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テキストと問題集を繰り返す地道な勉強法が最も効果的

答案パターンを体で覚えるまで問題集を毎日こなした結果、苦手な実務が得意分野に

平成26年度・通関士養成通信教育講座受講(受験3回)
小原隼人さん

【はじめに】

私は3回目の受験でようやく合格を手に入れることができました。受験1・2回目は、独学と他社の通信講座を受講しましたが、やはり通関実務で合格点に至らず、涙を呑んでいました。今思えば、参考書をただ読んで憶えているだけの勉強で、知識の整理・定着が十分ではなく、本番の試験で知識のアウトプットが十分できなかったのだと感じます。
この3回目の受験で最後にしようと、すがる気持ちで関税協会の講座を申し込み、試験に臨み、合格点を得ることができました。40歳後半であり、年齢とともに記憶力・思考力が衰えたなと実感する中、勉強量でカバーしようと、少なくとも1日2時間(休日は6時間)、累計500時間は受験勉強に集中して費やしたと思います。他社講座と違い、関税協会のテキストはよく整理されており、具体例などがわかり易い上にポイントを捉えており、また『問題・解説集』や模擬試験は知識を定着させるための好材料であったと思います。
これから受験に臨まれる方々の参考になればと思い、特に関税法等と通関実務の私なりの勉強法・所見を書かせていただきます。

【使用した参考書・問題集等】
  1. 通信教育講座テキスト(通関業法、関税法等、関税定率法等、通関実務)及び関税関係法令集
  2. 通関士試験問題・解説集
  3. まるわかりノート(常に持ち歩き、零細な時間でも活用しました。)
  4. ゼロからの申告書
  5. 通関士試験補習シリーズドリル/3冊(関税評価、計算問題、通関手続)
【関税法等】

関税法・関税定率法・外為法等は範囲が広いので、先ず全体的に目次体系を一通り頭に入れ、それぞれのつながりを意識しながらテキストの中身に入りました。
それから、ひたすらテキストを読みながら関連する問題集を解き、不明なところはテキストにフィードバックして知識の整理と定着を目指す、そして、少なくとも試験問題の語句選択式は90%(23点/25点)以上得点できることを目標に、添削課題・模擬試験・過去問題集をこなしました。保税地域の種類、減免税要件、罰則規定、特定輸出者等の承認要件など、テキストを読んだだけでは覚えづらいと思ったものは、テーマを決めて自分なりのサブノート(表形式で整理)を作成しました。(自分なりに理解しやすい整理の仕方で知識を定着。)
関税法は覚えるものが多く出題範囲も広いのですが、毎日地道にコツコツと、苦手な分野をつくらずポイントを押さえて勉強することが、やはり合格の近道だと思います。

【通関実務】

やはり合否を分けるのは通関実務だと思いました。ただ単に知識を叩き込んでいても、試験慣れをしないと、限られた時間内で合格点は取れないと感じました。そこで、ある程度知識をテキスト等で一通り把握した後、問題集を中心に勉強しました。苦手だった申告書問題は、情報紙『かわらばん』と通関実務の特別答練で講義いただいた事項(電卓の使用法、品目表欄に①~⑮を記載、少額判断基準価格計算、FOB・CIF換算、価格按分等)を理解し、問題集をほぼ毎日、答案パターンを体で覚えるまで何回もこなしました。
計算問題は、公式(過少申告加算税等)や関税評価(加算・控除)のパターンを理解し、法定納期限や課税物件の確定時期などの適用を問題集で何回もこなし、おかげで得意分野とすることができました。(計算問題はひっかけ問題が1~2個ありますが、ほとんど基本的事項を理解すれば全問正解できるもの、勉強量に比例して成績が上がるものと思います。)
関税評価(正誤問題)と品目分類は範囲も広く、問題を解くのは至難の業ですが、関税率表の品目分類などは、実務答練で教わった、過去に出題された1~97類の品目を大きな紙に表形式で列挙し、毎日の通勤時間やトイレでも眺めて体系的に整理して覚えるようにしました。
おかげ様で、チョンボで計算ミスはあったものの、18~19点のぎりぎりですが、合格点に到達できたものと思います。
通関実務については試験慣れするために、「全国通関士模試」のほか「オンライン模試」を申し込み、過去3年分の問題を本番に準じて取り組みました。これにより、本番の緊張の中でも集中して冷静に臨むことができ、落とし穴に引っ掛かることやケアレスミスを少なくすることができると思います。

【最後に】

私のように高齢で、仕事をしながら受験に臨まれる方々は、それなりに苦労があると思いますが、何事も努力すれば目標は達成できるものと実感しています。国家試験で実力を認められ、官報に名前が載った達成感は一生の宝だと思います。それぞれ制約事項はたくさんあると思いますが、一度決めたら試験終了の最後まであきらめず、チャレンジしてください。