私の合格体験記

「8月模試での合格確率“E”からの合格」
〜「理解すること」をしっかりするのが大切〜
平成16年度通関士試験通信教育講座受講(受験1回)
東京都 大友總一郎

 平成16年12月3日、試験結果発表の日にインターネットの「官報」をモニターしていました。号外第266号に通関士試験合格者の項目があり、どきどきしながら私の受験番号3747番をスクロールで追い、思わず「あった!」と叫んでしまいました。
 残暑が一段と厳しい8月下旬、模擬テストが散々の出来で、絶望的に落ち込みながら自転車で近くの図書館に黙々と通ったこと、9月の「直前集中セミナー」で先生が「自分は絶対に試験に合格するためがんばると腹の底から燃え、残りの時間を粘れ」と励ましてくださったこと、そして、先生方のアドバイスを参考に追いこみ勉強を懸命にやったことなどが走馬灯の様に脳裏を流れました。

1)受験勉強で大事なのは?
 私は通関士試験の受験を思い立ってから、自分の使える時間や資金から判断して、日本関税協会の通信教育講座、模試、直前集中セミナーを選択しました。
 講座の申し込み後、つぎつぎと教材が送られてきましたが、その中で最初に注目したのが「私の合格体験記」でした。先輩の体験記から受験へのアプローチとして見えてきたのは問題の答えを丸暗記するのではなく、通関業法や関税法などの内容を理解することへ取り組むことが重要であるとの指摘でした。
 そして、これから受験にチャレンジする方々に申し上げたいのは、私に合格をもたらした第一の鍵もやはり先輩方のご指摘同様に「理解すること」をしっかりやるのが大切だということです。「不充分で苦労したなあ…」の反省も含めて申し上げますが、最初は問題集をやってもさっぱり正解が浮かばない、添削試験でも点数が低くても、自分がなぜ間違ったか、なぜ回答できないかを検討し、丹念にその答えを理解していく取組みが後で役立ってきます。
 理解することに照準を合わせての勉強にぴったりなのが「通信教育講座テキスト」でした。このテキストは受験参考書としては内容といい、構成といい、かなりのすぐれものです。このテキストの各ページに「到達目標 3月第1週」などこなすための時期の目標が出ています。わたしは十分にはできませんでしたが、ページごとの内容をしっかりとその目標期限でこなしていけば、8割は受験の成功に近づいているといっても過言ではありません。

2)わたしが挫折から救われたのは?
 居眠りしたりで毎日を漠然と勉強していたわたしは、大変な挫折を味わいました。それは8月22日に行われた模試です。このテストは散々の成績でした。試験の後、帰りに寄ったハンバーガー屋でした自己採点でもお先真っ暗の出来映えでしたが、送られてきた試験結果は判定が「E」、即ち合格の見込みはほとんどないレベルでした。
 この模試の後は多少あきらめ気分で、来年にも役立つ様に、よくできなかった箇所を理解することを重点にテキストで見直しながら、試験問題・解説集で勉強を進めました。そのうちに気付いたのは、正解率が少しづつ上がってきたことです。今振り返ると、このように段々と正解できる様になったのは、理解があるレベルを超えると急に深まってくるためではないかと思います。

3)追いこみでやってきた大魔神
 更に目から鱗が落ちたといってもいいほどの効果があったのが、直前集中セミナーでした。このセミナーで良かったのは、最後まで粘る大切さなどメンタルな面でのアドバイス、それぞれの法律を体系立て、同類はまとめるなど整理して理解する勉強法、それぞれの項目の回答でうっかりミスする危険の指摘、そして関税六法を読むことの重要性の勧めなどです。このセミナーの後は、セミナー教材のチェックポイントに目を通し、先生方のうっかりミス予防を教える講義を思い出し、関税六法を読むことを続け、試験の本番に臨みました。
 本番で、こんな感じかなとなんとなく答えた個所も結構正解できていたのは、理解重点の勉強を協会のカリキュラムで行ったことと、先生方のありがたいアドバイスのおかげだったと思っています。

 以上が受験勉強に臨む方々へ伝えたかったことですが、最後に、みなさんに大きな声で言いたい。
 ――絶対に合格すると信じ、とことん、ぎりぎりまでがんばろう!――


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