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誰にもあるスランプ そこからの工夫

誰にもあるスランプ そこからの工夫

司会

これまで、講習会の特別答練出席者の皆様から、受験の動機、勉強の全体計画、第1科目(通関業法)、第2科目(関税法等)、それから第3科目(通関実務)の学習対策について特に具体的な勉強法のお話を聞いて参りました。これからは、6ヶ月の長丁場に起きる士気維持の方法などについてお話をお聞きしていきたいと思います。

 

《模試で弱点分析》
Dさん

最初にも申しましたが、模試後の9月の1ヶ月間はスランプでした。第2科目目のところで5割も取れなかったんです。そこで、どこなら点を取れるのか自分でシミュレーションをしたんです。語句選択式は満点取らないといけない。そのためには、テキストを最初から見直し、これを何サイクルか繰返し、それから、3科目目は輸出入申告書の作成と計算問題で6割に達する点数を取ろうと思いました。これがスランプの脱出法でした。

 

Cさん

何年かこの受験に取り組んでいるうちに、気持ちが既にスランプ状態でした。でもやらなきゃいけないと思いつめていました。わたしの場合は、特殊な能力とか経験があるわけではないし、周りから得る知識があまりないので、先生にアドバイスしてもらったことを地道にやるって方法で、4月から取り組んでいました。

私は講義を録音して、私の場合は1倍速で(一同笑)朝通勤時間に聞いていました。眠いけど先生の声を聞いて、そういえば言っていたなというのを何回か繰り返し、思い出したりしていました。試験当日は気持ちとかは緊張しているんですけど、先生の声を思い出して、休み時間に平常心で頑張ろうと思いました。

 

 

《タイマー活用》
Cさん

やる気が落ちるときは、タイマーを使っていたんです。20分に設定して、20分間問題集を解こうと思うと、以外とすぐに過ぎます。解いて調べものをしていると1時間ぐらいあっという間には過ごせるようになります。ちょっとでもこの方法で取り組み始めたらやる気が出るのではないかと思います。

司会

私も経験がありますが、タイマーを25分にかけておくのです。するとそのタイマーは5分前にあと5分ですよ、と予告のベルが「チチチチッ、チチチチッ」と鳴ります。すると勉強を中止します。隣のCDで音楽をかけリラックスします。25分になると、今度は「チチチチッ、チチチチッ……」と何回も繰り返し鳴ります。これが25分の終わりです。CDを止め、2ラウンド目の勉強に入ります。これを3回繰り返すと、集中した60分の勉強になります。ポイントは、20分過ぎてまだ自分に余力があっても勉強を中止しリラックスタイムに入るのです。個人個人により差があると思いますが。1時間があっという間に過ぎてしまいます。

集中力を維持して勉強を継続する方法をNHK「合格の花道」という番組で紹介していました。勉強は終わりとはじめが大切だ、というのです。終わりは、次の勉強に入りやすいように終わる。たとえば勉強している範囲が1~10まであったとする。すると10まで終わってしまわずに9で終わり10を残す。次回の勉強のトップに持ってくる。脳は次回までそれまでの思考回路を覚えており、すぐに本格稼働できる。本人も気持ちよく勉強体制に入れる。また、次の勉強に入る前には、事前に次に何をするか予定を立てておく。その時が来たらさっとその体制に入る。たとえば朝勉をするとする。タイマーをかけて起きたら、一目散に洗顔し、机に向かう。前回積み残しの課題10をする。課題10を処理したところで脳がしっかり働き出しているので、予定していた次の勉強に入りやすくなる。決して次のようなことをしてはならない。たとえば、机についたら、着信メールをチェックする、朝刊の見出しを眺める、昨日のダイレクトメールを確認する、などなど、こんなことをしていると10分、15分すぐ経ってしまう。与えられた時間はそのために集中しなければならない、というようなことでした。なるほどと思った次第です。

Cさん

スランプに陥った時には、たまには好きな場所に行って好きなコーヒーとかを飲むということもありました。気持ちもリラックスできました。そんなことで何か月間を取り組むことができました。

ご褒美として、夏はこの数年試験づけで何もできなかったので、1年くらいはゆっくりしたいと思います(笑)

司会 ご褒美といえば、ノルマを達成したらご褒美を、という方法はよく言われますね。今日はここまでしたら、TVを見ようとか、今週はここまで覚えたら好きな映画に行こうとか。

 

 

中間テストの活用
司会

Lさん一言どうぞ。

Lさん 私が講習会に参加した理由は、自分に圧力をかけるためです。1回授業に出たらいくらかかっているんだと思うようにしました。録音して聴くこともしました。朝早く起きてテキストを朗読しました。複数肢選択式、択一式問題は、ほぼ満点を取れるんですよ。朝4時半に起きて声出して音読です。
もう一つは、自分を責めるんですよ。中間テストがありますね。一位はともかく、必ず5位の中に入ると頑張りました。良かったら3位以内で。最低でも5位以内で。発表の時先生から採点した答案をもらうでしょう。その時自分を褒めるんです。
司会

答案をどのように返却しようかなと考えたんですが、数人の方には名前を呼びあげてお返ししました。刺激を大きくするには、壁際にみんなの成績を張るのが一番いいかもしれませんが、今の時代はそれは個人情報に該当するからさすがにできません。そこで答案を皆さんに返す時に、成績のよい何人かの人に成績順に返そうかということにしました。士気を高めるのに役だったのですね。

Lさん

成績は、最初は悪かったんですよ。それで自分に、「次は必ず5位以内で」とみんなの前で言ったですよ。常に5位以内にいれば合格大丈夫と思いましたから。

Bさん 4年間勉強しましたが、私のスランプは3年目でした。2年目はもうちょっとまで行った気がするんです。でも、3年目は勉強をしなかったので、反省を込めて今回関税協会の講座を受け、これがスランプの対応方法でした。2回の特別答練で、みんなの勉強法などもお聞きして、みんなはこうして勉強しているんだということを聞き私もこのままこうやろうと決めて続けました。これがほんとのスランプ脱出法になりました。
Aさん 4回の中間テストを通じ、点数が上がったり下がったりしました。一番悪かったのが8月中旬の一番最後だったです。それはスランプと思わずに、どこができていないかと考えました。初期にできていなかったのは複数肢選択問題です。全然だめでした。理由は条文をはっきりちゃんと覚えていなかったからです。条文をしっかり細かいところまで読むという方法に変えました。
最後の方でできていなかったのは暗記モノでした。関税評価とかが全然できていませんでした。慌てて表を作って毎朝電車の中で見ていました。帰りは疲れて見てません。寝てました(笑)。
Kさん 私のスランプは九月の模擬試験が終わってからです。結果はまぁ良くなくって、すごく難しかったです。今思うと本番の試験と同じようなものだったかなと思います。通関実務が何点か足りませんでした。自分で過去問とか一生懸命解いていたのでがっかりでした。それでなんとなくやる気がなくなったんですが、それでもまあ講習会に来ている人たちはみんな挑戦し続けてるんだということを思い出し『まるわかりノートを毎日持ち歩いていました。あまり積極的になれなかったですが、一番終わりの所に重要条文が付いていたので、あれだけでもやろうと赤いシートを使いながら電車の中でもやりました。見開きページの右下の小テスト(STEP UP)を何回もやりました。最後の方のページに重要な記述とか年号が一覧表になっています(期限・期間・金額に関する事項一覧)が、これがすごく役に立って、重要な日数、金額とか自分なりに補足したりして活用しました。これは大切なことだと思って、頑張ってスランプを乗り越えました。
Jさん 勉強を始めてから何年も経ちました。以前は老眼鏡がなくてもよかったのですが、今では必需品です。それだけ時間がたったということです。実務で1点とか3点とかたりない年がずーっと続いていました。今年はほんとに辛くて何もやりたくなくて、とにかく講習会だけは行かなくては思って続けました。
Iさん

4月から講習会に通い始めて講習会はすごく楽しくて毎回必ず出席するという気概を持ってやっていました。実際には全て出席しました。振り返ってみれば、6ヵ月ってすごく短いなと思います。朝とか通勤時間にはテキストとか必ず読んでいました。

コツコツやるということを習慣にしてきました。法律の条文とかは仕事をやっていく毎日の中であまり目にする機会もなかったので、法律を読みこみ、本質を理解しないと問題は解けないということを思うと、自分の中では苦しい思いでした。

そんな中で良くも悪くも自分を追い込んで続けてきたんですけれど、8月に行われた模擬試験の実務の結果にひどく落ち込んでしまいました。模試を本試験よりもあえて厳しくし、合格率が5%弱らしいのを後で知りましたが、そのようなことなので模試の結果に必要以上にフォーカスせず(真に受けず)試験当日まで今までのモチベーションを維持していくことが今回一年目の自分としては課題に感じました。

Hさん 自分はスランプに落ちた気持はあまりなくて、初めての受験だったので、点数取れなかったのはそれはそれで、「お前は問題解いてないんだから当たり前だろう」ってな感じでした。模試は当然ダメな結果だったんですけど、とりあえず模試の復習、それから分厚い問題集を何回も解いて試験直前になったら過去問を、そして、特別答練で過去7年の実務の問題をいただき、コピーしてずーっと繰返したり、自分に自信をつけるようにしました。これだけやったんだからこれで落ちたらしょうがない、という気持ちでした。自分を追い込みました。落ちたんですが、来年にはつながると思うんで、これはこれでよかったと、納得しています。
Fさん 私は落ち込んだということはなかったです。前回は折角勉強したのに病気で受験できませんでした。「学びたい時にこれを学ぶ」みたいな人生、自分はこの3月で第一線を退くんですが、この受験期間は非常に有意義な2年間でした。来年もう一回やってやるか、みたいな気持に。別に落ちたって死ぬわけではないし(笑)、合格しても別にお金をもらえるわけではないし、名刺に書くのもどうかなってところもありますし(笑)。でもやりたい。正直申し上げて今日は病院から抜け出てきて(一同 エーッ!?)、今入院中なんですよ。医師からは「検査入院しなさい」と言われていましたが、逃げまくっていて。試験が終わり、やっとほっとして入院している次第です。正直申し上げて、身体のことは皆大事だしそこは基本ですが。
Eさん 私の場合は子供がいて、フルタイムで働いて、実は4月から指導社員もやり、時短なのに時短になっていない状況でした。てんや、わんやの中で「講習会は絶対出る」を通しました。春の段階から問題を解くというのが時間的に出来なかったというのと、自分は実務分野で基礎的な知識がなかったので問題は後でいいやと思っていました。また、家でちゃんと勉強できなかったというのがすごく反省点で、それがスランプだったのかなと思います。
Eさん 私は実は3回目です。これまで独学だったんですね。正直講習会に出て皆さんの話も聞いたりしてちゃんと勉強しないとこれは受からないんだな、と思いました。3年目にして初めて分かったという悟りでした。今回は惜しいところで落ちてしまったので、今、スランプのまっただ中です(笑)。