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何故これまで試験に失敗したのか? そこから行った6つの改善とは・・・

~他人の経験を取り入れながら、自分にとって最も効率の良い勉強方法を見つけよう~

平成24年度・通関士養成通信教育講座受講(受験5回)
匿名希望

【はじめに】

私は、第46回通関士試験になんとか合格しました。
「なんとか」と言うのは、今回の試験は5度目の挑戦であり、5回目(しかも実務は合格点ギリギリ)でやっと合格したということは、それまでの勉強方法が誤っていたということでもあるからです。
そのため、私は本体験談を記載するにあたり、単に勉強方法を述べるのでなく、「何故今まで試験に失敗したのか」、そして「どんな改善を行ったか」を中心にお伝えしていきたいと思います。そして、この経験が少しでも皆様の今後の参考となれば幸いです。

[今までの失敗要因]

まず、私が今までの試験で失敗し続けた理由は以下の3点にあると考えています。

  1. 反復練習の少なさ
  2. 知識不足
  3. 本番での集中力不足

■1.と2.について

従来の勉強では、『通関士試験 問題・解説集』と、『ゼロからの申告書』、模試を1~2周する程度で、あとは『通関士試験の指針』の暗記などに多くの時間を費やしており、こなす問題の絶対量も不足していたことから、本番(特に実務分野)での凡ミスや加算要素の見誤りに繋がっていました。また、解答の際も解説のみに頼ってしまい、自分で根拠法令を見るようなことはありませんでした。

■3.について

普段からテスト慣れをしていなかったため、通関実務では集中力を切らしたり、マークミスをしたりすることが数度ありました。また、本番前に夜更かしをしてしまい、当日は寝不足状態で受験しなければならなかったこともありました。

こうしたことから、私は今年からは勉強方法を次のとおり見直し、改めることとしました。 

【今年度の改善項目】
  1. 問題集や模試の複数回にわたる反復練習
  2. 関税協会の「通信教育講座」への参加
  3. 関係法令の確認
  4. 税関ホームページの確認
  5. 実務の時間配分の設定
  6. 普段から通関士試験以外の試験を受験

■1.と2.について ~問題の反復練習を飽きるくらい実施~

関税協会の通信教育講座は早くから始まるので、ある程度テキストと問題をこなしつつ(私の場合は過去の貯金もあったので、簡単に通読し、忘れているところにマーカーや付箋を付ける等程度でした)、その後、7月から『通関士試験 問題・解説集』と『ゼロからの申告書』、『関税評価303』、通信教育講座の「課題」の反復練習を開始し、9月までは3周、試験までは4~5周できるように調整しました。また、品目分類対策として、通信教育講座で配付されたテキスト(通関実務)の付録で、出題されそうなところにチェックを入れながら2~3度も目を通しました。
一方、8月末からは関税協会(「オンライン通関士模試」含む)や各予備校の模試が始まるため、これらを受験するだけでなく、受験後も不明な点が無くなるまで受験日まで繰り返し反復しました。また、模試もただ反復するのでなく、問題中に少しでもあやふやな部分があればノートなどに該当のマーク番号を入れておき、解答する際にこれらもあわせて確認しました。
テキストや参考書については、問題に取り組んだ後、苦手な分野や複雑な分野(外為法や納期限・時効など)を逐一確認し、定着するように利用していました。

■3.と4.について ~根拠法令と税関ホームページの確認~

解答を確認する際は、必ず通信教育講座の教材である『関税関係法令集』を用い、「根拠」となる法令の確認を行いました。一方、本法令集に掲載がない基本通達などは、税関ホームページで確認するとともに、税関ホームページには関税評価の質疑応答、原産地規則等の解説もあるので、こちらも空き時間を利用して反復して複数回確認していました。
また、「根拠」を確認することは、理解の深化だけでなく、付近にある法令や関連法令にも目を通すこととなるので、知識の幅を増やすことにもつながりました。実際、次の5.にも繋がりますが、これの知識は本番でも役に立ち、申告書が8点しか取れなかったにも関わらず、その他で失点をカバーすることができました。

■5.について ~通関実務の時間配分設定~

恥ずかしながら、これまで私は、最難関である午後の実務試験で、前半の輸出申告から解答していました、しかし、今回からは
1.後半30分
2.前半50分
3.見直し10分
の計画で挑みました。解き方については賛否あるかとは思いますが、今回のような後半が難しい場合でも、しっかりと反復練習を行い根拠法令の確認を行っておけば、総崩れになることは回避できるかと思います。また、申告書と違い、勉強の経験からの「勘」や「類推」も使えない問題が少ないのもメリットです。そして、時間がたっぷりある状態で申告書に臨めば、より落ち着いて問題に取り組むことが出来、捨て問とする判断や見直しもより慎重に行うことができます。

■6.について ~試験慣れ~

個人的には集中力を高めテスト慣れをするため、前回の不合格後からTOEICを複数回受験しました。このテストは実施回数も多く、少ない時間で大量に正確なマークをしていく必要があるので、普段からの練習を含め集中力とマークシート形式のテスト慣れにはピッタリであると思います。また、余談ですが、英語力がつくので、実務でわずかに時間を短縮できる可能性もあります。また、試験日一週間前くらいからは、夜しっかり寝て朝早く起きるよう努めました。

【最後に】

以上、私の経験を長々と記述しましたが、一番良いのは、自分にとって最も効率の良い勉強方法を他人の経験を取り入れながら見つけることだと思います。実際、私も今回は事前にインターネットで他人の勉強法を調べ、それらを参考にして作戦を立てました。あとは、前日に質の良い睡眠をとること、飽きずに反復することが最良の道かもしれません。また、勉強時間やスケジュールの組み立てに関しては、生活リズムも含めかなり不規則・気の向くままでしたので、他の方の例をご参考にされたほうが良いかと思います。
そして、試験勉強には「絶対」のやり方はありませんが、私の失敗談と改善方法が、これから受験に挑戦する皆様のお役に立てることを願い、本体験談を締めさせて頂きたいと思います。