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2024年度に開催された会議研修等の結果報告です。
関税協会門司支部は、門司税関、北九州市港湾空港局、北九州港振興協会及び関門コンテナターミナル株式会社の協力を得て、8月5日(月)に門司港湾合同庁舎(北九州市門司区)、北九州地区国際貨物検査センター(同)及び太刀浦コンテナターミナル(同)において、「北九州 港の研修・見学会」を開催、会員33名が参加しました。
本研修・見学会は、昨年度の各地区懇談会において会員さんから、「自港より大きい他の港でのコンテナヤード等の施設・システム運営を含めた港の状況についての情報は参考になるが、現状、知る方法がない。」との声があったことから、北九州港において税関業務の紹介及び太刀浦コンテナターミナルの概要等の紹介をする目的で開催したものです。
研修・見学会では、門司港湾合同庁舎の会議室において門司税関の山口広報広聴室長から税関業務の概要等の説明を受けた後に、北九州国際貨物検査センターにおいて安倍統括監視官からコンテナを1本丸ごと検査できる大型Ⅹ線検査装置についての説明を受け、麻薬探知犬のデモンストレーションを見学しました。
税関業務説明の受講風景 | 麻薬探知犬のデモンストレーション |
その後、太刀浦コンテナターミナル管理棟に移動し、ガントリークレーンで外国貿易船からのコンテナの積み降ろしの様子を見ながら、太刀浦コンテナターミナルについてのビデオ視聴や北九州港振興協会職員によるターミナルの概要説明、関門コンテナターミナル㈱の松永取締役統括部長からTACTOS(太刀浦コンテナターミナルオペレーションシステム)のCY業務など各種システムの説明、加えて実際のターミナルオペレーターを招いての質疑応答などコンテナヤードの運営に関して参考となる事項の説明がありました。
北九州港振興協会職員による講演風景 | 松永様によるTACTOS説明風景 |
説明会後には、受講者へのアンケートメールにより、研修等のニーズ把握を行いました。いただいたご意見は、今後の企画運営に活かしていきたいと考えています。
日本関税協会門司支部は門司通関業会と共催で、輸出入・港湾関連情報処理センター(株)(NACCSセンター)九州事務所副所長の山野井康裕氏を講師に迎え、6月26日(水)、27日(木)及び28日(金)に会員等189名(3日合計)に対して、海上貨物に係るNACCSでの保税蔵置場への搬入や搬出等の業務及び輸出入通関業務について、業務フロー図や入力画面を例示して具体的な入力方法や注意事項などに関する「オンラインNACCS研修(海上保税・海上通関:初任者向け)」を実施しました。
研修後のアンケートでは、受講者から「資料や説明が非常にわかりやすかった。」、「講師の方の話し方がとても丁寧で聞き取りやすく、資料も実際の画面の切り抜きやイラストが入っており構成も工夫していただいたため、初心者でも分かりやすかった。」、「海上保税、海上通関の知識が図解でわかり良かった。」、「頂いた資料を再度見直して、実務に活用させていただきます。」など良好な反応がありました。また、「今後の研修において講義の中で、「よくある問い合わせと対応方法」についてご説明いただきたい。」、「今後も定期的にセミナーをしていただければ参加したい。」などの要望もありました。
門司支部では、今回のアンケート結果も踏まえて、今後のオンライン研修を企画してまいります。
講師:NACCS九州事務所 山野井氏 | 画面:オンライン研修 |
6月6日(木)、JR九州ステーションホテル小倉(北九州市小倉北区)において、令和6年度支部総会等を開催しました。午後3時から定時幹事会及び保税役員全体会議、4時から総会、4時50分から時局講演会、
6時10分から意見交換会と一連の行事が滞りなく進行しました。
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定時幹事会 |
保税役員全体会議 |
新型コロナウイルス感染症が5類に移行して2回目となった総会には、約230名が出席、門司支部長 津田 純嗣 氏の開会挨拶、門司税関長 末永 広 氏の来賓挨拶に続いて、昨年度の事業報告、決算報告、本年度の事業計画、予算案等について議案審議が行われ、満場一致で承認されました。
津田 支部長 開会挨拶 |
末永 税関長 来賓挨拶 |
総会風景 |
また、時局講演会では、日本貿易振興機構(JETRO)調査部 中国北アジア課長 清水 顕司 氏を講師にお招きし「中国経済の現状と日系企業動向~中国ビジネスのチャンスとリスク~」と題し、経済安全保障をめぐる国際情勢、中国経済の最新動向、日本と中国の貿易投資動向など国際貿易にかかわる会員各社の参考となる内容についてご講演をいただきました。
清水 講師 講演 |
受講風景 |
5月16日(木)、17日(金)及び20日(月)、日本関税協会門司支部は、門司税関監視部保税地域監督官の 松本篤志 氏を講師に、保税業務担当の初任者向けに、①保税地域の役割、②保税地域の種類・機能、③貨物の流れ、④見本の一時持出、⑤廃棄と滅却、⑥貨物の取扱い、⑦保税運送 などについて「オンライン保税研修(初任者向け)」を開催しました。
研修後の受講者アンケートでは、「保税についてまだわからないことも多いので、保税地域の種類や、貨物の取り扱いなど、基礎から学ぶことができたのがよかった。」、「保税業務の基礎知識が図解でわかり良かった。」、「今回のように、用語に沿ってご説明頂けると、受講者だけでなく他の職員にもフィードバックしやすいと感じた。」、「間違いやすい点を取り上げて頂けると他の職員への注意喚起をしやすいと感じた。」、「「廃棄」と「滅却」など、分かりやすい例えを用いて説明されていたのが良かった。」、「倉主処理で忘れがちなことなど注意するポイントをコメントしてもらったことが良かった。」、「NACCSコードや保税業務に出てくる用語など専門知識を教えてくださったのが良かった。」、「オンラインで気軽に参加できるのでありがたい。ご多忙かと思いますが、このようなオンライン研修であれば受講に伺う時間も節約できるので色々と計画いただけると有難い。」など良好な反応がありました。
また、「対面式の研修会を増やしていってほしい。」、「今後もオンライン研修の継続を希望する。」、「引き続き、各段階別のオンライン研修を定期的に実施してもらいたい。」などの要望もありました。
門司支部では、アンケート結果も踏まえて、今後のオンライン研修を企画してまいります。
研修の冒頭 |
内容の一部(用語の説明) |
5月21日(火)、日本関税協会門司支部は長崎支部及び沖縄支部と共催で、福岡市において対面式の「原産地規則説明会」を開催しました。
説明会は財務省・税関EPA原産地センター職員が講師となり、基本編、輸入編、輸出編の3部構成で行われました。
基本編では①EPA概要・利用状況、②EPA原産地規則の概要等、輸入編では①ケーススタディ(RCEP協定:マットレス)、②非違事例の紹介等、輸出編では①ケーススタディ(RCEP協定:焼酎)、②輸出相談のご案内等の説明が行われました。
会員等69名が受講し、説明会後のアンケートでは、理解度は「とても深まった」及び「ある程度深まった」との回答が95.8%であり、有意義な説明会となりました。