ホーム通関士養成私の合格体験記平成24年度 › 解けない問題に動揺せず、取れる問題を漏らさないようしっかり教材と向き合うこと

解けない問題に動揺せず、取れる問題を漏らさないようしっかり教材と向き合うこと

品目分類の暗記では、iPodに録音された自分の声が不思議と頭に残りました

平成24年度・通関士養成通信教育講座受講(受験2回)
匿名希望

   勉強スタイルは皆さんそれぞれにあると思いますが、少しでも参考になれば幸いと思い、私が行ってきた通関士試験対策を紹介させていただきます。

【1年目】

 某専門学校で、通関士試験対策コースを受講しました。日曜・祝日・通勤時間・平日の空いた時間はすべて勉強時間にあてました。過去問題集は5回程繰り返して解き、「こんなに勉強してきたのだから不合格にはなり得ない」という妙な自信を持って本試験に挑みました。ところが第45回通関士試験は、実務の申告書問題で点を稼ごうという私の狙いを突き放す問題内容で、作戦は大失敗。答え合わせをしてみると、業法は9割、関税法などは8割とれていましたが、実務は半分以下でした。申告書の計算問題は試験後も随分長く話題になりましたが、私の場合は貨物分類と選択問題で取るべき点が取れていなかったのも敗因だと思いました。

【2年目】

 関税協会の通信教育講座を受講しました。1年目の教訓をもとに、“点を取れない問題”以外は必ず点を取るという決心で勉強を始めました。通信教
育講座
の教材以外に、『通関士試験の指針』『ゼロからの申告書』を購入しました。

  • 通関業法と関税法等
     過去の問題集を5回繰り返し解きました。間違えた問題にはチェックマークを付けて、チェックが2つ付いた問題は手帳サイズの ノートに書き写しました。3回間違えたら星印、4回間違えたら大きな星印を問題集とノートに付けました。4回も間違えるのは理解していない証拠なので、教 材を読み返して理解に努めました。手帳ノートは常に持ち歩いて、時間が空けば開いて見ていました。
     『通関士試験の指針』は通関業法、関税法、実 務の項目ごとに本を分解して製本テープでそれぞれにまとめて小冊子にして、業法を勉強している時は業法の小冊子を常にカバンに入れるようにしていました。 カバンは重くなりましたが、(認定通関業者の認定条件は?)と疑問に思った時に、すぐに調べられないストレスよりははるかにマシだと思いました。
  • 品目分類  
     1年目は暗記の方法が甘かったと反省。1類から97類まで、類に該当する物と該当しない物の代表的な名前を5個から6個ピックアップして表にして、1類から読み上げてiPodに録音。移動する間は、表を見つつ聞くようにしました。自分の声を聞く気恥ずかしさはありますが、不思議と頭に残るので今年の品目分類の問題は間違えずにすみました。
  • 申告書問題 『ゼロからの申告書』を繰り返し解きました。本試験の計算問題で満点を取るのは難しくなっているので、どう対処したらよいのか悩みどころでしたが、まずは分類を落ち着いてできるよう、過去問題を含め多くの問題に接するようにしました。

 他に、関税協会のホームページから通信教育講座の受講生が閲覧できる質問倉庫データベース通関士ポータルサイトの掲示板を読んで、他の受講生がどのような疑問を持っているか調べました。自分では気付かない点などを質問する方がいて、とても助けになりました。税関ホームページで、法令改正・事前教示などをチェックすることも忘れませんでした。

 通信教育講座だと途中でだれてしまうかもしれないと不安でしたが、課題提出の締切りを過ぎると採点されないという条件があったので、おかげさまで全ての課題を期日内に提出することが出来ました。

 第46回通関士試験は何とか合格できましたが、凡ミスもいくつかありました。狙ったかのように理解が及んでいなかった箇所の問題が出たりして、怖い試験だなぁとつくづく思いました。自分が100%頑張ったと思うラインより、もう少し上まで手を尽くす必要があると感じました。通関業法に集中すれば関税法があやふやになり、関税協会さんや専門学校の模試を受けてもA判定どころかB判定もとれず、何度か「合格するのは無理じゃないのか」と不安になりました。でも合格して振り返ってみると、不安に思いながら勉強を続けてきたことは、目に見えないながらも自分の中に着実に力となって蓄積されていたのだなと思いました。

 毎年必ず出題される“解けない問題”に動揺せず、取れる問題を漏らさないようしっかりと教材と向き合ってください。近年は1点を取れるか取れないかで合否の差が出る厳しい試験となっていますが、努力した分は点になると信じています。