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平成27年度・通関士養成講習会受講(受験1回)
A.H.さん
私は専門商社で貿易事務の仕事をしています。新卒で入社して5年目となり、徐々に人に教える機会が増え、貿易・通関手続全体の知識を深めたいと思うようになり、通関士試験に興味を持ちました。会社の先輩に話を聞き、本協会の講座に通って勉強したこと、また独学で何回も受験するよりは、専門の講座に通ってしっかり短期間で勉強した方がいい、とアドバイスをもらったことが受講の決め手となりました。
基本的には講座の流れに沿って勉強していきました。1から勉強する身としては、4、5月は進みも速く、休まず出席し、遅れず付いていくだけで精一杯でした。始めは予習をしていましたが段々ときつくなった為、その週に勉強したことは週末にもう一度テキストを読み込む → ノートにまとめる → 該当箇所の問題集を解き、疑問点は翌週先生に質問する、というペースで進めました。大変ではありましたが、定期的に税番のテストやまとめのテストがありクラス内での順位が出るので、あまり成績が悪いと落ち込みます。結果、それがいい刺激となって勉強できたかなと思います。講座以外では、平日は夜9~11時位、疲れていて集中できない時は寝てその分次の日早めに起きて勉強するようにしていました。落ち着いて時間の取れる休みの日は、午後1~6時位まで図書館やカフェで勉強しました。1週間単位で大まかな予定を立て(テキストを何章まで読む、問題集をどこまでやる等)、通勤時間や空き時間は暗記カードを持ち歩き、どこでも勉強できるようにしていました。8月位までは週に1回は遊ぶ予定を入れて、あまり根を詰めすぎないようにしました。
使ったのは本講座で配付されたテキストセットと副教材のみです。
関税協会以外の模試や集中講座も受けようかと思いましたが、結局体力・時間的な余裕がないと感じ、自宅で受験できる関税協会の「オンライン模試」だけ受けました。模試となると一日がかりで体力を使い、結果が来るのも時間がかかるので、結果的にはあれこれ手を出さなくてよかったと思います。
最後まで複数選択式問題には苦手意識がありました。今年度から配点が高くなったこともあり、通関業法・関税法共にやはり正答率が悪く、語句選択式・択一式でぎりぎり6割を取れたかな、という感触でした。通関実務に関しては、輸入の申告書問題が見たことのないパターンだったこと、EPAオーストラリア協定の条文が使われていること等からほとんど手が出ませんでした。ある程度で区切って他の計算問題や択一式、選択式問題にとりかかり、残り時間いっぱいを使って申告書問題の答案を埋めました。答えに自信はなく、ほとんど回答を埋めただけの感じです。
上記の通りあまりいい出来とはいかなかったので、半ば諦めていました。11月の暮れに合格証書が届き、税関のホームページを確認して、例年よりも合格基準が下がっていたことを知りました。合格したことだけでなく、会社の方や周りの人が喜んでくれたことが嬉しかったです。久しぶりに机に向かって勉強する日々は大変ではありましたが、まだ新しいことに挑戦できるんだ、と自信になりました。先生方、半年近く暖かくご指導頂きありがとうございました。