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海賊版、模倣品を販売する悪質なマーケット情報を公表(USTR)

●USTR

12月21日、米通商代表部(USTR)は海賊版商品や模倣品の販売等で悪質とされるマーケットを取り上げた2016年版「悪質なマーケット(Notorious Market)」に関する報告書を公表しました。今回の報告書では、特にオンライン上での海賊版や模倣品の販売に焦点が当てられています。

 

この悪質なマーケットに関する情報は、2006年以来スペシャル301条(知的財産権侵害国の特定とその是正を求めることを内容とする米通商法上の規定)の報告書の一部に含まれていたものでしたが、一般国民の海賊版や模倣品についての意識を高めるため、さらには執行上の措置を取る上での指針とするため、2010年版からは独立した報告書の形で公表されています。

 

報告書は、USTRを中心に、連邦関係機関等が協力して、連邦官報で募集したパブリックコメント等をもとに取りまとめられたものですが、この報告書に記載されているリストは網羅的なものではないとされています。

 

2016年版の報告書では、海賊版の違法行為の中でも特にストリームリッピング(許諾を受けたストリーミング・サービス・サイトからファイルを無許諾で配信用に変換しダウンロード可能な形にする行為)に注目し、こうした海賊行為は米国の著作権者にとって強い関心を集めるようになってきているとしています。また、オンライン上での模倣品販売もこれまで以上に盛んになってきており、小口貨物の形での販売が世界的に主流となってきていると分析されています。

 

フロマンUSTR代表は、報告書の公表に際して、このリストにはオンライン上での海賊版や模倣品の販売等の深刻さが示されており、最終消費者が危険に晒されないよう世界の責任のある政府は模倣品等がグローバルなサプライチェーンのあらゆる段階で入り込まないよう対応することが必要であると付言しています。

 

USTRは、昨年のリスト公表後、一部のマーケットでは海賊版や模倣品を取り扱わないように対応している事例も見受けられるとし、今後ともこのような努力を続ける必要があるとしています。その具体的な事例として、海賊版の交換サイトとして最も活用されたサイトの一つだったとされるKAT(Kickass Torrents)、CUEVANA.TVやtorrentz.eu等が閉鎖に追い込まれた事例をあげています。

 

今回の報告書には、悪質なオンライン・マーケットとしては、淘宝(TAOBAO.COM)やユーチューブ(YOUTUBE-MP3.ORG)、等の20を超えるマーケットが特定され、また店舗を構えて海賊版や模倣品等を販売しているマーケットとしては、中国(6市場)、インド(3市場)、ベトナム、インドネシア、タイのアジア諸国の市場や、メキシコ(2市場)、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、さらにはナイジェリア(2市場)の市場があげられています。Youtube-mp3に関しては、ストリームリッピングのサイトとしては最も人気が高く、年間48億回ものアクセスがあり、ストリームリッピング活動の40%を占めていると説明されています。オペレーターはドイツ所在で、訴訟が各地で進行中とも述べられています。

 

(出典:2016年12月21に付けのUSTRのプレスリリース及び報告書より)