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今が人生で一番通関士試験の合格に近いとき

ルールが存在する理由を理解することと、試験を乗り切る勉強法が必要と知りました

平成27年度・通関士養成通信教育講座、スクーリング、特別答練(通関実務)受講
全国通関士模試受験
M.Fさん(受験2回)

【受験のきっかけ】

 私が通関士試験を受験しようと思ったきっかけは4つあります。

  1. 現在の職場環境が自分に向いていないと思い、毎日浮かない気持ちで仕事をしていたが、何もなしに仕事を辞める勇気が無かったので、何か資格が取れれば転職のきっかけになるのではと思ったこと
  2. プライベートでもしんどい時期が続き、何か集中してやらなければいけないことがあったほうが精神的にいいのではないか、と思っていたこと
  3. 仕事が貿易の決済部分に関するものだったので、そこに関してだけは予備知識と親しみがあったこと(学習するうちに、それは貿易取引のほんの一部に過ぎないことを知りましたが・・・)
  4. 海外と繋がる仕事に興味があったこと
【1年目を振り返って】

1年目の受験は本当に思いつきで、学習を始めようと思ったのも6月と遅かったです。1年目は不合格でした。一番大きな要因は圧倒的な勉強不足でしたが、それ以外の落とし穴も幾つかありました。

まず、通関士試験の勉強は理解することが肝要ということです。記憶力には自信があったので、覚えればいいだろうと思っていましたが、それでは通じないことが勉強するにつれ分かってきました。通関士試験の勉強の大半は法律に則ったルールの理解です。ルールには、そのルールが存在する理由があります。それをしっかり理解しなければ知識が定着しませんでした。1年目は他社の通信教育教材を使っていましたが、その理由の部分の解説をしない簡素なテキストだったため、理解が足りませんでした。もちろん、簡素なテキストの方が覚えやすいという方もいらっしゃると思いますが、私には向いていませんでした。

また、試験を乗り切る勉強法の必要性についても分かっていませんでした。1年目は添削の提出もなく、勉強のノウハウについても特にフォローが無かったので、分類については学習の最初の段階から少しずつ覚える必要があることなどは2年目に日本関税協会の講座を受けて初めて知りました。また、そういったフォローが無く勉強の進め方も我流だったので、終盤に通関実務に集中するあまり、通関業法・関税法等がおろそかになっていたことに気付いたのは本試験の時でした。ペース配分の悪さのため、終盤には体調を大きく崩してしまっていました。

 

【20日足らずで翌年の受験を決意】

1年目に不合格と知った時はかなり落ち込みました。もう1度あのハードな勉強をする気にはとてもなれないだろうと思っていました。しかし、そのうちに「今回はダメだったけど、今が人生でいちばん通関士試験の合格に近い時だ。これであと数年空けるのは、せっかく身につけた知識がもったいない。」と思うようになり、年末の関税協会のガイダンスに向かいました。そこで講師の先生が、説明の合間に「試験に受かるのには3年は必要だよ!」といった旨のことをおっしゃっているのを聞き、1年目で不合格だからといってそんなに落ち込まなくてもいいんだと気持ちが軽くなりました。少しでもやる気のあるうちにお金を払ってしまえばあとはやるしかないと、1月下旬には通信教育講座とスクーリング、特別答練(通関実務)を申し込みました。ガイダンス参加者の特典により、まもなく前年度のテキストをいただけたので、2月から4月の開講まで読み込んで過ごしました。
 

【2年目】

2年目の勉強のスタイルは、平日は通勤時間が片道1時間あるので、電車でテキストと『まるわかりノート』を精読し、単語カードアプリを使い分類の暗記をしました。勉強した時間は、勉強時間を記録できるスマートフォンのアプリで管理しました。仕事の疲れもあるので、最初の頃は集中できるのがせいぜい片道20分でしたが、それでよしとしました。やがて勉強に慣れてくると、30分、調子のよい時は45分と、通勤中に集中できる時間が増えていきました。集中していた時間や休憩していた時間を計る時は、だいたいどこの駅にいたかを目安にして計りました。最終的に本試験までの累積時間は200時間程度で、やはり今年も勉強時間が足りなかったかも・・・と思っていました。

スクーリングや特別答練には、事前に課題が配付されるほか当日には小テストがあり、それまでに暗記しないといけないので勉強のよいスパイスとなりました。

休日は平日と同じ時間に起きるようにして、主に問題集などに取り組むことにしていました。平日はインプット、休日はアウトプットの時間という使い分けです。私はあまり集中力が続かないタイプなので、だいたい朝からお昼まで勉強すると決めて、午後は自由に過ごしていました。また、自宅以外の場所で勉強する方がはかどるので、いつも決まったカフェに行っていました。『通関士試験問題・解説集』は、内容が充実しているのですが厚さと重さが凄かったので、分冊にしていただけたらもっと気軽に持ち歩けるのになと思います。通関実務の計算問題などの勉強段階に差し掛かると演習が土日だけでは足りないので、手のひらサイズの電卓とノートを購入して電車の中で座って『計算問題ドリル』をひたすら解いていました。テキスト精読よりは眠くならなくて良かったです。

    【模擬試験】

    8月の模試の結果はB判定でした。私は楽観的なところがありすぎるので、うっかり安心してしまわないよう、まだまだ油断できないぞと自分に言い聞かせながら、また、1年目に科目別学習時間の配分が偏ってしまった経験があるので、本試験1ヶ月前からの期間はなるべく全教科をまんべんなく学習するよう心掛けました。その頃になると、通関実務の申告書問題や品目分類で特に苦手な分野というのが見えてくると思います。私は繊維製品、金属、機械類が苦手でした。『ゼロからの申告書』でつまずいた問題をできるようになるまで解きました。輸入はなんとかこなしましたが、輸出については全問に手が付いていないような状態でした。
     

    【試験当日から合格発表まで】

    まだまだやれることがあるような気持ちで本試験当日を迎えました。2科目目の関税法はいつもより難しいような気がして多少動揺しましたが、気持ちを切り替えてお昼休みを過ごしました。3科目目の通関実務では、特別答練で先生に教えていただいた「輸出・輸入申告書問題が難しくて時間を取られそうなら先にその他の問題を片付ける」という方法を実践しました。確かに申告書は難しそうだったので他の問題から取り掛かったのですが、そのやり方で良かったです。今年は問題訂正が何件かあり、もし申告書問題からやっていたら解けない壁にぶつかってパニックになり、残りの問題の精度も落ちていたでしょう。それでも申告書は難しく、最後の1秒までマークし続けていたような状態で、頑張ったけど今年もダメだったな・・・と、すっかり落ち込んで帰宅し、全てのテキストなどを目の見えないところに追いやりました。合格発表当日、何一つ期待せず出掛けて帰宅したら、郵便局から不在通知が玄関に入っていて、差出人は税関でした。まさかの合格でした。
     

    【最後に】

    私は昔から長期の集中力がもたず、色々手をつけては投げ出してしまうタイプです。人生でこんなに長くにわたってひとつのことを勉強したのは初めてでしたし、できると思っていませんでした。それでも頑張ることができたのは、関税協会の講師の先生、事務局の方のきめ細かいフォローのおかげだったと思います。長々と綴りましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。この体験記が、どなたかの背中を押すことになれば幸いです。