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「全国通関士模試を目標に、早めの仕上げを...」 平成12年度通関士試験通信教育講座受講(受験2回) 1.自己紹介 私は某倉庫会社に勤めて10数年になります。仕事の内容は通関部門と直接関わりのないコンテナターミナルのオペレーション部門で働いておりますが、関税法など業務上深く関わっている法律があるにもかかわらず、その内容についてあまりにも知識がなさ過ぎることに気付き、2年前のこの時期(2月頃)、受験を決意しました。 1年目の挑戦は、自分では相当がんばったつもりでしたが見事に打ち砕かれました。今思うと、やみくもにがんばっただけで学習のポイントがずれていて、随分遠回りな勉強をしていたと思います。 翌年はいろいろな受験情報を収集した上で、最終的に日本関税協会の通信講座に決め、地道の一言に尽きる勉強の日々を忍んで、2回目でなんとか合格証書を手にすることができました。ゼロからスタートして丸2年、大学受験以来こんなに勉強したのは久しぶりでした。仕事との兼業になりますので体力的にもきつく(睡魔との闘いでした。)、またほとんどの休日は受験勉強に費やしました。ですから合格の一報を聞いた時には、思わず「あー、これで来年はあのハードな勉強をしなくていいんだー」と合格を喜ぶよりもとにかくホッとしました。と同時に、自分でもやればできるのだなぁと感慨深いものがありました。 これから通関士を受験しようとされている皆さん、お役に立てるかどうかわかりませんが、合格を志す方へエールを送る意味を込めまして私のこの2年間の体験をお話ししたいと思います。 2.私の勉強方法について (1)受験勉強の参考図書(主に使ったもの)
(2)勉強方法 @ 基礎勉強・・・(1)で書いた図書のうち、『通関士試験の指針』を勉強の主幹に据え理解できるまで何度も読み返し、併せて『関税六法』で法律の条文も読んで勉強内容を明確にしながら進めました。法律の条文は慣れないとなかなか読みづらいものですので、その意味でも重要だと思います。また、私の場合は参考書を読むだけではどうしても頭に入らないので、時間はかかりましたが、パソコンを使って自分なりに項目ごとに全てをまとめました。まとめるにあたっては、上記の参考書をすべて参考にし、かつ試験問題によく出題されていたところを意識してまとめました(逆に、ほとんど出題されていない項目はさっと目を通すだけで、まとめからはズバッと除外しました。)。ある程度まとまったら、記憶の新鮮なうちに問題集で当該部分の短問を何度か繰り返しやってみました。大抵の問題がこの時点ですでにかなりの確率で正解できるようになりました。こうして、項目毎にまとめては短問を解くというやり方で少しずつ前進していきました。しかし、しばらく時間を置いて当該短問をやってみると簡単にできたはずのものが解けなくなっていることがよくありました。必ず忘れてしまうのです。これはある程度やむを得ないとわりきり、とにかく繰り返し行いました。 この方法は自分で、理解しながらまとめるという点でとても良かったのですが、時間がかかるという欠点もありました。また、「これではとても本試験に間に合わない、この方法を続けるべきか?」と何度か立ち往生することがありました。もっと簡単な方法(参考書を読むだけでどんどん先へ進む方法等)もあり、そちらへ流れかけたこともありましたが、結局自分にとって効果を上げる方法はこれしかないと思い、焦る気持ちを抑えつつ一歩一歩進んでいきました。 今、考えるとこのやり方は正解だったと確信しています。また、参考図書の主幹に『通関士試験の指針』を選んだのも正しい選択だと思いました。他の参考書はあまりにも受験対策仕様になりすぎていて、「なぜそうなのか」といった解説が不足しているものが多数ありますが、指針はその「なぜ」という部分をかなりかみ砕いてわかりやすく解説してあるため、勉強をしていて知識が着実に吸収されていくのを実感できました。 A 短問対策・・・項目ごとにまとめた後に、その項目の問題を繰り返し解きました。中心に使ったのは『通関士試験問題・解説集』です。この問題集は、とにかく扱っている問題数が他のものとは比較にならない程多いので、これを何度もこなせば相当に力がつくと思います。私は、最終的にはこの問題集にでている問題全てを7〜8回繰り返し学習しました。 この結果、昨年の本試験の短問では、自己採点では次のような結果でした。
B 記述式対策・・・平成13年度から記述式が穴埋め式の問題に仕様が変わるそうなのであまり参考にならないかと思いますが、一応お話しします。時期的には、基礎勉強を終えた8月中旬頃から対策を始めました。基礎勉強である程度知識が身についていましたので、あとは文章の構成やキーワードの確認を中心に、これも繰り返し紙に書いて書いて書きまくるやり方で勉強しました。また、通勤中の時間も自分で吹き込んだカセットをひたすら聞き返すなどして限られた時間を最大限活用しました。参考書はまたまた『通関士試験問題・解説集』と『どこでもできる〜徹底対策』です。 平成13年の試験から導入される穴埋め式がどのようなものか詳しくわからないのでなんとも言えませんが、問題のネタはやはり法律の条文になるのではないでしょうか?つまり、『関税六法』を読み込むことがより重要になってくるのではないかと思います。 3.勉強のペース配分について 私の場合、次のような配分でカリキュラムを組みました。 (1) 1月〜8月中旬 基礎勉強および短問の繰り返し練習 (2) 8月中旬〜本試験 主に記述式対策 → やや開始が遅く苦しみました。 (3) 科目の配分 全科目を並行して進めました。 (4) 最短の基礎勉強時間(私の独断による推定です。) @ 通関業法 → 1ヵ月 A 関税法、関税定率法、関税暫定措置法等 → 4〜5ヵ月 B 通関実務 → 2ヵ月 4.通信教育について 以上、述べたような基礎勉強等自分自身の勉強の成果を試すつもりで、通信教育の問題を解きました。従って、勉強のあまり進んでいない4月から6月くらいまでは参考書を見ないとなかなか答えが書けませんでした。それでも、気にせずむしろ質問をいろいろとしました。小さな質問にもしっかりと答えてくれますので、受講する皆さんもどんどん質問されることをお奨めします。 5.その他 長々と書いてきましたが最後にいくつか強調したい点を挙げたいと思いますのでぜひ参考にして下さい。 (1)必ず1年で合格するという強い気持ちが必要です(集中した勉強は何年も続けられません。)。 (2)参考書を精選したら浮気をしないで、それを使いこむことが大事だと思います。 (3)法令は大小さまざまですが、頻繁に改正されます。また、そういった点が試験にもよく出題されるようです。従って、古い参考書の使用は厳禁です! (4)日本関税協会が行う全国通関士模試は、客観的に自分の実力を量れる数少ない機会だと思いますのでぜひ受験をお奨めします。平成12年は9月3日(日)に行われました。これを受験しようとすると勉強の当座の目標をこの模試に置けますので、否応なく早めに勉強が仕上がると思います。 また、本試験でのペース配分の練習や弱点の修復という意味でもかなり役立ちました。 私は本試験と同じくらい真剣な気持ちで受験しました。それまで自分の力に自信が無かったのですが、この模試では予想を上まわる260点(300点満点)を取りその後の勉強に多いに弾みがつきました。昨年の模試は全国で874人が受験、成績表は科目別の順位や合格判定(A〜E)もしてくれます。 ちなみに、本試験での自己採点は265点だったのでほぼ同レベルの試験だと思います。 6.最後に これから通関士試験を受けようとされる皆さん、是非がんばって下さい。ゼロから始めた私が2回目で受かったくらいですから、がんばれば必ず合格できます!ただ、ひとつだけ言えるのは良い教材、講座を使うことが合格への近道ではないかということです。その意味では日本関税協会の講座、教材はベストだと思います。それに加えて、自分に合った教材を補足として使われると良いのではないでしょうか。 通関士試験は不明な点が多い試験と言われています。第1に合格の基準がはっきり分からず、受験者としてはひたすら高得点をめざして勉強するしかない試験です。私は最初の本試験では自己採点で230点でした。6割取れば受かると思っていたので不合格はショックでした。毎年、合格ラインが違うように思いますが、250点がひとつの目安になるのではないでしょうか? 本試験の10月はすぐやってきます、わずか数ヵ月の我慢です。皆さんが今度の通関士試験に合格されることをお祈りしております。 |