平成13年度第35回通関士試験問題 |
〔通関書類の作成要領その他通関手続の実務〕(時間1時間30分) 〔記述式〕 第1問 輸出申告書の作成 別紙の仕入書及び下記事項により、「フロート板ガラス」の輸出申告書を作成しなさい。 なお、答案用輸出申告書への記入は、既に記入済の欄、斜線で抹消してある欄及び※印欄以外の箇所について行うこととし、和文又は英文で記入しなさい。 記 1 別紙の仕入書に記載されている物品は、吸収層、反射層又は無反射層を有しないものとする。 2 統計品目番号は、別添1の「輸出統計品目表」(抜すい)を参照して記入し、統計品目番号が同一となるものがあるときは、輸出申告書の一欄にまとめる。 3 別紙の仕入書に記載されている米ドル建価格の本邦通貨への換算は、別添2の「実勢外国為替相場の週間平均値」を参照して行う。 4 仕入書価格には、東京港におけるFOB価格の10%に相当する額の海上運賃及び海上保険料が加算されている。 5 単位数量であるSMへの換算は、別添3の「計量単位換算基準表」を参照して行う。 6 この申告書の申告年月日は、平成13年10月10日とする。 7 この申告書の審査を行った通関士は、「財務太郎」とする。 8 押印を必要とする箇所には、印を記入する。 (別紙) |
Seller Invoice No. and Date HARA TRADING CO.,LTD. OTC-1011 Oct. 7th, 2001 1-1, 3-chome,Kasumigaseki Reference No. Chiyoda-ku, Tokyo, JAPAN Order No.SKT01-1005 |
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Buyer KOREA FLOAT GLASS CO.,LTD 727-1 YANGJAE-DONG SEOCHO-KU BUSAN KOREA |
Country of Origin:JAPAN | ||||
L/C No. Date TOKLC-072955 Sep.21st,2001 |
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Vessel or On or about NIHON MARU Oct.14th,2001 |
Issuing Bank Korea International Bank |
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From Via Tokyo,JAPAN |
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To Busan, KOREA |
Other Payment Terms |
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Marks and Nos. | Description of Goods | Piece | Quantity | Unit Price (per SQFT) |
Amount |
<KFG> | 1 CLEAR FLOAT GLASS NON-WIRED Thickness 3mm (N/W 2,750 kg) |
250 | 3,750.00 | US$12.50 | US$46,875.00 |
SKT01-1005 | 2 COLORED FLOAT GLASS NON-WIRED Thickness 4mm (N/W 3,300 kg) |
300 | 4,500.00 | US$6.50 | US$29,250.00 |
BUSAN | 3 COLORED FLOAT GLASS NON-WIRED Thickness 5mm (N/W 1,100 kg) |
100 | 1,500.00 | US$7.00 | US$10,500.00 |
C/No.1-10 | 4 CLEAR FLOAT GLASS WIRED Thickness 6mm (N/W 2,200 kg) | 200 | 3,000.00 | US$15.30 | US$45,900.00 |
MADE IN JAPAN | |||||
Total : G/W 9,724 kg 850Pieces 12,750.00SQFT CIF BUSAN US$132,525.00 N/W 9,350 kg 10 CRATES HARA TRADING CO.,LTD. (signature) |
別添1 輸出統計品目表(抜すい) *** 割 愛 *** 別添2 実勢外国為替相場の週間平均値 (1米ドルに対する円相場) |
期 間 | 週間平均値 |
平成13.9.16 〜 平成13.9.22 平成13.9.23 〜 平成13.9.29 平成13.9.30 〜 平成13.10.6 平成13.10.7 〜 平成13.10.13 |
¥118.00 ¥119.00 ¥121.00 ¥121.50 |
別添3 計量単位換算基準表 |
(1) ヤードポンド法とメートル法の換算 1.長さ 1ヤード=0.9144メートル 1フート=0.3048メートル 1インチ=0.0254メートル 1チェーン=20.117メ一トル 1マイル=1,609.3メートル 2.質量 1ポンド=0.45359キログラム 1オンス=0.028350キログラム 1米トン=907.18キログラム=0.90718トン 1英トン=1,016キログラム=1.0160トン 3.面積 1平方ヤード=0.8163平方メートル 1平方フート=0.092903平方メートル 1平方インチ=0.00064516平方メートル 4.体積 1立方ヤード=764.55リットル=0.76455立方メートル 1立方フート=28.317リットル=0.028317立方メートル |
1ガロン=3.7854リットル=0.0037854立方メートル 1クォート=1/4ガロン=0.94635×10-3立方メートル 1パイント=1/2クォート=0.47318×10-3立方メートル 1英ガロン=4.5461リットル=0.0045461立方メートル 1米液量オンス=0.029574リットル 1英液量オンス=0.028413リットル (2) 馬力 1仏馬力(PS)=735.5ワット (3) その他 1バーレル(石油)=42ガロン=0.15899キロリットル 1カラット(宝石)=0.2グラム 1フートボードメジュアー(木材)=0.0023597立方メートル 1石(木材)=0.27826立方メ一トル ※10-3は10のマイナス3乗 |
第2問 輸入(納税)申告書の作成 別紙の仕入書及び下記事項により、「女子用ズボン」を直輸入する場合の輸入(納税)申告書を作成しなさい。 なお、答案用輸入(納税)申告書への記入は、既に記入済の欄、斜線で抹消してある欄及び※印の欄以外の箇所について行うこととし、和文又は英文で記入しなさい。 記 1 申告書中段の番号、統計細分、税表細分及び税率は、別添1の「実行関税率表」(抜すい)を参照して記入する。 2 別紙の仕入書に記載されているイタリア・リラ建価格の本邦通貨への換算は、別添2の「実勢外国為替相場の週間平均値」を参照して行う。 3 別紙の仕入書に記載されている数量は、正味の数量である。 4 別紙の仕入書に記載されている材質の異なる3品目の「女子用ズボン」の商品説明は、以下のとおりであり、いずれも毛皮は付いていない。 (1) 1.のType-Aは、「羊毛40%・アクリル30%・ポリエステル30%の構成割合の交織織物」より製造されたものである。 (2) 2.のType-Bは、「羊毛60%・アクリル30%・ポリエステル10%の構成割合の交織織物」より製造されたものである。 (3) 3.のType-Cは、「羊毛50%・アクリル30%・ポリエステル20%の構成割合の交織織物」より製造されたものである。 5 イタリアは、協定税率適用国である。 6 女子用ズボンには、消費税4%及び地方消費税(消費税額の25%)が課されるものとする。 7 この申告書の申告日は、平成13年10月11日とする。 8 この申告書の審査を行った通関士は、「財務太郎」とする。 9 押印を必要とする箇所には、印を記入する。 (別紙) |
Seller Invoice No. and Date ITALIANA SRL. IT010371 Sept. 5th, 2001 Via Monten 22 24001 Reference No. Milano ITALY |
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Buyer ZAIMU TRADING CO.,LTD. 1-1, 3-Chome Kasumigaseki Chiyoda-ku Tokyo, JAPAN. |
Country of Origin:ITALY | |||
Vessel or On or about ZAIMU-MARU Sept. 11th, 2001 |
L/C No. Date KB-1789 Sept. 3rd, 2001 |
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From Via Genova, ITALY |
Issuing Bank Kasumigaseki Bank |
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To Tokyo,JAPAN |
Other Payment Terms |
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Marks and Nos. | Description of Goods | Quantity | Unit Price (Per Pc) |
Amount |
<Z.T.> | Women’s Trousers (Type) |
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TOKYO | 1.Type-A (600g/Pc・15Cases) |
750Pcs | ITL63,000.‐ | ITL47,250,000.- |
C/No.1-30 | 2.Type-B (600g/Pc・10Cases) |
500Pcs | ITL65,000.‐ | ITL32,500,000.- |
MADE IN ITALY | 3.Type-C (600g/Pc・5Cases) |
250Pcs | ITL64,000.‐ | ITL16,000,000.- |
Total : 1,500Pcs CIF ITL95,750,000.- ITALIANA SRL. (Signature) |
別添1 実行関税率表(抜すい) *** 割 愛 *** 別添2 実勢外国為替相場の週間平均値 (100イタリア・リラに対する円相場) |
期 間 | 週間平均値 |
平成13.9.16 〜 平成13.9.22 平成13.9.23 〜 平成13.9.29 平成13.9.30 〜 平成13.10.6 平成13.10.7 〜 平成13.10.13 |
¥5.30 ¥5.50 ¥5.25 ¥5.20 |
〔短答式〕 第1問 関税率が下表のとおり定められているAからEまでの貨物でWTO加盟国である米国を原産地とするものが、米国から特恵受益国である中国に輸出された後、何らの加工等がされず、そのままの状態で中国を仕出国として我が国に輸入される場合において、それぞれの貨物について適用される関税率の正しい組合せはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。 |
基本税率 | 協定税率 | 特恵税率 | 暫定税率 | |
A | 5% | 10% | − | − |
B | 5% | 4% | 無税 | − |
C | 10% | 5% | − | 3% |
D | 20% | 10% | 3% | 15% |
E | 5% | − | − | 7% |
この場合における当該修正申告により納付すべき関税額(附帯税の額を除く。)を計算し、その額をマークしなさい。 |
貨物の品名 | 輸入(納税)申告時の課税標準 | 修正申告時の課税標準 | 適用税率 |
A | 3,574,259円 | 4,376,455円 | 3.5% |
B | 263,574円 | 384,915円 | 2.7% |
第3問 次の記述は、輸出通関に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。
第4問 次の記述は、輸入通関に関するものであるが、その記述の誤っているものの組合せはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。 a 原産地について間接に誤認を生じさせる表示がされている外国貨物については、輸入の許可を受けることはできない。 b 臨時開庁承認手数料は、輸入申告された貨物の関税率が無税である場合には、軽減される。 c 貨物を外国貿易船に積み込んだ状態で輸入申告をすることにつき税関長の承認を受けた場合における輸入申告は、当該貨物に係る積荷目録が提出された後に行わなければならない。 d A税関長が管轄する区域内にある保税蔵置場に蔵置する予定の貨物であっても、B税関長に対して予備申告を行うことができる。 e 一の仕入書に係る貨物については、分割して輸入申告を行うことはできない。
第5問 次の取引内容に係る輸入貨物の課税価格を計算し、その額をマークしなさい。
第6問 次の取引内容に係る輸入貨物の課税価格を計算し、その額をマークしなさい。
第7問 次の取引内容に係る輸入貨物の課税価格を計算し、その額をマークしなさい。
第8問 下表の右欄に掲げるaからcまでの三つの物品のうち、下表の左欄に掲げるイからホまでの関税率表の類に含まれないものの正しい組合せはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。 |
関税率表の類 | 物品 | |
イ | 第4類 酪農品、鳥卵、天然はちみつ及び他の類に該当しない食用の動物性生産品 | a 脱脂粉乳 b アイスクリーム c チーズ |
ロ | 第20類 野菜、果実、ナットその他植物の部分の調製品 | a ぶどう酒 b マーマレード c マロングラッセ |
ハ | 第30類 医療用品 | a 人血 b 脱脂綿 c 石けん |
ニ | 第64類 履物及びゲートルその他これに類する物品並びにこれらの部分品 | a スキー靴 b サッカー用のスパイクシューズ c 整形外科用の履物 |
ホ | 第87類 鉄道用及び軌道用以外の車両並びにその部分品及び附属品 | a ブルドーザー b クレーン車 c 乳母車 |
第9問 次の記述は、関税率表の所属の決定に関するものであるが、その記述の正しいものの組合せはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。 a 自動データ処理機(コンピュータ)は、電気機器として第85類に分類する。 b 牛肉及びえびを含有するピラフは、牛肉の含有量及びえびの含有量がそれぞれ全重量の20%以下であっても、牛肉及びえびの含有量の合計が全重量の20%を超える場合には、第16類に分類する。 c 絹製のネクタイは、絹織物として第50類に分類する。 d プラスチックシートから製造したスポーツバッグは、運動用具として第95類に分類する。 e 加硫したゴム製の外科手術用の手袋は、ゴム製の製品として第40類に分類する。
第10問 下表のA欄に掲げる物品をB欄に記載されているように処理又は加工し、C欄に掲げる物品とした場合、C欄の物品がA欄の物品と異なる関税率表の類に分類されるものの組合せはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。 |
A欄 | B欄 | C欄 | |
a | 豚の筋肉層のない脂肪(第2類) | 抽出する | 豚脂 |
b | 小麦調製品(パン用の生地)(第19類) | オーブンで焼く | パン |
c | 露光した写真用の紙(第37類) | 現像する | 写真 |
d | 正方形の綿織物(第52類) | 対角線に沿って裁断する | 三角形の綿織物 |
e | アルミニウムの塊(第76類) | 圧延する | アルミニウムの板 |
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