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諦めなければ合格できる!

~諦めなければ合格できる!~

平成30年度通関士養成通信教育講座受講

全国通関士模試受験

M・Hさん

【勉強方法】

私は2回目の受験で通関士試験に合格することができました。初めて通関士試験を受験したのは2016年のことでした。2017年は受験自体をせず、2018年の今年に2回目の受験で無事に合格することができました。

私は勉強に関しては、毎日コツコツ継続することを重視しました。平日は仕事等があり、なかなか勉強する時間をひねり出せないので、通勤は、朝早くに家を出発するようにし、電車では席に座るためにわざわざ各駅停車の電車に乗り、出社していました。電車の中での勉強は主にまるわかりノート、通関士試験問題・解説集、ドリル(通関手続、関税評価)を使いました。家でまとまった時間が取れるときに計算問題や申告書の勉強を実施しました。

ただ、仕事等で疲れて家であまり勉強することができないときは、それはそれでしょうがないと割り切っていました。仮に今日勉強がほとんどできなかったからといって、次の日などに前日の分をまとめて取り返そうとはせずにできる範囲で継続しました。

本試験直前に受けた関税協会の通関士模試はまさかのE判定でした。落ち込みはしましたが、これではまずいと思い、そこから一念発起しました。模試を受験した結果、自分の弱点がわかりましたので、その後は、そこを重点的に勉強しました。正直なところ、関税協会の通関士模試の時点で、通関業法は合格基準点に達していたので、それ以外の分野に注力しました。

事前教示制度と特恵関税関連は通関実務では頻出項目という認識でしたので念入りに勉強しました。品目分類に関しては、問題文を読んでも解けない問題対策はそれほど実施しませんでした。ちなみにこのような問題は毎回必ず通関実務で出題されます。しかし最近の傾向として点数にしてわずか2、3点なので、大して影響はありません。私の場合、通関実務は、品目分類の問題を捨てて、他で得点しようという作戦にしました。尚、問題を読めば解ける品目分類の問題は得点出来ます。品目分類を覚えるのに力を使いすぎるよりかは2科目めの関税法等の勉強や3科目めの申告書と計算問題対策に時間を割いた方が有効だと思います。そのため、関税法等の範囲が広く苦手意識があったので関税法等の勉強に注力しました。

あと、昨年の試験が簡単だったようなので、今回の試験は通関実務が異様に難しかったです。特に通関実務の最後の問題は税関様式C5293号から略語の意味を答えさせると言う超難解問題でした。知っていれば解けるが知らなければ手も足も出ないという重箱の隅をつついた、受験生にとっては辛い問題だったと記憶しています。私は問題を見た瞬間に、その問題は捨てて勘で答えをマークしました。尚、ここで言いたいことは問題を取捨選択する判断力が大切だということです。3科目めの通関実務ではできない問題にかける時間的余裕はありません。

また、通関実務で一番大切なことは、申告書問題と計算問題を8割以上得点することです。申告書問題は輸出に関するものが5点、輸入に関するものが15点、計算問題は10点なので全て得点すれば30点獲得ですが、本試験では何があるかわからないので、8割の24点を獲得し、あとは残りのその他の問題で3点獲得すれば合格ラインの27点(60%)に到達します。もちろん、申告書問題と計算問題をすべて正解できれば言うことはありません。

私の場合は申告書関連で19点、計算問題で6点の計25点でした。あとはその他の問題で6点獲得し、通関実務は31点でした。

私は、運良く2回目の受験で合格できましたが、何回受験しても合格できないからといって、諦めることはないと思います。通関士を目指して受験勉強をしているのですから勿論合格が目標ですが、合格に向けて勉強していれば必ず合格できると信じています。例えるなら目的地に向かって進んでいるのであれば必ず目的地に辿り着くことができると思うからです。

 

【試験当日の過ごし方】

朝は5時半に起床し、試験本番時に脳が目覚めている状態を作るようにしました。試験会場までの行きの電車の中で、最後の復習として通関業法のテキストを読みはじめ、試験会場についてから、試験開始までの時間の間に通関業法のテキストをすべて読み終えるようにしました。通関業法のテキストは薄いので、試験直前に1周回すことが簡単にできます。

1科目めの通関業法の試験は、試験開始後15分位ですべてを回答し終わり、残りの時間を見直しにあてました。通関業法の試験が終わった後の休み時間は、2科目めの関税法等の復習、主に苦手分野としていた減免税制度関連の復習を実施しました。関税法等の試験は、試験開始後30分くらいで回答し終わり、もう一度見直しをして、途中退室して、山場である3科目めの通関実務の復習を実施しました。その内容は、事前教示制度、特恵関税関連が記載してあるテキストの部分を熟読、計算問題の解き方の再確認などを実施しました。実際の通関実務の試験では、最初の申告書の問題は後回しにし、まず3問目の複数選択式の問題から順番に回答しました。順番としては、複数選択式→計算問題→選択式(択一)→申告書(輸出)→申告書(輸入)でした。

【受講講座等】

・1年目:フォーサイトの通信講座…自分には合いませんでした。TACの模試

  ・2年目: 実績なし  ※2年目は受験勉強自体も受験もせず、休養期間としました。

・3年目:関税協会通信講座、関税協会全国通関士模試、LEC通関士模試

通関士試験合格に必要な勉強時間は最低300時間ということでしたので、1年目は勉強時間が足りず不合格になったのだと思います。3年目は、170時間勉強し、勉強時間は通算310時間ということで、なんとか合格最低勉強時間に到達しました。