ホーム海外トピックス › ライトハイザー通商代表がNAFTA再交渉の進展に不満を表明(USTR)

海外トピックス

Jtrade

貿易統計Web検索システム ジェイ・トレード

FAX&COPYサービス

統計品目番号を記して申し込めば、後はFAXを待つだけ!

貿易統計
データ提供サービス

貿易統計データを表計算ソフトに取り込み二次加工が容易に!

ライトハイザー通商代表がNAFTA再交渉の進展に不満を表明(USTR)

●USTR

2018年3月5日、ライトハイザー米通商代表は、7回目の北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉終了後の会見で、再交渉の進展ぶりに強い不満を述べた。第7回の会合は2月25日からメキシコシティで開催されていた。

 

同代表は、これまで厳しい作業を積み上げてきたにもかかわらず、再交渉では期待したような進展がみられない。今回の交渉では、衛生植物検疫措置等の3つの追加的な分野については作業を終了、また電気通信関係、貿易の技術的障壁については実質的な進展が見られた。さらにエネルギーについての規定を設けることにも合意した。これらの分野は重要なものであるが、NAFTA再交渉を完了するにはおよそ30もの分野に合意する必要がある。これまでの再交渉の7か月間で6つの分野について合意したに過ぎないと強い不満を表明した。

 

同代表は、さらに、これまで述べてきたようにこの再交渉には2つの大きな目標がある。その1つは、新たな貿易上の課題に取り組むためにNAFTAの内容をアップデートすることで、新たな課題としてデジタル貿易、労働問題、環境問題、知的財産等について合意する必要がある。2点目は、NAFTAによってリバランスを図ることが必要なことである。これについては、米国は長年にわたって憂慮している問題である。米国の立場からいえば、協定内容を変えて、アウトソーシングの誘因を今後作らないこと、我々の製造業や労働者を公正に扱うような原産地ルールを策定すること、さらに政府調達のルールを作り変えることが大変重要になると述べ、重ねてこれまで以上に迅速な作業が必要であるとした。

 

また、各国の事情についても触れ、メキシコでは来月から選挙運動が開始され、7月1日には新大統領が選出される予定である。カナダのオンタリオ州とケベック州では今年の後半には選挙が予定されている。また米国では、11月には中間選挙が行われる。こうしたことは我々の仕事を複雑化し、再交渉が長引けばそれだけ、政治的に逆風が強くなることも考えられる。さらに協定に合意したとしてもその後には協定内容の公表や議会との関係で協議や資料提出等が待ち構えており、現議会での審議を考えると近いうちにすべての未解決の案件を解決しなければならないと述べ、合意の期限が迫っているとした。

 

その上で、トランプ大統領がいっているように、再交渉が成功裡に完了し、3か国間の協定を望ましいと考えているが、これが不可能になれば、相手国と合意できれば2国間ベースの協定に向かう用意があると述べた。

 

次回会合は4月ワシントンで開催予定と報じられており、当初の3月中の交渉妥結の目標はずれ込むことが確実となった。

 

(出典:2018年3月5日のUSTRのプレスリリースより)