通関実務

通関実務

3科目目の「通関実務」の出題形式と内容は次のとおりです。

 

(1)申告書
  ● 輸出申告
  ● 輸入申告
「輸出申告」は、設問の仕入書及び輸出統計品目表(抜すい)により仕入書に示された品目を分類し、NACCSの「申告事項登録画面」の(a)~(e)の5解答欄に、設問に示された統計品目番号の選択肢から該当する番号を選択して解答する形式のものです。
出題数は1問で、仕入書に記載された品目(7品目前後)を、輸出統計品目表を使って分類し、かつ20万円以下の品目を一括して一覧にまとめることにより、5欄に分類し、該当する統計品目番号を解答させるものです。輸出申告価格を解答する必要はありませんが、20万円以下の品目を一括して一覧にまとめるため、申告価格の計算は必要になります。

「輸入申告」は、設問の仕入書及び実行関税率表(抜すい)により仕入書に示された品目を分類し、NACCSの「申告事項登録画面」の(a)~(e)の5解答欄に、設問に示された統計品目番号の選択肢から該当する番号を選択して解答するとともに、(a)~(e)に該当する品目の申告価格を計算して、(f)~ (j)の5解答欄に解答する形式のもので、計10解答欄となります。
輸入申告も出題数は1問で、仕入書に記載された品目(7品目前後)を、実行関税率表を使って分類し、かつ20万円以下の品目を一括して一覧にまとめること により、5欄(5欄以下ということもあり得ます。)に分類し、該当する統計品目番号を解答させるとともに、該当する品目の輸入申告価格も解答させるものです。ここ数年来、20万円以下の品目を一括して一覧にまとめる少額合算については、「申告価格が最も大きい品目の属する統計品目番号にまとめる」等の具体的な指示がなく、関税法基本通達67-4-17-(1)の規定に従って、自分で判断させる傾向が見られます。
また申告価格には、関税定率法で学習した「海上運賃・保険料」、「ロイヤルティ」、「その他の費用」等の加算・減算についての知識が必要とされます。

「輸出申告」「輸入申告」の問題共に、より多く演習問題をこなし慣れることが必要です。問題の解法はある程度パターン化されていますので、「ゼロからの申告書」を3回ぐらいは繰り返し、体に覚え込ませることをお勧めします。目安として、輸出申告は15~20分、輸入申告は20~25分位で解くようにしてください。

     
(2)計算問題
  ● 課税価格の計算
  ● 適用税率と関税額の計算
  ● 修正申告等の税額計算
  ● 延滞税の税額計算
  ● 過少申告加算税の計算
課税価格の計算・適用税率の計算は、関税定率法で学習したことの実務です。
また、関税額の計算、修正申告の税額計算、延滞税の計算は、関税法で学習したことの実務です。

毎年計算問題は、課税価格を決定する問題が3問、それ以外の計算問題が1問ずつ計2問で、合計5問出題されます。その配点は、平成27年度から従来の1点から2点に変わりました。計算問題は一度きちんと覚えておけば取りこぼすことはありません。しっかり身に付けて得点源としましょう。

     
(3)複数選択式・択一式
  ● 関税の確定及び納付
  ● 輸出通関と輸入通関
  ● 関税率表の所属の決定の要件
  ● 関税率表の部・類の注の規定
  ● 関税率表の所属の決定
関税の確定及び納付、輸出通関と輸入通関は関税法の学習で対応することができます。
関税率表の所属の決定の要件は難問です。この「要件」は関税率表の部、類の注、項の規定にきわめて多くあるので、これらをすべて理解することは困難ですが、繰り返して出題される傾向もありますので、過去問の中から、日常生活に関連の深い品目について重点的に学習してください。
関税率表の所属の決定とその要件、関税率表の部・類の注の規定については、上述したように、これらをすべて正解することは困難です。他の複数肢選択式・択一式や計算問題などを過去問等で徹底的に学習し、全体で60%以上の正解を目指すような学習を心掛けてください。