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「暗記」ではなく「理解」すること

~3年間、通関士になった後のことを常に意識しながら勉強しました

平成25年度・講習会受講
平成26年度・講習会、オンライン基礎力UP講座受講
平成27年度・通信教育講座受講
清水 宏一さん(受験3回)

【はじめに】

今回、私は3回目にしてようやく通関士試験に合格することができました。
この3年間は通関士になった後のことを考えて、「暗記」ではなく「理解」することを常に意識しながら勉強してきました。
つたない文章ではありますが、私の体験がこれから受験される皆様にとって少しでも参考になれば幸いです。

【きっかけ】

通関士試験を受験しようとしたきっかけは通関部に配属が決まったことでした。
当時は通関に関する知識もなく、合格率が10%前後の試験に自分が受かるのかどうか不安な気持ちしかありませんでした。
そのような中で、私は通関士養成講座で信頼と実績がある日本関税協会の講習会の受講を決めました。

 

【これまでの学習方法、模試と本試験】

<1年目>
1年目は通関業法・関税法に重点を置いて、4月上旬から勉強を開始しました。

「通関業法・関税法等」
講習会での時間を軸に勉強を進めていきました。
具体的には、
「予習」:あらかじめ講習会で習う箇所をテキストで読み込んでおく。
「講習会」:予習で分からなかった箇所を重点的に理解する。
「復習」:講習会で習った箇所を[問題・解説集]を使って確認する。
といった学習サイクルを確立して勉強していきました。
また、社内の通関士の方から「必ず『関税関係法令集』を見て解答の根拠を探しなさい」とアドバイスをいただきました。解答の根拠を探すことで問題の本質を理解することができ、再度同じような問題が出てきても対応することができるようになりました。

「通関実務」
通関実務に関しては事前に申告書がカギになると考えていたので、『ゼロからの申告書』を使って勉強しました。間違った問題については解答の根拠を探すよう心がけていました。
また、講習会の特別答練にも参加しました。答練は通関実務に特化した内容で構成されており、参加されている方々も様々な方法で勉強されていたため、私にとって非常に有意義なものとなりました。
 
「模試と本試験」
模試では本試験に近い形式で問題が出題されるため、本試験のような緊張感に慣れるのと同時に、時間配分に注意しながら取り組みました。
本試験は初めての経験だったため、試験中に手が震えてしまい、平常心を保つことができませんでした。
結果は通関実務が2点足らずに不合格。通関業法・関税法等が合格基準に達していたことに驚いたのと同時に、3科目全てで合格基準を満たさなければならない通関士試験の難しさを実感しました。

 

<2年目>
2年目は1年目の反省を踏まえて、通関実務に重点を置いて4月上旬から勉強していきました。
また、講習会・特別答練に加えて『オンライン基礎力アップ講座』を受講しました。

「通関業法・関税法等」
1年目の結果から、ある程度の内容は理解できていると判断して問題演習を中心に勉強しました。1年目と同様に講習会を受講しましたが、2年目はメリハリをつけて受講するよう心がけました。
空いた時間には、語句選択対策として『まるわかりノート』を使って勉強していました。

「通関実務」
申告書対策として『ゼロからの申告書』を、計算問題対策として『計算問題ドリル』を利用して勉強しました。
前年の受験経験から、2年目は学習のスタートを早くしようと思い、『ゼロからの申告書』に関しては自宅に届き次第すぐに取り組みました。
7月頃から申告書の分類問題がゲーム感覚で解けるようになっていき、特別答練の申告書問題では全問正解できるようになっていました。

「模試と本試験」
模試は、自分の実力がどの程度なのか図ることを目的に受験しました。模試の後は、選択肢問題対策として『オンライン基礎力アップ講座』を利用して勉強しました。
本試験は2回目ということもあり、かなり余裕をもって取り組むことができました。
試験終了後はかなり手ごたえがあり、発表を心待ちにしていました。
結果は通関実務で1点足らずに不合格。一番自信があった申告書の分類問題で勘違いをしてしまったため、合格点には届きませんでした。

 

<3年目>
2回目の試験で不合格だったことがショックだったため、3回目を受験するかどうか悩みました。
しかし、ここで諦めてはもったいないと思い3回目の受験を決めました。
3年目は自分が苦手にしていた減免戻し税・特恵関税を重点的に、模試が終わった8月下旬から勉強を始めました。また、本試験の配点が変更となったことから、配点が高い計算問題にも多くの時間を割きました。
なお、1年目・2年目とは学習方法を変えて、3年目は通信教育講座を受講しました。

「通関業法・関税法等」
通関業法に関しては、過去問で自分の知識を確認するようにしました。
関税法等に関しては、減免戻し税・特恵関税・輸出入貿易管理令の問題演習を理解するまで何回も繰り返しました。
制度が複雑なため何度も投げ出しそうになりましたが、基本に戻り法令集で解答の根拠を探すようにしました。

「通関実務」
申告書対策・計算問題対策ともに2年目と同様『ゼロからの申告書』・『計算問題ドリル』を繰り返し解くようにしました。
3年目は、通関実務のテキストに載っている商品分類を全て単語帳に書き写して通勤時間に見ていました。

「模試と本試験、そして合格発表」
模試では今までの知識でどの程度試験に対応できるか知るために受験しました。
本試験会場では、テキスト・参考書類は全く見ませんでした。必死にテキストを読んでいる周りの受験生を見て、「みんな焦ってるなー」と思いながら余裕をもって受験しました。
しかしながら試験の問題はあまりにも難しく、合格発表の日までは自己採点をしませんでした。
そして合格発表の日。私は、関税協会の方や昨年の試験に合格された方から合格の連絡をいただきました。自宅に戻り合格証書を見た瞬間、自分が勉強してきたことは無駄ではなかったと実感しました。

 

【最後に】

この3年間は、通関士試験に合格するために様々なものを犠牲にしてきました。これから受験される方々も、目的のために何かしらの犠牲をはらいながら受験勉強に励まれることと思います。決して諦めず、最後まで合格に向けてやり抜いてください。皆様の合格を祈念しております。
また、今回通関士試験に合格できたのも、関税協会の先生・スタッフの方々の助けがあったからだと思っております。この場をお借りしてお礼申し上げます。有難うございました。