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平成24年度・通関士養成通信教育講座受講(受験2回)
匿名希望
勉強スタイルは皆さんそれぞれにあると思いますが、少しでも参考になれば幸いと思い、私が行ってきた通関士試験対策を紹介させていただきます。
某専門学校で、通関士試験対策コースを受講しました。日曜・祝日・通勤時間・平日の空いた時間はすべて勉強時間にあてました。過去問題集は5回程繰り返して解き、「こんなに勉強してきたのだから不合格にはなり得ない」という妙な自信を持って本試験に挑みました。ところが第45回通関士試験は、実務の申告書問題で点を稼ごうという私の狙いを突き放す問題内容で、作戦は大失敗。答え合わせをしてみると、業法は9割、関税法などは8割とれていましたが、実務は半分以下でした。申告書の計算問題は試験後も随分長く話題になりましたが、私の場合は貨物分類と選択問題で取るべき点が取れていなかったのも敗因だと思いました。
関税協会の通信教育講座を受講しました。1年目の教訓をもとに、“点を取れない問題”以外は必ず点を取るという決心で勉強を始めました。通信教
育講座の教材以外に、『通関士試験の指針』と『ゼロからの申告書』を購入しました。
他に、関税協会のホームページから通信教育講座の受講生が閲覧できる質問倉庫データベース、通関士ポータルサイトの掲示板を読んで、他の受講生がどのような疑問を持っているか調べました。自分では気付かない点などを質問する方がいて、とても助けになりました。税関ホームページで、法令改正・事前教示などをチェックすることも忘れませんでした。
通信教育講座だと途中でだれてしまうかもしれないと不安でしたが、課題提出の締切りを過ぎると採点されないという条件があったので、おかげさまで全ての課題を期日内に提出することが出来ました。
第46回通関士試験は何とか合格できましたが、凡ミスもいくつかありました。狙ったかのように理解が及んでいなかった箇所の問題が出たりして、怖い試験だなぁとつくづく思いました。自分が100%頑張ったと思うラインより、もう少し上まで手を尽くす必要があると感じました。通関業法に集中すれば関税法があやふやになり、関税協会さんや専門学校の模試を受けてもA判定どころかB判定もとれず、何度か「合格するのは無理じゃないのか」と不安になりました。でも合格して振り返ってみると、不安に思いながら勉強を続けてきたことは、目に見えないながらも自分の中に着実に力となって蓄積されていたのだなと思いました。
毎年必ず出題される“解けない問題”に動揺せず、取れる問題を漏らさないようしっかりと教材と向き合ってください。近年は1点を取れるか取れないかで合否の差が出る厳しい試験となっていますが、努力した分は点になると信じています。