知的財産権侵害物品水際取締り講演会を開催

 

   日本関税協会知的財産情報センター(CIPIC)では、毎年模倣品対策の水際措置に関する最新の話題について、有識者や関連省庁の専門家をお招きし、講演会を行ってきています。

   本年は、4月3日(火)午後2時より連合会館において、財務省関税局業務課知的財産調査室樋口税関考査官から「税関における知的財産権侵害物品の水際取締り状況-平成29年の差止実績、権利者との連携強化-」と題して講演をしていただきました。樋口様からは、税関における輸出入差止手続及び平成29年における日本税関による知的財産権侵害物品の差止実績に関する詳しい説明が行われました。

   また、同時に「ASEAN諸国の知的財産侵害物品の水際措置の課題と今後」と題するパネルディスカッションを開催しました。パネルディスカッションには本田技研工業株式会社足立幹也様、黒瀬IPマネジメント代表弁理士黒瀬雅志様、財務省関税局業務課知的財産調査室長加藤誠様にパネリストとしてご参加頂きました。

   各パネリストからASEAN諸国における知的財産侵害物品の濫用の現状や流通傾向、及び税関による水際取締りに関する現状、問題点、今後の課題等が発表され、制度や税関の運用に関する具体的な問題点について意見交換が行われました。パネルディスカッション等の概要は、貿易と関税に掲載する予定にしております。