WCO CAP会合

 

11月28日~30日の間、ベルギー・ブラッセル所在の世界税関機構(WCO)本部において第13回CAP(Anti-Counterfeiting and Piracy)会合が開催された。CAP会合は税関職員のみのクローズドセッションと税関職員と権利者とのジョイントセッションの二部構成で行われ、CIPICはジョイントセッションに参加した。 ジョイントセッションでは、冒頭、議長から、税関の模倣品及び海賊版の水際取締りを取り巻く環境は大きく変化しており、電子商取引の拡大による小型貨物の急増、国際犯罪組織やテロ組織による模倣品及び海賊版ビジネスへの関与、警察やその他の取締機関との連携強化の重要性が強調された。また、その対策の一環として税関と権利者を結ぶコミュニケーション手段としてWCOが開発・運用しているIPM (Interface Public-Members)の一層の活用が重要であること、そのためには、強力な法体系、取締体制、一般の人々への模倣品教育及び税関と権利者との一層の協力が重要であるとの発言があった。 その後、WCOが過去1年間に実施した模倣品対策に関するキャパシティビルディン及びオペレーション(多国間合同取締り)、電子商取引が税関の模倣品対策に与える影響、IPMの最新開発状況、水際取締りに関する経験の共有等に関する説明及びプレゼンテーションが行われ、参加した税関職員及び権利者の間において活発な意見交換が行われた。