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模試の結果(E判定)を噛み締めながら合格を誓う

~結果を目につくところにはり、発奮材料に~

 

平成28年度・通関士養成通信教育講座受講(受験3回)
全国通関士模試受験
匿名希望さん

はじめに

私は専門商社で海外営業と貿易事務の仕事を兼務しています。貨物の船積み手配のために乙仲さんと日々話をするなかで通関に関する知識を身につけ貿易のプロフェッショナルになりたいと思うようになり、通関士試験を受験することにしました。

初めて受験した2014年は勉強を開始したのが遅く、申告書問題についてほとんど勉強しないまま受験し、当然のことながら不合格。2015年試験は自習室を借りるなどして、かなりの時間をかけて勉強したつもりでしたが、通関実務の点数が足らずに不合格となりました。

2015年の試験のあと、もう勉強するのをやめようかと思いましたが、たまたま会社から「社内で専門知識を持った人がいてほしいので通関士試験を受けてみないか」と言われ、もう一度挑戦することを決意、これまで独学で勉強してきた問題集などでなじみのあった関税協会の通信講座を選びました。

勉強方法・使用教材

関税法と通関業法については通信講座のテキストを通勤の行き帰りの電車で読みました。

テキストの内容を通読後、該当箇所の過去問題を解きました。テキストを読んで内容を理解したつもりになっていても、問題文を目にすると自分の理解が曖昧であることに気づかされます。選択問題では正解しても○×を選んだ根拠が明確でなく、たまたま正解していた問題についてはなぜ○なのか、なぜ×なのか理由を必ず確認するようにしました。

語群選択問題対策として、過去問を何度も繰り返しました。その際は選択肢から正解を選ぶのではなく、自分で正解だと思う言葉を書くようにしていました。まるわかりノートの後ろにある頻出条文のページも活用しました。語群選択は得点源となるので、似たような言葉が並んでいる選択肢に迷わされずに答えが書けるよう、何度も繰り返して勉強するとよいと思います。

輸出申告と輸入申告問題についてはゼロからの申告書を繰り返し解きました。毎朝これまでより30分早く出社して、始業時間までに申告書問題を1問解くことを日課にしました。

計算問題に関してはドリルを3~4周しました。計算ドリルは昼休みのちょっとした時間や、関税法などの勉強に疲れたときに気分転換として問題を解いていました。

勉強時間は4~7月は平日1~2時間、週末に3~4時間、8~9月は平日3~4時間、週末は6時間ぐらいです。

まとまった勉強時間が取れないときも、隙間時間を利用してまるわかりノートを読んだり、電車の中で通関手続ドリルや関税評価ドリルに取り組みました。

関税協会模試~本試験まで

前年よりは勉強時間も増え、申告書問題にも慣れてきたつもりでいましたが、8月の全国模試は通関実務の点数が足らずE判定でした。気分が落ち込みましたが通関業法と関税法は6割に達していたこと、また「E判定でも合格した人がいる」とのコメントを見て、あきらめてはいけないと気持ちを入れ替えました。

E判定の模試の結果を机の前の目につくところにはり、絶対に合格するんだという思いを強くしました。通関実務では品目分類と計算問題は確実に点を取れるように何度も繰り返しました。関税法も模試の得点はぎりぎり6割だったので、苦手な問題を中心に過去問に取り組みました。

追い込み時期の9月後半、仕事でトラブルが発生し急きょ海外出張に行くことになり、対応に追われ出張中とその前後数日はまったく勉強ができず(まるわかりノートだけは出張先に持参しましたが、結局何もできませんでした)、仕事に疲れ切って心が折れそうになりましたが、なんとか合格できたのは通関実務で品目分類と計算問題を落とすことなく正解できたからだと思います。

さいごに

勉強していても始めは理解できない部分もあるかと思いますが、学習を続けていくと、あるときから、点だったものがつながって理解できるようになるときが来るのであきらめずに根気よく学習を続けてください。また、少なくとも1回は会場で模試を受験することをお勧めします。時間配分や、周囲に人がいる環境に慣れるためです。

受験することを周りの人に宣言しておくのもいいと思います。私は週末も会社の会議室を勉強スペースとして使わせてもらっていました。また、家族や友人から何度も励ましの言葉をもらい、みんなに合格の報告をしたいという気持ちが学習しようという意欲につながりました。支えてくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。