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合格のために特に注力した3点

~合格のために特に注力した3点~

平成30年度通関士養成通信教育講座、スクーリング、特別答練受講(受験1回)

全国通関士模試受験

匿名希望さん

・通関士試験受験に当たり、私が特に力を入れたのは以下の3点です。

①実務対策と品目分類

出題範囲がとても広いので出来るだけ関連性の高い内容を抱き合わせて効率的に勉強するようにしました。例えば、ゼロからの申告書を解いた時には、その問題で対比されている統計品目税番と類注、項に代表される品名を出来るだけ一緒に覚えて理解を深めるようにしました。ゼロからの申告書は計30問(輸出入15問ずつ)を3回は解きました。一度目は解き方に慣れること、二回目からは選択肢の品目番号の違いについて理解することを意識して解きました。品目分類は単に暗記するのではなく、具体的な品目、分類、注釈を一対のものとして覚えると良いと思います。例えば、第2類の品目と第16類の品目の違いは何を問われているのか、その判断には類中にあるどの注釈がポイントになるのかなど。そして本番を想定して問題を解き終わるまでの時間を計測し、どこに時間を要しがちか、自分の弱点はどこなのかを認識。解答を見ながらそれらを一つずつ潰し、その記録を残すようにして、理解の定着度合いを確認できるようにして、少しずつ自信を植え付けていくようにしました。

 

 

②各法令の条文とその具体的な要件の正確な理解

これは本試験中に紛らわしい選択肢の違いを判断できなかった第51回の本試験からの反省です。その反省から第52回の本試験対策では、これまで以上に細かくその内容理解に努めました。例えば定率法15条の特定用途免税および、17条の再輸出免税には学術研究用品が要件としてあるがその違いは何か、また15条には学術研究用品とその寄贈品とがあり、その違いは何か(寄贈品には新規の発明、国産困難な条件がつかないこと)など、似通った要件などはそれぞれ対比しながら覚えるようにしました。関税法(特に課税物件確定の時や適用法令)の要件理解にも通じるところがありますが、本試験では巧みに言葉を変えたひっかけ問題が多いので、その違いを一つずつ正確に理解することが試験当日に選択肢を見てパニックになってしまうことを回避するうえでも重要だと思います。

 

 

③関税評価と計算問題

計算問題は慣れだと思いますので、ひたすら計算だけを解く日を1週間のうちに何日か設けて問題慣れし、また解き方を忘れないように一定の周期で計算問題ドリルを繰り返し解く様にしました。また、関税評価は知らなければ解けない場合があるので、問題集を何度も解いて過去問から特殊な評価事例に慣れるようにしました。