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2016年の中国の輸出見通しを発表(中国国務院)

●中国国務院

中国国務院は2016年8月20日、政府の研究機関による分析結果を発表し、今年1年間の中国からの輸出額は昨年に引き続き落ち込む見込みで、その減少幅も昨年を上回るだろうとの見通しを発表しました。国務院は海外の需要の落ち込みに加え、相対的に低コストの労働集約型の産業では従来は諸外国に比べ優位に立っていたが、海外の需要の落ち込みでこのような産業は牽引力を失っていると説明しています。

 

中国の通関統計によれば、昨年1年間の輸出額は前年を1.8%下回り、14.14兆人民元(約214兆円)となったが、一方輸入額は10.45兆人民元(約158兆円)で前年を13.2%と大幅に下回ったとしています。2016年において輸出額、輸入額のいずれもが前年を下回ることになれば2009年以来初めてのこととされています。1月~7月の輸出額及び輸入額はそれぞれ1.6%と4.8%の減少となっています。

 

また、これに先立つ7月13日、中国海関(税関)総署から発表された2016年上半期(1月~6月)の貿易概況によれば、同上半期の外国貿易総額は11.13兆人民元(約168兆円)で、前年同期比で3.3%の落ち込みとなっています。その内訳は、輸出は6.4兆人民元、輸入は4.73兆人民元で、それぞれ2.1%減、4.7%減となり、輸入の落ち込みが大きく貿易バランスは5.9%増の1.67兆人民元の黒字となっています。

 

中国海関総署は、上半期の貿易の主な特徴として、上半期の第1四半期に比べると第2四半期は輸出が増加に転じ、輸入の落ち込みがやや緩和されてきたこと、また通関統計の消費向けとされる一般貿易の総額は6.28兆人民元で1.2%の減少となったが、一般貿易の総額は、加工貿易額等をも加えた貿易総額の56.4%を占め、この比率は1.2%増え、貿易構造面で改善がみられることを挙げています。一般貿易に含まれない加工貿易の輸出入額は9.8%減で、一般貿易の輸出入額に比べるとその落ち込みが大きくなっています。

 

地域別、国別に見た輸出については、いわゆる「一帯一路」(現代版シルクロード)に位置するパキスタン、ロシア、バングラデシュ、インド及びエジプトへの輸出額は、それぞれ22.5%、16.6%、9%、7.8%及び4.7%の増加となった反面、一帯一路から離れている欧州連合への輸出額は1.3%の伸びにとどまり、米国及びアセアンへの輸出額はそれぞれ4.6%減、2.9%減となっていることもその特徴としてあげられています。

 

さらに企業形態別の輸出入については、中国の私企業が依然として最も高い貿易の比率を占めており、その輸出入総額は5.1%増の4.31兆人民元で、全体の38.7%を占め、一方、外資系の企業や国家所有企業の輸出入総額はそれぞれ6.5%、13%の減少となったとしています。

 

輸出品目の説明では、電子機械類や伝統的な労働集約的な製品が依然として主要な品目で、電子機械類の輸出額は2.5%減の3.66兆人民元で、輸出総額の57.2%を占めており、一方、医療用の機器、蓄電池、ソーラーバッテリーの輸出は増加し、それぞれ4.8%、2.7%、7.4%の増加となっています。

 

繊維品関係、玩具、プラスチック製品等の伝統的な労働集約的な製品の輸出は0.4%増の1.34兆人民元で輸出総額の21%を占めています。一方、輸入については鉄鉱石や原油等のバルク貨物の輸入額は増大したとされています。

 

(出典:2016年8月20日付けの国務院及び7月13日付けの中国海関総署のプレスリリースより)