第38回 通関書類の作成要領(問題)・・・時間1時間30分

第38回 通関書類の作成要領(問題)・・・時間1時間30分

通関業法関係(問題) 関税法等(問題) 通関書類の作成要領(問題)
通関業法関係(解答・解説) 関税法等(解答・解説) 通関書類の作成要領(解答・解説)
〔記述式〕

第1問 輸出申告書の作成

別紙の仕入書及び下記事項により、「スーツケース等」の輸出申告書を作成しなさい。
なお、答案用輸出申告書への記入は、既に記入済の欄、斜線で抹消してある欄及び※印の欄以外の箇所について行うこととし、和文又は英文で記入しなさい。

1 統計品目番号は、別添1の「輸出統計品目表」(抜すい)を参照して記入する。

2 統計品目番号が同一となるものがあるときはこれらをまとめることとし、輸出申告書の一欄に記入する。

3 別紙の仕入書に記載されている価格には、東京港における本船甲板渡し価格(FOB 価格)の10%に相当する額の海上運賃及び海上保険料が加算されている。

4 別紙の仕入書に記載されている米ドル建価格の本邦通貨への換算は、別添2の「実勢外国為替相場の週間平均値」を参照して行う。

5 この申告書の申告年月日は、平成16年10月1日とする。

6 この申告書の審査を行った通関士は、「財務太郎」とする。

7 押印を必要とする箇所には、(印)を記入する。

(別紙)



INVOICE

     Seller                        Invoice No. and Date
     ZAIMU TRADING CO., LTD.             ZTC-0101 Sep. 24th, 2004
     1-1, 3-chome,Kasumigaseki           Reference No. 
     Chiyoda-ku, Tokyo, JAPAN              SIN 04-1011

 Buyer
  SIN TRADEING CO.,LTD.
   Lovang Crescent
   SINGAPORE
 Country of Origin:JAPAN
 L/C No.      Date
  ZAILC-0557   Sep.10th,2004
 Vessel or   On or about
  NIHON MARU Oct.7th, 2004      
 Issuing Bank
  SINGAPORE NATIONAL BANK
 From          Via
  Tokyo,JAPAN
 To
  Singapore, SINGAPORE
 Other Payment Terms
  
Marks and Nos. Description of Goods Quantity
(DOZEN)
Unit Price
(per DOZEN)
Amount
<STC> 1 SUIT-CASES
(outer surface of composition leather)
(N/W 540 kgs)
30 US$330.00 US$9,900.00
2 BRIEF-CASES
(outer surface of leather)
(N/W 720 kgs)
100 US$220.00 US$22,000.00
SINGAPORE 3 WALLETS
(outer surface of leather)
(N/W 650 kgs)
325 US$110.00 US$35,750.00
4 CIGARETTE-CASES
(outer surface of textile)
(N/W 236 kgs)
295 US$66.00 US$19,470.00
C/T NO.1-140   CIF SINGAPORE US$87,120.00
MADE IN JAPAN      

 Total : 140 Cartons N/W 2,146 Kgs

                                  ZAIMU TRADING CO.,LTD.
                                   (signature)

別添1 輸出統計品目表(抜すい)

   *** こちらから ***

別添2 実勢外国為替相場の週間平均値
     (1米ドルに対する円相場)

期   間 週間平均値
平成16.9.5 ~ 平成16.9.11
平成16.9.12 ~ 平成16.9.18
平成16.9.19 ~ 平成16.9.25
平成16.9.26 ~ 平成16.10.2
¥108.00
¥109.00
¥110.00
¥109.50
第2問 輸入(納税)申告書の作成

別紙の仕入書及び下記事項により、「冷凍豚肉調製品」を直輸入する場合の輸入 (納税)申告書を作成しなさい。
なお、答案用輸入(納税)申告書への記入は、既に記入済の欄、斜線で抹消してある欄及び※印の欄以外の箇所について行うこととし、和文又は英文で記入しなさ い。

1 申告書中段の番号、統計細分、税表細分及び税率は、別添1の「実行関税率表」 (抜すい)を参照して記入する。なお、当該「実行関税率表」に記載されている 分岐点価格及び基準輸入価格は、それぞれ897円59銭/kg及び409円90銭/ kgである。

2 別紙の仕入書に記載されている米ドル建価格の本邦通貨への換算は、別添2の 「実勢外国為替相場の週間平均値」を参照して行う。

3 別紙の仕入書に記載されている「冷凍豚肉調製品」に使用されている豚肉の部位は「肩ロース肉」であり、製品の内容及び重量割合は以下のとおりである。

(1)「BREADED PORK CUTLETS」
ボイルした豚肉にパン粉で衣付けを行い、小売用の袋に1個ずつ入れた後、冷凍したものである。小売用の袋の1個の正味重量は100gであるが、その内訳は、豚肉50%、衣等50%(パン粉、小麦粉、調味料、食品添加物)である。

(2)「SEASONED PORK」
ボイルした豚肉を調味液で味付けし、小売用の袋に1個ずつ入れた後、冷凍し たものである。小売用の袋の1個の正味重量は100gであるが、その内訳は、豚肉95%、調味液5%(生姜、調味料、食品添加物)である。

(3)「COOKED MEAT&VEGETABLE」
豚肉と野菜を炒め調味料で味付けし、小売用の袋に入れた後、冷凍したものである。小売用の袋の1個の正味重量は200gであるが、その内訳は、豚肉30%、 ピーマン35%、たけのこ25%、調味料10%である。

4 別紙の仕入書に記載されている数量は、正味の数量である。

5 中華人民共和国は、協定税率適用国である。

6 「冷凍豚肉調製品」には、消費税4%及び地方消費税(消費税額の25%)が課 されるものとする。

7 この申告書の申告年月日は、平成16年10月3日とする。

8 この申告書の審査を行った通関士は、「財務太郎」とする。

9 押印を必要とする箇所には、(印)を記入する。
 

(別紙)


INVOICE

     Seller                             Invoice No. and Date
     DALIAN MEAT PRODUCTS CO.,LTD              DMP-040624 Sep.15st,2004
     4475 Central road,                       Reference No.
     Dalian, CHINA.                             Order No. PM 04-3817

 Buyer
  ZAIMU TRADING CO., LTD
  1-1, 3-Chome Kasumigaseki
  Chiyoda-ku Tokyo, JAPAN.
 Country of Origin:
  CHINA
 Vessel or   On or about
  TAIHEIYO MARU   Sep. 20th, 2004      
 L/C No.  Date
 TOKLC-0430729 Sep.1st,2004
 From          Via
  Dalian, CHINA.
 Issuing Bank
  KASUMI BANK   
 To
  Tokyo,JAPAN
 Other Payment Terms
 
Marks and Nos. Description of Goods Quantity Unit Price Amount
    CTN   Kgs Per   Kgs CIF  TOKYO
<ZTC> FROZEN PROCCESED PORK 
PM 04-3817 BREADED PORK CUTLETS 400  4,000 US$10.00 US$40,000.00
TOKYO SEASONED PORK 500  5,000 US$7.00 US$35,000.00
MADE IN CHINA. COOKED MEAT & VEGETABLE 150  1,500 US$11.00 US$16,500.00

                             Total : 1,050 10,500              US$91,500.00
B/L NO.DLN 4419
                                 DALIAN MEAT PRODUCTS CO., LTD.

                              (Signature) 

 
別添1 実行関税率表(抜すい)

   *** こちらから ***

別添2 実勢外国為替相場の週間平均値
      (1米ドルに対する円相場)

期   間 週間平均値
平成16.9.12 ~ 平成16.9.18
平成16.9.19 ~ 平成16.9.25
平成16.9.26 ~ 平成16.10.2
平成16.10.3 ~ 平成16.10.9
¥109.00
¥110.00
¥109.50
¥108.50

〔短答式〕

第1問 次の記述は、関税の納付に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。

  1. 関税は、納付すべき金額を超過しない国債証券の利札(記名式のものを除く。)で、支払期限が到来しているものをもって納付することができる。
  2. 記名式持参人払小切手をもって関税を納付する場合には、当該小切手の額面が納付すべき金額を超過したものであっても差し支えない。
  3. 関税は、印紙をもって納付することができる。
  4. 納付書は、税関職員が作成したものでなければ、関税の納付に際し使用することはできない。
  5. 一の輸入申告に係る貨物について、納付すべき関税及び内国消費税の税額があるときは、これらの税額を1枚の納付書で納付することができる。

第2問 オーバーコートについて輸入(納税)申告をしたが、納税後において下表のとおり課税標準となる価格及び適用税率に誤りがあることが判明し、修正申告をすることとなった。当該修正申告により納付すべき関税額には過少申告加算税が課されることとなったが、その過少申告加算税額を計算し、その額をマークしなさい。

  課税標準となる価格 適用税率
修正申告前 5,417,800円 12.8%
修正申告後 12,539,000円 9.1%

第3問 次の記述は、輸出申告又は積戻し申告に関するものであるが、その記述の誤っているものの組合せはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。

a コンテナーに詰めたまま輸出申告し、輸出の許可を受ける貨物については、予備審査制を利用することはできない。
b 航空機によって輸出される貨物の輸出申告価格は、本邦の輸出港における本船甲板渡し価格に準ずる条件による価格である。
c 輸出の許可を受けた貨物の全部について輸出を取り止め、これを国内に引き取る場合には、当該貨物が一旦船舶又は航空機に積み込まれたものであるときは、輸入手続が必要である。
d 本邦から外国に向けて外国貨物の積戻しを行う場合には、当該貨物の品名並びに数量及び価格その他必要な事項を税関長に申告する必要があるが、貨物の検査は要しないこととされている。
e 輸出申告の撤回は、その申告に係る輸出の許可後には認められない。

  1. a、c
  2. a、d
  3. b、c
  4. b、d
  5. d、e

第4問 次の記述は、輸入通関に関するものであるが、その記述の正しいものの組合せはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。

a 輸入申告に際して税関に提出する仕入書に記載すべきとされている事項のうち、税関において検査及び課税標準の決定に支障がないと認めるものについては、その記載を要しない。
b 予備審査制に基づく輸入貨物に係る予備申告は、輸入申告予定日における外国為替相場が公示された日又は当該貨物に係る船荷証券が発行された日のいずれか遅い日以降の日から行うことができる。
c 輸入の許可前における貨物の引取りの承認の申請は、税関の執務時間外であっても、臨時開庁の承認を受けることなく行うことができる。
d 一の仕入書に係る外国貨物を分割して輸入申告を行うことはできない。
e 申告納税方式が適用される貨物を輸入しようとする者は、当該貨物が関税が無税とされている場合であっても、税関長に対し、関税の納付に関する申告を行わなければならない。

  1. a、b、e
  2. a、c、e
  3. b、c、d
  4. b、c、e
  5. c、d、e

第5問 次の取引内容に係る輸入貨物の課税価格を計算し、その額をマークしなさい。

  1. 輸入者M(買手)は、A国の輸出者X(売手)から家電製品を輸入する。
  2. 仕入書価格は、Xの工場における工場渡し価格1,000,000円である。
  3. Mは、当該家電製品を輸入するに当たり、仕入書価格とは別に、次の費用を負担している。
    • イ Xの工場から輸出港までの運賃・・・・・・・・・・・11,000円
    • ロ 輸出港から輸入港までの運賃・・・・・・・・・・・50,000円
    • ハ 輸入許可後における当該製品の調整費用・・・・・・・10,000円
    • ニ 輸入港からMの倉庫までの国内運賃・・・・・・・・15,000円
    • ホ 輸出港から輸入港までの保険料・・・・・・・・・・・9,000円
  4. MとXの間には、特殊関係はない。

第6問 次の取引内容に係る輸入貨物の課税価格を計算し、その額をマークしなさい。

  1. 輸入者M(買手)は、輸出者X(売手)から農産物を継続して輸入している。
  2. 今回輸入する農産物の仕入書価格は、FOB価格2,870,000円である。
  3. Mは、前回輸入した農産物(FOB価格1,300,000円)について、契約した品質よりも劣っていたことから、10%の値引きを要求したところ、Xは当該値引きを承諾した。このため今回の仕入書価格は、当該値引額を相殺した後の価格となっている。
  4. Mは、上記のほか、当該輸入貨物に係る次の費用を負担している。
    • イ Mの買付代理人であるAに支払った買付手数料・・・・170,000円
    • ロ Xに支払った農産物農家からの集荷費用・・・・・・・・90,000円
    • ハ 輸出港から輸入港までの運賃・・・・・・・・・・・・・・140,000円
    • ニ 輸入港からMの倉庫までの国内運賃・・・・・・・・・・40,000円
    • ホ 輸出港から輸入港までの保険料・・・・・・・・・・・・・20,000円
  5. MとXとの間には、特殊関係はない。

第7問 下表の右欄に掲げるaからcまでの三つの物品のうち、下表の左欄に掲げるイからホまでの関税率表の類に含まれるものの正しい組合せはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。

   関税率表の類 物 品
第1類 動物(生きているものに限る。) a 生きている両生類
b 巡回サーカスに使用される動物で、生きているもの
c 生きているかたつむり
第5類 動物性生産品(他の類に該当するものを除く。) a バター
b 羽毛
c 毛皮
第20類 野菜、果実、ナットその他植物の部分の調製品 a ぶどう酒
b マーマレード
c コーヒーのエキス
第30類 医療用品 a せっけん
b 食餌療法用の食料
c 人血
第64類 履物及びゲートルその他これに類する物品並びにこれらの部分品 a ローラースケートを取り付けたスケート靴
b 整形外科用の履物
c スキー靴
  1. イ‐a、ロ-c、ハ-a、ニ-c、ホ-a
  2. イ‐b、ロ-a、ハ-b、ニ-a、ホ-b
  3. イ‐c、ロ-b、ハ-c、ニ-b、ホ-c
  4. イ‐a、ロ-b、ハ-b、ニ-c、ホ-c
  5. イ‐c、ロ-b、ハ-c、ニ-b、ホ-a

第8問 次の記述は、関税率表の所属の決定に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。

  1. 第17類(糖類及び砂糖菓子)には、ココアを含有する砂糖菓子を含まない。
  2. 第11部(紡織用繊維及びその製品)には、炭素繊維を含まない。
  3. 自動車用のじゅうたんは、第87類(鉄道用及び軌道用以外の車両並びにその部分品及び附属品)の自動車の附属品ではなく、第57類(じゅうたんその他の紡織用繊維の床用敷物)のじゅうたんに分類される。
  4. 取手付きのプラスチックシート製の袋(長期間の使用を目的としないもの。)は、第42.02項の容器に分類される。
  5. 第11部において、男子用の衣類であるか女子用の衣類であるかを判別することができないものは、女子用の衣類が属する項に属する。

第9問 次の記述は、関税率表の所属の決定に関するものであるが、それぞれの物品の所属の決定に際して適用された関税率表の解釈に関する通則について、正しいものの組合せはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。

a 本品は、自動車用のエンジン及びトランスミッションに使用する完成品のガスケットであり、重量比で非多泡性の加硫した合成ゴム65%、コルク35%からなる物品である。本品は、ゴム製のガスケットとして第40.16項に分類された。
b 本品は、未完成のクランクシャフトで、鍛造を超える加工又は成形をしていない物品である。本品は、完成したクランクシャフトとして第84.83項に分類された。
c 本品は、航空会社から乗客に対して配付されるもので、縦20センチメートル、横20センチメートル、厚さ5センチメートルの長方形の織物製の袋に、以下の物品を入れたものである。本品は、化粧用のトラベルセットとして第96.05項に分類された。・使い捨てかみそり・歯ブラシ及び小型の練り歯磨きチューブ・香りをつけたハンカチ・1組のメリヤス編みの靴下

イ 関税率表の解釈に関する通則1
ロ 関税率表の解釈に関する通則2(a)
ハ 関税率表の解釈に関する通則3(a)
ニ 関税率表の解釈に関する通則3(b)
ホ 関税率表の解釈に関する通則4(c)
へ 関税率表の解釈に関する通則4

  1. a-ニ、b-ロ、c-ホ
  2. a-イ、b-ロ、c-イ
  3. a-ニ、b-ハ、c-ニ
  4. a-ニ、b-ロ、c-イ
  5. a-イ、b-ヘ、c-ニ

第10問 次の記述は、関税率表の所属の決定に関するものであるが、その記述の誤って いるものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。

  1. 牛肉及びえびを含有するピラフは、牛肉の含有量及びえびの含有量がそれぞれ全重量の20%以下であっても、牛肉及びえびの含有量の合計が全重量の20%を超える場合には、第16類(肉、魚又は甲殻類等の調製品)に分類される。
  2. 詰物をしたパスタであって肉の含有量が全重量の20%を超えるものは、第16類に分類される。
  3. 1台の自転車を輸送のために便宜上10個の部品に分解し、一つの箱に入れたものであっても、1台の自転車として第87.12項に分類される。
  4. 鉄鋼製のボルト、ばね等の汎用性のある物品は、機械類及び電気機器の部分品であっても、第16部(機械類及び電気機器並びにこれらの部分品等)には分類されない。
  5. 毛皮を裏張りした毛織物製のコートは、第43類(毛皮及び毛皮製品)に分類される。