2007年12月18日更新
●欧州共同体統計局発表

■ 対中国貿易7年間で150%、対インド貿易80%の大幅な貿易額増加 ■



  11月26日、欧州共同体統計局(Eurostat)は、EU−中国サミット(11月28日)、EU−インドサミット(11月30日)を前に、それぞれの国との貿易に関する統計を発表した。
  なお、11月20日、ASEANとの貿易統計も発表された。(以下は、「物」の貿易に関する統計)

(1) EU−中国
  2000年にはEU27カ国の4番目の大きな貿易相手国であった中国は、2003年以来米国に次いで第2番目の大きな貿易相手国となっている。
  2000年と2006年の対中国貿易を比較すると、その間の伸びは150%以上で、輸出については260億ユーロから640億ユーロに、また輸入は750億ユーロから1,950億ユーロにそれぞれ増加し、EUの対中国貿易バランスは、2000年の490億ユーロから2006年1,310億ユーロにその入超幅が拡大している。
  EUの輸出額と輸入額に占める中国の比率は、それぞれ6%と14%である。
  EUの中で、輸出額(2006年)の最も大きい国はドイツで、270億ユーロ、43%を占め、フランス(80億ユーロ、13%)、イタリア(60億ユーロ、9%)がそれに続いている。
  一方、2006年の輸入額についてもドイツ(430億ユーロ、22%)が最も多く、オランダ(310億ユーロ)、英国(290億ユーロ)の順となっている。
  EUの全加盟国の対中国貿易バランスは入超である。
  輸出入の品目を見ると、主要輸出品目は航空機や自動車で、輸入の主なものは、コンピュータ、同部品、携帯電話、デジカメとなっている。

(2) EU−インド
   インドは、2000年にはEU27カ国の17番目の貿易相手国であったが、2006年には9番目の地位に上がっている。
   輸出入額を2000年と2006年について比較すると、その間の伸びは約80%で、輸出額については140億ユーロから250億ユーロに、また輸入額については130億ユーロから230億ユーロにそれぞれ大幅な増加となっている。
  その結果、EUの対インド貿易バランスはその入超額が10億ユーロから20億ユーロに拡大した。
  EUを加盟国別に見る(2006年)と、輸出額ではドイツ(63億ユーロ、26%)が最も大きく、ベルギー(46億ユーロ、19%)、英国(40億ユーロ、16%)が続く。
   輸入額については、英国(45億ユーロ、20%)、ドイツ(39億ユーロ、17%)、ベルギー及びイタリア(それぞれ30億ユーロ、13%)の順となっている。
   輸出の主なものは、未加工のダイヤモンド、航空機、また輸入については加工ダイヤモンド、衣類である。

(3)EU−ASEAN
  EU27カ国の2006年の貿易に占めるASEAN10カ国の比率は、輸入については6%、輸出については4%であった。
  2000年と2006年の間に、ASEANへの輸出は420億ユーロから490億ユーロに、また輸入については750億ユーロから790億ユーロに増加している。
  EUの対ASEAN貿易は入超で、2000年には340億ユーロであった入超幅は、2006年には290億ユーロに減少した。
  EU加盟国の内、ASEANとの貿易額の多い国は、輸出についてはドイツ(145億ユーロ、29%)、フランス、英国の順となっている。また輸入についてはオランダ(162億ユーロ、20%)が最も大きく、英国、ドイツがこれに続いている。
  ASEAN加盟国の中では、シンガポール、マレーシア及びタイが輸出入ともに大きな相手国となっている。
  品目についてみると、EUからの主な輸出品は、電子機器、航空機及び同エンジン、機械類で、EUのASEANからの輸入は、コンピュータ部品(モニターやプリンターを含む)、携帯電話、電子回路等が大きな品目となっている。

  (注)上記のオランダの統計は、「ロッテルダム効果」を勘案すると過大に計上されている可能性がある。ベルギーについても、状況は類似。

(参考:http://ec.europa.eu/eurostat 欧州委員会)


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