通関業法は、条文数が少なく、3科目のうちではもっとも取り組みやすい科目です。ただ、平成29年度は大きな法律改正があり、その内容が試験範囲の対象となってきます。したがって、法律改正後の内容となっているテキスト・問題集を利用する必要があります。
一方、語句選択式の問題では「通関業法の目的」、「通関業者の義務」に関する問題が圧倒的に多く出題されています。しかも、これらは条文がそのまま問題文になっておりますので、条文には必ず目を通して下さい。
学習のポイント
(1)目的と定義 | ||
● 通関業法の目的 | : | ここだけは条文を丸暗記しましょう。 |
● 通関業務の定義 | : | 「通関手続」に該当する手続・しない手続をきちんと区別しておく必要があります。 |
(2)通関業の許可と許可の消滅・取消し | ||
● 許可申請書 | : | 記載内容と必要添付書類を把握しておきましょう。 |
● 許可基準 | ||
● 許可の欠格事由 | : | その事由と期間を「3年グループ」、「2年グループ」と分けて、きちんと把握しておきましょう。また期間はいつから起算されるのかにも要注意です。 |
● 許可条件 | ||
● 許可の消滅事由と取消事由 | ||
● 許可取消しの場合の手続 | ||
● 許可の承認 | ||
(3)関連業務、営業所の新設、営業区域の制限 | ||
● 関連業務 | : | 通関業務と一緒に、比較しながら覚えると覚えやすいです。 |
● 営業所の新設 | : | 通関業の許可の場合と、申請書の記載内容、添付書類、許可基準の違いを整理しておきましょう。認定通関業者の特例の場合も確認しておきましょう。対照表を作成することをお勧めします。 |
(4)通関業者の義務 | ||
● 通関士の設置義務 | : | 通関士を置かなくてもよい場合もあるので確認しておきましょう。 |
● 通関士に審査をさせる義務 | : | 「通関士の審査を要する書類」とは何か、を確認しておきましょう。 |
● 記帳義務と保存義務 | : | 記帳内容と帳簿・書類の保存年数を確認しておきましょう。 |
● 届出義務 | : | 業法第12条に基づく「変更等の届出」義務と業法第22条に基づく「異動の届出」義務を区別して覚えておきましょう。 |
(5)通関業者の権利 | ||
● 増額更生に対し意見を述べる権利 | : | この権利を与えられる要件をチェックしましょう。 |
● 税関職員の行う検査に立ち会う権利 | : | この権利が与えられる検査の種類をチェックしましょう。 |
(6)通関士 | ||
● 通関士の確認 | : | 確認の手続と添付書類を覚えましょう。 |
● 通関士確認拒否事由 | : | 欠格事由と比較して覚えると効率が良いです。 |
● 通関士の資格喪失事由 | ||
(7)行政処分 | ||
● 通関業者に対する監督処分 | : | 監督処分に付される場合と監督処分の種類、および監督処分に付す場合の手続については必ず覚えておきましょう。 |
● 通関士に対する懲戒処分 | : | 懲戒処分に付される場合と懲戒処分の種類、および懲戒処分に付す場合の手続は、監督処分の場合と比較しながら、必ず覚えましょう。 |