的に上回りました。

1回目の受験は、マウンハーフの片山立志先生の『合格ハンドブック』(日本能率協会マネジメントセンター出版)を3周しました。当時は学生で、見慣れない単語しかなく暗記に苦労しました。保税とは何か? インボイス(仕入書)とは何か? 許可? 承認? 一体違いは何? 実際に見たこともなかったため、本当に手探りの状況で勉強しました。暗記科目に時間を割きすぎたため、通関実務はほぼ勉強時間皆無で試験に臨むことになりました。自己採点の結果は30点中14点と、合格ラインを大きく下回りました。

2回目の受験も、同様に片山先生の『合格ハンドブック』を使用して勉強しました。1回目の基礎知識がありましたので、3科目をバランスよく勉強できました。しかし、この時も実務で惜敗してしまいました。主な原因は、評価加算が分からないことだと分析しました。H24年の試験は、現地の保管料が不可算になることと、ポートワインの容器の意匠は日本産でも加算されることを知らずに引っかかりました。

3回目の受験は、『合格ハンドブック』、関税協会の『ゼロからの申告書』と『関税評価303』を徹底的に読み込みました。学習分野としては通関業法及び関税法はほとんど勉強していません。実務に深く関係する関税定率法及び関税暫定措置法を中心に勉強しました。この作戦は成功しましたが、原材料の買付手数料を本来加算しなければならないところを不可算にしてしまいました。上記のことは知識としてはありましたが、受験のプレッシャーとケアレスミスが敗因でした。結果、自己採点で1点足りませんでした。一番知識を吸収できたのはこの年でしたが、惜しくも合格には届きませんでした。

4回目の受験は、3度目で燃え尽きた感があって、モチベーションを上げるのに苦労しました。正直、技術的には合格すると確信をしていました。モチベーションを上げる工夫として、関税協会の通信教育講座「スクーリング」に参加して友人を作り、毎週日曜日に勉強会を開催しました。人に教えるという経験を通じて頭の中を整理して、より確実な知識を吸収したと思います。
また、日曜日は勉強時間に充てると決めたことによって、早くからある程度の勉強時間を確保できたのも勝因の一つです。さらに、通関実務は通関士の作業方法を徹底的に模倣したこと、税番の暗記です。作業の模倣とは、通関士と同じように線引きをし、電卓も普段通関士が使うものを使用しました。通関士試験だから、通関士と全く条件を同じにしたらミスも少ないと考えました。また、税番の暗記の詳細は、マークシート形式になってから7年分の過去問を中心に徹底的に研究しました。何年度の試験にどの税番が出題されたとか、類注項注などは読み込みました。トマトジュースが出るということは、昨年及び一昨年の類注を暗記していたため予想はしていましたし、冷凍えびと殻をむいたものがひっかけであるということにも、注を読まなくても気づくことが出来ました。試験中に関税定率法の別表を見る作業は、税番を「探す」というよりは「確認する」という表現がしっくりきます。それくらい勉強しました。

通関士試験は、国家試験であり、一見難しく見えますが法則性があります。従ってある程度の予測、準備はできると思います。みなさんも過去問を中心に頑張ってください。どんな難しい問題もすべては過去問の応用と、その時の旬な話題をマッチさせたものに過ぎません。これからは東京オリンピック開催のため、関税定率法17条の出題も多くなるでしょうし、申告書もスポーツグッズなどが出る可能性大です。もちろん暗記も重要ですが、頭を柔らかく出題者側に立って勉強すると、合格が近づくかもしれません。

末筆になりますが、皆さんの御健闘を心よりお祈り申し上げます。