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第一科目(通関業法)、第二科目(関税法等)対策は過去問でクリア

第一科目(通関業法)、第二科目(関税法等)対策は過去問でクリア

司会

各科目別のアプローチをお願いします。

Lさん

中国出身の私の、第1の壁は日本語です。でもこれは大丈夫です。第1科目、第2科目の正解率は軽く70%を超えます。

司会

通関業法は45カ条のみです。繰り返し出題されるわけですね。問題集にも赤い□(しかく)で示してありますが、最低限その問題をチェックしていく必要はあります。

関税法も重要5項目というのがあります。関税の確定納付、輸出入の通関手続、関税の減免・戻し税制度、それから品目分類と関税評価、この5つです。

今回を含め、過去5年の出題傾向を配付しておきますので参考にしてください(別紙2 参照)

Nさん

最初に大きく全体を把握させるということも大事ですね。最初は、例えば“保税地域”と言ってもイメージが湧かないだろうと思います。

ここから先が外国貨物の置き場で、印をつけているとか黄色い線が張ってある…わけではないですよね。関税協会では、港湾見学を行っていますよね。学習の前にそのような機会を利用して、漠としてでもいいから基礎的な認識があると、学習の吸収力も大きいと思いますね。

Eさん

現場で物をみると、やはりオーッと思うし。頭の中のイメージ作りにいいと思います。

Nさん

貨物が保税地域に入って、輸入申告をして、…という流れが見られますし。

司会

講習会の予習法、復習法などについてもお話を伺いたいと思います。

Fさんも今年は相当頑張られたように感じましたが。

Fさん

月1回、中間テストがありました。1回ごとに本試験だと思って一所懸命やったんです。いつもランキングを発表してくれました。1回目が1番、2回目が1番、3回目が14番。自分は、ここがやっぱり弱いぞと自覚しました。3回目は、確かにやっていませんでした。週1回、週2回の予習も必要なんだけれども、1か月ごとの中間テストは大事にやるべきだし、自分なりにそのときやることがすごく必要なんだなと思いました。

繰り返しになりますが、日々の予習、それから小さなテスト、中間テストに対して真摯に向かうというその積み重ねが大切だと思います。

司会

第1科目目の通関業法、第2科目目の関税法等についていえば、中間目標をおいて、その時その時にすべきことをきちっとして攻めていくのが正攻法ですね。

Fさん

当初勉強していたことが、9月、10月になると忘れてしまっていて、「こんなことやったっけ?」 というのは一部ありましたが、知識をループ状に繰り返して習得していくことが大事だと思います。

司会

Gさんも一言いいたそうだけれど。

Gさん

いえ、いえ、今日は来年のために聞くことに専念です。私は、合格したら言わせていただきます。本日は辞退させていただきます。(一同爆笑)

Hさん

配付図書に、『関税関係法令集』ありましたね。実務の輸出を担当していますので、本当に役立ちます。市販の分厚い『関税六法』は通関業者なので置いてあるんですが、それを通関士試験用にコンパクトにまとめていただいているので、職場でも机の横に置いて、分からないところがあるときはそれを見て確認します。自分の頭ではあまり分からなかったですが、関税法ではちゃんとこういう風に規定していて、今こういう手続を行っているんだな、ということが分かりました。確認しながらできたので、よい勉強になりました。来年もこのコンパクト版を利用したいと思います。

 

 

《税関のHP活用も》
Aさん

私の受講動機は少し違いますが、合格したので、もし参考になればと思いお話します。

関税法、定率法、それぞれの施行規則も勉強しましたが、税関のホームページを見ると実例のようなものがいっぱい載っているんですよ。読み切れなかったんですけど、8割方は読みました。でも、それに時間を使い、講義はその場で理解するしかありませんでしたが。会社にいる時間が16時間とか、そんな人間なんで法律の類をずぅーと読んでいる状況でした。

ホームページで何がよかったかというと、税関の考え方が分かるんですよ。実務で迷ったかと聞かれれば、私は迷わないと申し上げたんですが、まったく迷わないんですよ。なぜかというと、税関はきっとこんな考え方をしていると分かるんです。通関士の試験問題は税関関係者が作っているんですよね。法律に書いてあることと税関のホームページに書いてあることと、微妙に温度差を感じるのですね。法律は上部の組織の方が作るんでしょう。税関は実務に携われている方なので、ちょっと温度差があるんですよね。通関士試験は多分税関の方が作っていると思います。特に実務のところは。

税関のホームページで事前教示の事例が出ているんですけど、それを読むとかなり自信が付きましたね。実務を知らなくても、きっとこのような考え方をしてくるんだろうと思いました。

講習会では、申告書作成のテクニックも教えてもらいました。それも教わるなら早い方がよいと思います。独学では気付かないし、分からないと思います。

司会

今のお話は、前半は税関のホームページなどでいろいろのケースを読むことにより、税関の考え方が分かり、通関士試験の問題を考える場合でも、全方位で正しい方向に持っていける、ということのようでした。テクニックは、独学よりも教えてもらった方が早道だとか。

Kさん

今年あたりから行政罰とか刑罰の出題が多かったような気がしますが。行政罰と刑罰の区分けを理解するのがとても難しかったですね。

関係の資料は、講義の最初の方で一覧表を出していただいて、講義の最後の方でも資料をいただきましたね。参考になりました。

司会

罰則が出題され出したのは、近年からですね。 それまでは極めてまれでした。社会的背景があるのです。AEO(認定事業者制度)が導入され、それが進展してきました。これが輸出入者、通関業者等通関手続関係者のコンプライアンスにかかわってきており、つまり、輸出入関係業者が信頼できることを前提に税関手続が簡易化され、迅速化されているので、それを裏切られた時は行政当局は強く処罰でもって補完する、という考えだと思うのです。だから、罰則規定をしっかり知ってもらう必要があります。今後もその大きな傾向は変わらないんでしょうね。すでに出題されているところは明らかですので、過去問対応でよいと思います。 もし特異な問題が出されても、関税法等の50点のうち1点くらいですから、あまり心配することはないと思います。

 

 

《2倍速ツール》
Nさん

私のツールの一つを紹介します。講習会を全部録音していました。それをただ聞くのではなくて、2倍速の速さで聞きました。科学的にも、1.5 から2倍速で聴くと集中力が上がるらしいのです。最初はほとんどノイズにしか聞こえないのですが、だんだん慣れて聞き取れるようになりました。ただ通勤中に他のことは何も考えられませんが。

通関業法に関しては、Eガバメントから条文を全部コピーして、テキスト読み上げソフトでそれを録音機で読めるようにして、通関業法の45ケ条を2倍速でかけ続けました。税関の事前教示も、このソフトで全部読み上げてやっていました。

司会

どのようにして録音するのですか。

Nさん

文書を機械が読んでくれるのです。再生は、すごく機械的な声ですけど。通関業法と事前教示をやりました。プレーヤーに2倍速と指示すればそれで再生してくれます。2倍速の音を日本語として理解しようとするのです。そうしなければ、気持ちの悪い音に聞こえてしまうのです。

司会

学習上、効果はいかがでしたか。

Nさん

暗記せざるをえないところまでやりました。聞き取れるようになっているということは、その内容を覚えているということです。そこまで追い込んだわけです。

司会

すごいですねえ。

Nさん

この方法はこれからも続けようと思います。