世界税関機構(WCO)発表のプレス・リリース
「世界税関機構(WCO)の御厨邦雄事務総局長及び知的財産情報センター(CIPIC)の大山綱明
所長は、2013年6月8日、模倣品との闘いにおいて緊密な協力関係を強化するための了解覚書
(MOU)に署名しました。
この署名されたMOUは、主要な協力分野として、概ね次の二点に集約されています。すなわち、
税関当局と民間セクターの間の協力を発展させるためのWCOのオンライン・ツールであるIPM
(Interface Public-Members)を普及させること、並びに第一線の現場で働く税関職員に対して
研修を行うこと、の二点です。
大山綱明CIPIC所長は、「このMOUが結ばれたことによって、真正な商品と不正な商品とを識別
する上で不可欠な情報を提供してくれるWCOの専門家のネットワーク及びオンライン・ツールの
IPMのお蔭で、税関職員に対してこれまで以上に効率的に研修できることが期待されます。また、
この協力関係を構築することによって、日本における模倣品等の影響に対する認識を高める一助
となると確信しています」と述べました。
御厨邦雄WCO事務総局長は、「あらゆる関係機関に対して、模倣品や海賊版と闘うためのツール
を提供することは、WCOの戦略の中核を成すものです。WCO及びその加盟国は、このますます
強まってくる脅威と闘うために、税関職員及び民間セクターに対する更なる研修等に資するよう
な連携関係を発展させることとしています」と述べています。
以上の重要な二分野での協力に加えて、WCO及びCIPICの両機関は、模倣品等との闘いにおい
て協同してとる措置として、革新的な措置を開発することを約束しました。
「CIPICに関する詳細な情報については、 www.kanzei.or.jp/cipic またIPMに関する詳細な情報
については、 www.wcoipm.org 又は ipmcommunication@wcoomd.org を参照ください。」
(以上、CIPIC事務局の仮訳)